・使用機材:シャープペンシル、クロッキー帳 ・BGM…のる 様(私ではない) --------------------------------------------------------------- [終末楽園探訪] -温室都市カーラコゥ -世界インフラの崩壊後に訪れた急速な寒冷化に対処するため、旧文明の技術をまだ失っていなかった幸運な地域の人々はしばしばドーム型都市を作成し、その排熱を循環させて文明の存続をはかった。この構造は偶然にも、のちに重度汚染地帯となるこの地域の瘴気からこの都市を守ることにも役立つことになる。 しかし数十年の均衡ののちに、この温室都市の主要循環システムの小さな欠陥に、外部の汚染因子が紛れ込んだ。外に出ることも許されなかった人々は、汚染されていく都市インフラに体を侵されながら、ゆっくりと絶えていった。 終末期205年現在、カーラコゥの汚染レベルはほぼ0に近い数値となっている。この地域に存在するはずのない種類の植物が都市基盤を埋め尽くし、今、基盤を突き破った一凛が、地表の温室にその花弁を広げている。 かつて誰かが持ち込んだ一粒の観葉植物の種子が、根を広げ、カーラコゥの空気を作り替えた。いつか都市を訪ねる旅人のため、温かな風に身をゆだねて揺れている。