消える時も 消えた後も 痛くなかったらいいのにね 海に落ちたら 全部許される気がする そう感じてしまうのは変なのか 笑ってれば 本当に大体の事は " なかった事 " になるんだよ 本当はね 誰にも見つけてほしくないのに ちょっとだけ見つけてほしいの この世界から消えたらさ ちゃんと静かになれるかな 誰にも見つからないように沈みたいのに 誰かの声を待ってしまう 夜の海って優しいよね 何も聞かずに 隣りにいてくれるから いつかこの痛みがほどけたなら ちゃんと眠れる日が来るのかな とても綺麗な目だった 綺麗なくせに 全然光がなかった まるで ”嘘をついているかどうか” 確かめるみたいに 手を伸ばしたその先に誰もいないことに 慣れてしまっている 幸せになりたかったんじゃない 少しだけ安心したかった
可愛くない野良犬みたいに鬱陶しがられても 追い払われない程度の存在でいたかった せめて 邪魔だからと石を投げられない 野良犬くらいにはなりたかった 世界は多分変わらない 誰かを救えば 別の誰かが傷つく 願いは簡単に食い潰される 誰かに任せること 背中を預けること 期待することは 裏切られたときに痛いだけだから 知らないほうがいいことだってあると思うから 私は自分が傷つくことが怖い 静かな場所は 誰かに嫌われる 心配をしなくていいから 大丈夫だよって言うたびに 少しずつ私が遠くなっていく 誰も気づかなかったんじゃない 私が誰にも気づかせなかったんだよ 誰かの記憶に残りたいくせに 誰の迷惑にもなりたくなかった 夜風に紛れた " 助けて " は 誰にも届かなかった