名前:寒風 明蘭(かんぷう めいらん) 年齢:28 性別:♂ 彼は、昔から自分の名前が嫌いだった。 寒風。なぜ、寒風なのか。冷たいだけじゃないか、と漠然と思っていた。明蘭も、ただの響き重視じゃないか。 本当に本当に、嫌いだった。 彼は、昔からいじめられていた。 理由はおとなしく消極的な性格と、珍しい名前。寒風だから冷たい奴だ、明蘭なのに明るくない、などと意味もなく罵られた。殴られた。無視された。 これも、名前が嫌いな理由だった。 もちろん、いじめは嫌だった。辛かった。苦しかった。 ──悔しかった。 ある日のこと。 風が強かった。冷たかった。まるで自分の名前だ。 蘭は明るいか。家に胡蝶蘭が飾ってあったはずだ。造花だから生まれた時からあった。後ろから照らす明かりも、あったはず。 ───なぜ、照らす? 飾るだけなら、そこに置いておくだけでいい。普通に天井の電気をつければ、照らす必要なんてない。暗くなっても来客などないのだから、局所的にそこだけを明るくする理由はないはず。 ───明るくなってよく見えることよりも、明るくなることそのものに、意味があったとすれば。 両親は、彼の名前を家に飾っていた。 彼は、自分の名前が、両親に大事に思われていたことを知ったのだ。 寒風の中であっても、寒風という苗字に生まれついても、明るく、蘭のように、そこにあり続けていて欲しい、と。 都合のいい解釈だとわかっている。 でも、寒風という苗字は親の選びようのなかったものだ。その上で、名前を考えてくれた。苗字と絡ませて。 響き重視などではなかったのだと。 ───冷たく強い風に吹かれながら、彼は笑った。 両親の愛と名前への想いを胸に、頬を涙に濡らしながら、笑い続けた。 いじめは続いた。 辛くて苦しくて、悔しくて悔しくてたまらなかった。 でも、名前への気持ちは、変わっていた。 だから、言い返したのだ。 ───僕の名前は、両親が想いを込めてくれたものだ。いつか僕はお前らよりも立派になって、作家になる。 それは、大きな声だった。気持ちが溢れていた。涙に濡れていても。 ああ、痛快だ。いじめっ子たちの驚く顔。笑けてくる。 ───彼は、自分の持てる気持ちの全てを、その声に乗せたのだった。 ───結局、何か変わったわけではなかった。 名前への自分の気持ちが変わっても、いじめは続いた。 あの、自分のできる限りの啖呵も、何も変えなかった。 でも、いじめに対して、少しだけへっちゃらでいられた。 大人になった。 いじめは、今でも許していない。いないが、いまの自分になるのに必要な経験だったと思う。 ───あの時の叫びを曲げるつもりはなかった。 もともと、本は好きだった。作家になる。作家になって有名になって、あのいじめっこたちを見返してやる。 だから、書くのだ。 「完璧」なだけではだめだ。 できる最善を。持てる最高を。考えうる限り、人の心に響くものを。有名になりたいが、まずは自分の、書きたいものを書く。書きたいものを書きたいだけ書いて、ついでに人の心に響けばいい。 ちょっとちぐはぐかもしれないが、これが寒風 明蘭という、ペンネームと思われがちな名前の作家の、まだ無名の作家の信条。今まで、これでやってきた。 ───彼の本当に満足するものは、本当に素晴らしい作品だったのだから。
すぺしゃるさんくす ・案をくださった神様(名前みんな上げるのは大変だからご勘弁) ・Liveを見てくれた皆様(こちらの名前みんなあげるのはもっと大変だからご勘弁) ・俺 まぁたまには自分へのねぎらいも大事だよね(?) はい! 猫改造Liveの子です!みなさんの案とすぴかの微力でできました! 枠線とかデザインとか、色々と自分にはできないキャラでしたので割と満足しております!! 設定は、できるだけいただいた設定に即しました!即せてなかったら言ってください!切腹します!!(??) 背景とか机?っていうか、色々と雑ですが。 これはいつもですが、音楽ないのは自分でもどうかと思いますわ… 枠線0.25って何?