複数の獣が走って来る音 が 耳に入り 、 誰かが来たと感じ取る 。 鎌刈 鈴琉(レイル) - 狼 「あ、 みなさーん !! 月さんと颯さん 見つけました よ~!!」 夜ノ星 月 (あ、 来てくれた !! 良かった ...) (...でも...) (多分 颯君 が それどころじゃない よね...) 颯君 は まだ苦しそう で、 動けるかどうか 心配 だ。 私 は 颯君に声をかける 。 夜ノ星 月 「 大丈夫 ? 立てる ?」 時見 颯 「は、はい...」 颯君 は よろけつつ立ち上がり 、 私と一緒に歩き出す 。 この状況 を どう説明するか 、 私 は じっくり考えていた 。 夜ノ星 月 「ごめんね、 颯君 が 急に具合?悪くなっちゃって ...」 「ちょっと その場で様子を見てた の。」 ( 絶対に言えない 、) ( 颯君が過呼吸気味な理由 なんて 絶対に言えない 。) 颯君が落神家の獣であること 、 そして 地図に関わっていること 。 それ が 分かってしまったら 、 仲間達と颯君の情緒がどうなるか 分からない 。そのため、 説明に言葉を選んでいたこと は 言うまでもない 。 天摩 安路(アンジ) 「はあ、 ここの扉 は 君がいないと開かない ってのに...」 伊勢寺 夢愛(夜ノ星 彗来) 「え? どういうこと ですか?」 「 颯君がいない と 開けられない って?」 夜ノ星 月 (あ、え?) 急に 安路君がそんなことを言い出し 、 私は嫌な予感を感じ取る 。 止めようとした が、 時 すでに遅し 。 夜ノ星 月 (ちょっと待っt) 天摩 安路(アンジ) 「ん、 君達 知らないのか ?」 「 こいつ(颯) は 天使に仕える落神家の獣 だ。」 伊勢寺 夢愛(夜ノ星 彗来) 「え?」 浅蔵 匡吾 「え?」 鎌刈 鈴琉(レイル) - 狼 「え?」 時見 颯 「!?!?」 一部のメンバーが驚いた表情を浮かべた 直後 、 私のすぐそば で 何かが落ちる音が聞こえた 。 音のした方を見る と 颯君がショックで崩れ落ちている 。 夜ノ星 月 「は、 颯君 !!」 時見 颯 「嘘だ...そんな、そんな...!?」 「嫌だ、嫌だ、怖い...!!」 颯君 が 自分の正体がバレた恐怖でパニックになっている 。 腕や耳 も 強く震えている 。 導 想羅乃 「は、 颯君が落神家の子 って どういうこと !?」 「は、 颯君 が 最後の1人 ってこと!?」 天摩 安路(アンジ) 「な、 何 を そんなに慌ててる んだ?」 浅蔵 匡吾 「 落神家 は 12年前の事件をきっかけに狙われているんです。」 「もう 後1人のところまで 減ってしまって ...」 天摩 安路(アンジ) 「そ、 そんなことがあった のか...!?」 安路君のような普通の天使 は 天使の中では位が低く 、 あまり情報が入っていない そうだ。 何も知らなかった安路君 も 遅れて状況を理解する 。 夜ノ星 月 (そんな!!まさか 安路君から 何の躊躇もなく明かされる なんて...!!) ( さっきから恐怖でおかしくなってる 颯君の前で言われたら 流石にって...) 私 は 突然の事態に考えを巡らせる 。 心配になって 颯君の様子を再び見る 。しかし、 何かがおかしい 。 颯君の体毛はここまで黒くなかった はずだ。 異変を感じた私 は 彼の目を詳しく見る 。 夜ノ星 月 (え...!?) 伊勢寺 夢愛(夜ノ星 彗来) 「え!?は、 颯君 !? それ って...!!」 時見 颯 「...?」 「...!?!?」 私達の言葉を聞いた 颯君 は、 何かの異変を感じて 手を見る 。 それを見た彼 は、 絶望の表情 を 浮かべる 。 時見 颯 「そんな、嘘だ...嫌だ、嫌だ...!!」 夜ノ星 月 ( 黒い体毛 に 目のバツ印 ...) (わ、 私達だけ じゃ なかった の...!?) 今の私 には はっきりと分かる 。 彼 に 何が起こっているのか 、 それ が 何を意味するのか を。 一文字 紙音 「おいおいおいおい!?」 「 色々 どーなってんだ !?もしかして、 颯も"裏"持ち なのか!?」 糸氏 朱嶺 「 颯君も って、 颯君以外 にも いる の!?」 「 初耳過ぎて 頭が追いつかない よ...」 納夢 千里 「 初日から 色々やばくない !?」 「 "光の術師" って こんなにてんやわんやしてる の!?」 多くの情報 が 頭に入って来た ことで、 仲間達 は 混乱に陥る 。 まるで あの日の大騒ぎのよう だ。 夜ノ星 月 (... どうしよう 、 これじゃ 収拾がつかない ...) (それに こんなに慌ててる と 颯君の情緒も危ない 。) ( 私 が、 なんとかしなくちゃ ...!!) #58 白い確信 へ 続く ...