主人公:白石 蒼空(しらいし そら) ヒロイン:月島 心春(つきしま こはる) 蒼空の幼馴染で大親友:黒川 蓮(くろかわ れん) 心春の幼馴染で大親友:水瀬 莉子(みなせ りこ) ※サムネはAIで作った ※1ヶ月ぐらいやってなかった ※感想はコメント欄によろしく〜
第4話 「放課後の寄り道」 放課後のチャイムが鳴る。 「っしゃ、終わったー!」 黒川蓮が大きく伸びをした。 「蓮うるさ……」 蒼空はそう言いながら、机の中に教科書をしまう。 今日は金曜日。 一週間の最後ということもあって、教室の空気はどこか軽かった。 「ねえねえ!」 そこへ、水瀬莉子が勢いよくやってくる。 「今日さ、みんなで寄り道しない?」 「寄り道?」 「駅前の新しいクレープ屋!今めっちゃ人気なんだって!」 「女子っぽ……」 蓮が少し引いたような顔をする。 「何その反応!」 「いや、男二人でクレープはハードル高いだろ」 「別にいいじゃん。ね、心春?」 莉子に振られて、月島心春は少し困ったように笑った。 「私は……行ってみたい、かな」 その言葉を聞いて、莉子はすぐ蒼空を見る。 「蒼空は?」 「……まあ、別に」 「よし決まり!」 半分強引に決定された。 ――――― 駅前は、夕方で少しにぎわっていた。 クレープ屋の前には、思ったより人が並んでいる。 「うわ、めっちゃ並んでるじゃん……」 蓮がげんなりした声を出す。 「人気って言ったじゃん」 莉子は楽しそうだ。 列に並びながら、4人はなんとなく話を続ける。 「蒼空って甘いの食べるの?」 心春が隣で聞いてくる。 「たまに」 「おすすめある?」 「いや、そんな詳しくない」 「そっか」 小さく笑う心春の横顔を見て、蒼空は少しだけ視線をそらした。 最近、こういう瞬間が増えた気がする。 二人で話しているだけなのに、 妙に落ち着かなくなる。 「お、蒼空照れてね?」 前から蓮の声が飛んできた。 「うるさい」 「図星じゃーん!」 「蓮、からかいすぎ」 莉子が笑いながら言う。 その空気につられて、心春も少し笑った。 ――――― 「ん、美味っ」 ベンチに座りながら、莉子が嬉しそうに言った。 「これ当たりだわ」 「たしかにうまい」 蓮も意外そうにうなずく。 蒼空は静かにクレープを食べながら、隣を見る。 心春は、いちごの乗ったクレープを両手で持ちながら、小さく笑っていた。 「……なんか楽しそうだな」 蒼空がぼそっと言う。 「え?」 「いや、なんでも」 すると心春は少しだけ考えてから、やわらかく笑った。 「楽しいよ。みんなでいるの」 その言葉に、蒼空は少しだけ目を細める。 夕焼けが、街をオレンジ色に染めていた。 最初は、ただの“たまには一緒に帰る”くらいだった。 でも今は、 昼休みも、放課後も、 気づけば4人でいる。 それが自然になっていた。 「ねえ、今度さ!」 莉子が急に立ち上がる。 「みんなで休日遊ばない?」 「は?」 「いいじゃん!ゲームセンターとか!」 「お前絶対自分が行きたいだけだろ」 「バレた?」 蓮が呆れながら笑う。 その横で、心春が少しだけ蒼空を見る。 「……蒼空は、どう?」 「……まあ、いいんじゃない」 そう答えると、 心春はどこか安心したように笑った。 放課後の寄り道。 ただそれだけの時間なのに、 少しずつ、 4人の距離は近づいていた。