〇月〇日 今日は最悪の日だった。 いつものように黄色い廊下を歩いていた。 どれだけ歩いても景色は変わらない。 その時だった。 前の曲がり角から、あのエンティティが現れた。 最初は気づかれていないと思った。 でも違った。 そいつはゆっくりと顔をこちらへ向けた。 その瞬間、全身が凍りついた。 逃げなきゃ。 そう思って走り出した。 後ろから何かが追ってくる音がする。 怖くて振り返れなかった。 ただ必死に走った。 そして―― 床が消えた。 何もない。 足元にあったはずの床が突然なくなっていた。 気づいた時にはもう遅かった。 体が宙に投げ出される。 暗闇。 どこまでも続く暗闇。 落ちている。 叫ぼうとしたけど声にならない。 風の音だけが耳に響く。 頭がくらくらする。 意識が遠のいていく。 怖い。 怖い。 怖い。 そのまま何かに強くぶつかった。 激しい痛みが全身を走る。 視界が揺れる。 ぼやける。 何かが近くで動いた気がした。 でも、もう目を開けていられない。 体が動かない。 意識が沈んでいく。 最後に見えたのは、暗闇の中でぼんやり光る何かだった…