「これからどうしましょうか…火宮さんも居なくなってしまいましたし……とりあえず、人を探しましょうか。ここには誰もいなさすぎるので((」 トコトコトコ 「…意外と、人が少ないのですね…これだけ歩いていても誰も見つけれません………あ、居た……」 トコトコトコ 「すみません…あのぉ…お名前…聞かせてもらってもいいでしょうか?(距離の詰め方がおかしい()) 「わ…わらわ…か?…わらわは…二日月喜弓…と申す」 「私はその姉の二日月澄春だよ〜!!よろしくね!!」 「私は羽村氷華…と、いいます。」 「羽村殿…か。こちらからもよろしゅう頼むぞ!!羽村殿!!」 「氷華で良いですよ。よろしくお願いしますね、喜弓さん。」 「そういえばそなた、一人で居たのか?こんなに人が居るというのに。どこに居たんじゃ?」 「え?誰か…居ましたか?」 「おるわ。ほら、あそこを見ろ。ざっと70人ほどの人間がおるじゃろう?」 「…ですね。私、どこに居たんでしょうか…?…では…奈帆さんはどこへ…?…まぁ、いいでしょう。」 「ほう。そなた、奈帆というのといっしょに居たのか?それなら今通ったぞ?池上優波とかいうものと。誰かを探していたの…どうじゃ、探しに行くか?」 「え、良いんですか?ですが、澄春さんにも迷惑が…」 「いいよ〜!!全然!!妹のためなら〜!!」 「ふっふっふ…わらわはな、二日月家の養子なのじゃ。最初は光香月喜弓だったのじゃ。だが…光香月家が滅びた…のじゃ。」 「滅びた…!?」 「そうじゃ。戦で負けたのじゃ。そして先人を取っていた光香月家が滅びて他のも滅んでしもうたんじゃ。」 「そして…二日月家に…越してきた…というわけですか。」 「ああそうじゃ。もともと光香月家とは深い縁があったんじゃ。しかもな、澄春とは元々仲が良かったんじゃ。だからもうニッコニコのニッコニコで引き取られたというわけじゃ。分かったかの?」 「はぁ…顔がおもいっきり似ているのは何でですか?」 「ああ、元々じゃ。なぜかな、似ていたのじゃ。知らんのじゃがな((」 「知らないんですか…まぁ元々知っていましたよ。二日月家と光香月家は深い縁があった…もう、世界中に広まっていると思います…」 「そうじゃなぁ…。まぁ別にどうでもいいことじゃがな。わらわは元々父様や母様、姉様、兄様などが居たが…全員前の戦で死んだのじゃ。じゃが、親戚などがすごい色々おるんじゃ。だからわらわは叔父、叔母、祖母、祖父などなどに引き取られたんじゃ。だが全員死んだ。そこで、澄春のところへ行ったんじゃ。そもそもが似とったからのぅ…。…叔父は特に溺愛しとったなぁ。なぜならな、叔父はわらわの願いをすべて叶えてくれようとしたのじゃ。だが、叔父は死んだ。その時はもう目玉が溶けるほど泣いた。これほど愛しい人はこれまでにいなかった。わらわを…喜弓を愛してくれた。父様や母様がいなくても…大丈夫だと言ってくれた。最愛の人だった。初めて涙を流したの…」 数年前 「ねぇねぇ、どうしたの?」 「…」 「私、澄春!!お名前は?」 「わらわ…は…喜弓じゃ。」 「何で泣いてるの?」 「なんでもいいじゃろう。とにかくそなたには関係ない。」 「…良くないよ!!こうやって人が泣いてるのを見たら助けなさいって、お父様に言われてるんだよ!!」 「関係ないと…言っておろうが…。どうしてわらわを気に掛ける?」 「えー?わかんないけど気になるから…」 「…ならばほっておけ…ちゃんとした理由がない奴などと関わる理由はないからの…」 「…私、わかるよ。」 「……?」 「私ね、心を読めるの。だからさ、喜弓が泣いてる理由くらいわかるの。…家族が、死んじゃったんだよね。」 「…そなたにわらわの気持ちはわからぬ。誰にもわかってほしいとは思わないからの。」 「別に分かろうとはしてないよ。だってもう知ってるもん。このお屋敷に住みたいんでしょ?でも誰も居ないから生きていけない。…誰か助けてって言いたいんじゃないの?」 「…わらわの気持ちが、分かるのか?」 「分かるよ。…私も妹と姉を失ったから。」 「だからって分かった気になるな!!助けて?生きていけない?そんな事を勝手にほざいておいて!!」 「別にわかろうとしてない。でも私も失った。気持ちは…全員を失ったことはないからそれまではわからない。…だから…だからこそ、分かることもあると思うの。…私の家に来ない?」 「そなたの家に…か?」 「そう。…二日月家に。」 「…」 「そうだけど…何か問題ある?」 「いいや…わらわは光香月喜弓なのじゃ…。何を言いたいか、分かるか?」 「…つまりさ…あなた、光香月家…ってことは…光香月家が…」 「…」 「滅びた…ってこと…!?」 「そうじゃ。じゃから…わらわが最後の光香月家の主じゃ。だが使用人もおらんからの。生きていけないというわけじゃ。…自分の心の内をさらけ出したのは初めてかもしれぬな。」 「そうなんだ…!!じゃあ尚更おいでよ〜!!はいっ、OK行こう!!お母様に説明するね。」 プルルルル 「あ、お母様!!単刀直入に言うよー。光香月家が、滅びた…らしい」 「そう、知ってるわよ。ならば喜弓様を呼んでくれるかしら?引き取れるのはうちだけなのよ。良いわよね?」 「はい!!」 ピーッピーッ 「良いってー!!ほら行こうよ。…来る…でしょ。」 「…お言葉に甘えていこうかの。よろしく頼むぞ。澄春」 「えー、澄春姉って呼んでよー」 「嫌じゃ。そもそも光香月家の主にそのような口を聞いてもよいのか?」 「え、光香月家じゃないでしょ?もう二日月家なんだから!!」 現在に至る 「というわけなのじゃ!!わらわと澄春と出会ったのじゃ!!どうじゃ?理解したか?」 「はい。まぁ…戦ってだいぶ前…戦国時代ほどに終わったんではないでしょうか?」 「よくぞ聞いてくれた!!」 数十年前 ある国、フランカ国である戦が起こっていた。 「父様ぁ、母様ぁ、姉様、兄様ぁ…!!」 「大丈夫じゃ、喜弓。そなたのことはわしが守ってやるからの。」 「叔父上…!!フランカ国に勝つのかの?」 「ああ、きっと勝つじゃろう。待っておれ。…リンガ・フランカとリンバ・フランカをきっと倒して来るじゃろう。」 「リンガ…リンバ…とは何じゃ?誰のことじゃ?」 「次のフランカ国の後取りじゃよ。それを倒せば…フランカ国はこの国に仕えるじゃろう。確定じゃな。」 「叔父はずっとわらわといっしょに居てくれるかの?」 「いるとも。ずっと一緒じゃ。」 「…叔父上…!!大好きじゃ!!」 明るく笑うこの子が大好きじゃった。ずっとこの子のために生きると決めた。 だが…わしは死んでしもうた。喜弓を傷つけた。新しい家族に出会えただろうか。幸せに生きることができるだろうか。もう戦などに巻き込まれないだろうか。わらわは…喜弓のそばで見守る権利はない。死後、誰かが話しかけてきた。誰だ?喜弓の父様か? 「何じゃ。お前は。」 「私は喜弓の父じゃ。お前は叔父じゃろう?私らは、一日に1時間、喜弓の様子を見れるのだ。そこでだ。どうだ。そなたも。一緒に見ないか?」 「…わしは喜弓を傷つけた。もう見守る権利はないのじゃ。」 「それは喜弓自身が決めることであろう?喜弓自身が傷ついたかどうかはわからん。じゃから見るのじゃ。喜弓が泣いておったらきずついいておるということじゃろう。まぁ見るかどうかはそなたが決めることじゃ。さぁ、どうする?」 「そなたは…わしが見守ることを許すのか?」 「わからぬ。そなたへの喜弓への気持ちじゃな。喜弓はわれのことをあまり好いてはおらんかったからの。」 「ならば…見てみようかの。」 「そうじゃな。それが、正解じゃ。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「叔父上…何故故…わらわのもとから…消えたのじゃ?行かないと…言ったじゃろう?」 「やっぱり喜弓は……………暗い気持ちになるのはやめじゃ。見守るんじゃ。見守るんじゃ!!!!!!!!!!!」(圧)笑 「嗚呼…わらわが生きている意味など…叔父がおらぬ故…ないだろう…。」 「…喜弓!!やめよ!!」 「……叔父?叔父か?この声は…叔父なのか?」 「そうじゃ!!喜弓、死のうとするな!!そなたはとっても素晴らしい!!きっとその事を認めてくれる人が居るじゃろう!!」 「じゃが…」 「とにかく!!死ぬなど!!あまりにもくだらない事をするな!!父様も、母様も、兄様も、姉様も、全員が悲しむぞ!!」 「悲しむ…」 「そなたは主なのであろう?主が死んでどうするのじゃ!!…喜弓、生きる…ん…じゃ………」 「叔父様!!……聞こえぬ…。これは遺言か……」 現在に至る 「とゆうわけなのじゃ!!叔父や家族は天から見守ってくれてると知っての!!頑張ろうと思えたのじゃ!!」 「それはなんと美しい…」 「うわあああん!!リン姉〜!!うわあああん!!」 「「「…リンガ・フランカ…!?」」」 第五話 end
曲 生きる