雪が降る、とっても寒い日。 おばあちゃんは、寒さで震える僕の手に、ふかしたてのじゃがいもを握らせた。 手足が氷みたいに冷たくて、今にも泣き出しそうだった。 だが、お芋を両手で持っているだけで、かじかんだ指先がじんわりとほどけていく。 「ほら、おあがり」半分に割ったお芋から湯気がふわっと立ち上った瞬間、僕の心とお腹は、世界で一番ほかほかに温まった。