前作: https://scratch.mit.edu/projects/1288122149 ----------------------------------------------------------------------- 「デストロイワールド」 — Destroy World これは、二年前の出来事――。 フレイの能力値は「9」に留まっていた。 あと一歩。だが、その一歩がどうしても届かない。 焦りはやがて苛立ちへと変わり、苛立ちは静かに怒りへと沈殿していく。 越えられない壁を前に、彼の心は少しずつ歪んでいった。 そんな中、とある事件が起きる――。 それは偶然か、あるいは必然か。 世界の歯車が、確かに軋んだ瞬間だった。 ――なぜ、能力値10に到達できたのか。 ----------------------------------------------------------------------- 「いいね、その顔......絶望に満ちている」 「しかし私には分かる、仲間が死ぬのは悲しきことだと。だがデバフボムを持っている以上、生きて返すわけにはいかないんだ。」 リキッドは薄暗い顔に若干の哀愁を浮かばせた。 「......黙れ53野郎が」 「命よりもそんなゴミの方が大事......?いや、もういい、何を言ってもお前には分からない。敵なんだ、なら敵同士、56し合うしかないんだ。」 フレイは切れ味のある声で睨みつけた。 空気がしびれる。......雰囲気が変わったのか。 ガギィン、 つぎの瞬間、鋼と鋼が激突し火花が散った。 一撃。 二撃。 三撃。 暴風のような連撃が降り注ぐ。 金属音が連続して鳴り響き、周囲の瓦礫を切り崩していく...... 「この速さ、攻め方……能力値12になれる素質がある!」 「(能力値10を超えるだけでも天才。11なら化け物。そして12は――歴史に名を刻む領域だ......。こいつにはその入口が見えている。)」 「だが残念だ」 リキッドは武器を構え直す。 「その未来を見る前に死ぬ」 ドンッ!!地面が爆ぜた。一歩で数メートルを詰める。 パキィン!!!! 斬撃は弾かれ再び距離ができた 「これは驚いたよ、お前は裏社会の人間でもないだう?それでこの強さ......興味深いな。」 リキッドは杖を握りなおし顔を上げた 「そこで提案なのだが......お前もZ軍に入らないか?」 答えは明確だ。 「......それはどういう。お前、何言ってんだ?俺たちが戦っている意味、分かってんのか?」 「落ち着けフレイ君、僕は君のことが気に入ったんだ。君を敵に回すわけにはいかない、だから考えた。私たちと共に戦い敵をせん滅するんだ、そうすればこんなクソみたいな生活ともおさらばだ......これが理想だろ?わかったら我々Z軍と共に......」 ザシュ!! リキッドの顔のすぐ横に槍が突き刺さった 「頼むから......その口を開くんじゃねえ」 「そんなんも分からずにマリンを殺したのか?あいつは俺の弱かった火種を、まるで大炎天のように変えてくれた、俺の人生を変えてくれた。それをお前は......何も知らずに殺したんだ。だから、俺もお前殺す。この大きくなった、思い出という、炎に懸けて!!!!」 火種編 最終話「大炎天となれ」より ----------------------------------------------------------------------- 46話、15:10より それは満月の夜―― "あの日"と同じだった 「さあここでフィナーレにしよう......フレイ。」 リキッドは剣を構えた。 「くそっ......やはり近接戦に持ってくるつもりだ......フレアさんも2度目の死で本当に死んだ。次は、無い......マリン、あいつならどうする?」 「フレイ、ごめんね私のせいで武器が......」 「レイス、大丈夫だ。お前は下がってて......」 「......私には何もできないけれど、これで力になれるかもしれない」 『"スキル「冷千氷満」"武器生成』 青き光の中からは1つの剣が生まれた、それもあいつが使っていたようなものだった。 「あとは、これで勝って......」 そっと剣を握りしめる。 『ありがとう、みんな。俺に託してくれて』 剣は輝きを放ちフレイの手に収まった。体を巡り廻る血という血の鼓動はみるみる増していった。 「もう1度......力を貸してくれ。マリン。」 剣に宿るものがそれを知って、氷の刃は固まった。 「ははっ......来いっ!!!!!!」 リキッドが剣を握りしめた。 フレイは眩い炎を宿し、尾を引きながら走った。 ガキィン!!!!金属音が鳴り響いたのは約1秒後...... 炎を伴う氷の剣は、フレイと共にうねりを上げながらリキッドに切りかかった。 攻撃をかわしつつ重なる剣は激しさを増していった。 竜が尾を引く......そう例えればよいだろうか。リキッドの斬撃をものともせず、炎は連なった。 「この氷の剣......全然溶けない。レイスが最後の力を振り絞ってくれた剣なんだ......」フレイは剣に目を寄せた。 「レイスも、ジークも、マリンも。俺に託してくれたんだ。紡がれてきたんだ!」 たとえその火が消えそうになろうとも......誰かから誰かへと――。繋がる力はとどまることを知らない。 「嘘だろ......押されてる......?この俺が?あの弱く守れなかったガキに......」 リキッドは目を丸くして光景を疑った。 「流石に熱で、剣が解けそうだ......次の一撃が最後......」 剣の光は消えつつあった。 「(ここでとまるわけには......) 」 「乗せろ.........全部!!」 フレイは剣を高く掲げ、持てる力を集中させた。 みんなの思いを。思い出を。 『全部。乗せろ。』 折れそうになった心を支えてくれた仲間たちの声が今も胸の奥で響いている。 託された願い。 守り抜きたかった日々。 失われた命。 『(マリン......!) 』 全てを背負い勇者は大きく目を見開いた。 そして......フレイは大きく振りかぶり切りかかった。 氷に閉ざされていた刃が、再び眩い輝きを取り戻す――。炎が血に、血が炎に。身体の奥底から湧き上がる力に呼応するように、紅蓮の奔流はその勢いを増していく。唸りを上げる業火......それを宿した閃光がリキッドを包んでいった。 「くっ......そっ......!!!!!、やめろっッッ!!!!!」 リキッドは剣を構え、迫る斬撃を必死に受け止める。 大きく火花が散り、激突する力が大地を震わせた。 「俺1人の力じゃない......!俺の仲間の思い、そして......!!命懸けで戦ったマリンがくれた勇気!!!!」 「それを全て乗せた......俺の、みんなの一撃だぁぁッッ!!!!!」 咆哮とともに振り抜かれた光の剣は、ついに均衡を打ち破った。 リキッドの剣を砕き、その胸を真っ直ぐに貫く。 世界を染めるほどの閃光が弾けた。 リキッドは目を見開く。 その身体は炎と光の奔流に呑まれ、ゆっくりと崩れ落ちていった。 「なぁ......マリン......俺......。やっと守れたよ......仲間を。」 第46話「みんなが紡いだ灯」より ----------------------------------------------------------------------- ......風が一度だけ強く吹いて、花々の視線がそろって揺れた。その瞬間だけ、世界は呼吸を止めたように静かになる。 「……フレイ」 呼ばれた名は、空に溶けかけていた。誰かの記憶の底から、かすかに浮かび上がる欠片のように。手を伸ばしても、そこには何もない。ただ青だけがあった。あまりに均されすぎた青は、遠さの形をしていた。 それでも声は、消えなかった。 「私を忘れないで。」 花々はもう揺れていない。ただ、じっと空を見上げている。まるで、答えを待つように。 空はどこまでも高く、どこまでも蒼いまま――それ以上、何も言わなかった。 それは――「春」 『空花』by
「受け継がれた軌跡は、時を超え宿敵を討つ――」 【クレジット・権利表記▼】 原作:@suppaityuu様 カード構成:@Leica92 ©2026 ライカ パクリを見つけた場合、その証拠を提示して著作権侵害の申し立てを行い、削除を要請します。 (※カード・ゲーム構成の外部公開済み) カードの技・スキル名・エフェクトは自作。 Scratch外での転載・再配布・盗作・無断利用は禁止します。「スクアニカードバトル」として制作中。 (↑デストロイワールド様や、他作品に関係のあるカード、コラボしていないものは含みません。) 【BGMクレジット▼】 作曲:伊藤賢治/編曲:伊藤賢治 様 オリジナル版『バトル2(副題:Beat Them Up!) 公式アレンジアルバム『バトル2』 伊藤賢治・関戸剛 様 リメイク版『神々への挑戦 -四天王バトル-』 作曲:Ucchii0 様 「Darkness in the Light」 【参考作品▼】 原作:@suppaityuu様 ドラゴンクエスト ダイの大冒険 クロスブレイド ©三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 ©SQUARE ENIX CO., LTD. ©T-ARTS ポケモンカードゲーム ©2024 Pokémon. ©1995-2024 Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。 久美沙織 様 小説「ドラゴンクエストIV」 これらの作品、製作者様方に感謝します。 【追記・メモ▼】 本作品は個人によるファンメイド作品です。また原作に関係するネタバレを含んでいます。私自身のオリジナルの要素が含まれていますが、その点をご理解のうえ、お楽しみいただければ幸いです。 技名、文章、イラストなどめっちゃこだわりました。