<報告> 新シリーズ作ろうと思います。(推理系) 今回は良曲の自信あり 呪血浄化の聖杯 シャラゴが皆を起こすと、再び呪血浄化の聖杯を目指して歩き始めた。大結晶の上を渡って、結晶でできた空洞に入ると、極めて強い魔力を宿した結晶から青い透き通った水が滴っていた。結晶の下にはその水が溜まっていた。 「これが呪血浄化の聖杯ですか。やっと来れましたね。」 「しろがね丸、これを飲め。」 しろがね丸は呪血浄化の聖杯を飲むと、吐き出して倒れた。 「しろがね丸!どうした!」 「うぅ...苦しい...」 「急いで兵舎に戻りましょう!」 俺たちは急いでバルドに都の場所を訊き、兵舎に戻った。セドリックが上層部の呼び出しから帰ってきていた。 「セドリック!呪血浄化の聖杯を飲ませても呪いが解けないぞ!」 「えっ!?そんなはずは...」 「何とかできないのか?」 「血の貴族に呪いを解いてもらうか、聖なる針を借りるしかありません。聖なる針は難しいので、血の貴族の所に行きましょう!何とかしてみます。」 「場所は分かるのか?」 「はい。」 俺たちはしろがね丸を担いで血の貴族のもとへ行った。燻りの血沼を通り、山を登ると、血生臭い森に着いた。セドリック曰く、ここに血の貴族の館があるそうだ。森を進んでいくと、石の壁が見えてきた。門を通ろうとすると、赤い靄が現れて、その靄に跳ね返された。赤い靄に触れてみると、周りからいくつかの棺が出てきた。その棺からは剣を持った亡者が出てきた。その亡者は俺たちを見ると、飛びかかって来た。亡者の攻撃を受け流すと、亡者の体はバラバラになり、大量の血を流した。その血に触れた瞬間、燃えるような痛みが走った。腕が痛みで上手く動かないが、何とか亡者を全員倒し、赤い靄を消すことができた。 「おかしいですね...」 「はぁ、はぁ...どうした、セドリック...」 「血の貴族の館は魔術で隠されているはずなのに、なぜ普通に見えているのでしょう。」 「魔力が切れたんだろう。そんなことより早く行くぞ。」 門を潜ると、そこには信じられない光景が広がっていた。...街がある。それに人もいる。ここは血の貴族の館じゃないのか?とりあえずここの住民に、血の貴族の居場所を訊いてみるか。 「すまん、血の貴族の居場所を知らないか?」 「もしかして君たち、迷い込んで来ちゃった?」 「いや、別に迷ったという訳では無いが...血の貴族に用があって来た。急いでるから教えてくれ。」 「ローアン様ならこの道を真っ直ぐ行った先にある館の中に居られるはずだよ。」 「分かった。ありがとな。」 住民に言われた道を真っ直ぐ進んでいくと、館が見えてきた。これが血の貴族の館か。扉を開くと、貴族らしい豪華な装飾をした廊下が広がっていた。床には赤いカーペットが敷かれていて、壁には金の灯台が付いていた。廊下を真っ直ぐ進んでいくと、上の方から声がした。 「誰だ、そこに居るのは!」 上を見ると二階から赤い髪の貴族が俺たちを見ているのが見えた。おそらく血の貴族だろう。 「この子の呪いを解いて欲しい。」 ラフレスがそう言うと、血の貴族は俺たちのもとに降りてきた。一応相手は貴族だからラフレスも敬語か。 「夜の刻印か?」 「はい。」 「少し待っていたまえ。」 血の貴族はそう言うと、俺たちを右の部屋にある椅子に案内して、しろがね丸を抱えて二階へ上がって行った。これで呪いが解けたら良いがな...。まぁ話でもしとくか。椅子に座ると、シャラゴが話しかけてきた。 「レジェール、子供ってしろがね丸のように躾されているものなのか?」 「いや、しろがね丸が特別なだけだと思うぞ。」 「そうか。だとしたら孤児院に居ないと思うが...」 「確かにな。」 話をして待っていると、二階から血の貴族が降りてきた。 「呪いは解けた。」 血の貴族は抱いていたしろがね丸を下した。 「ありがとうございます。何かお礼できることは...」 「礼は要らない。ここはまだ、君たちが来るような所ではない。」 「...そうですか。皆、都に戻ろう。」 「あぁ。」 俺たちはしろがね丸を担いで都に戻った。 都に着くと、しろがね丸はとことこと自室に戻って行った。本当に呪いは解けたんだな。動きが少し活発になった気がする。活発になったせいで物を壊さなければ良いが...。修理の費用払わされるのだけは嫌だ。 ...俺も自室に戻るか。あまり寝ていないからかなり眠い。 「レジェール、今日はお前が料理当番だぞ。」 「あ、あぁ、そういえばそうだったな。」 しまった、完全に忘れていた。まぁ料理は嫌いじゃないし、作ってから寝るか。俺はローザンスープを作り、食べ、自室に向かった。しろがね丸のことも解決したし、今日はゆっくり眠れるだろう。
オリジナル小説です。 曲は昔作った曲を使っています