初シリーズ・ちゅうしま。 (これは「人間」という存在がいない話です。) ぜんかい なし 2つくった https://scratch.mit.edu/projects/1345879183/
ー-----------------------------始まり-------------------------------ー 白い妖精と呼ばれるシマエナガは、大好きな仲間たちと仲良く幸せに暮らしていた。しかし、ある日……その平和は突如として破られた。目の前で、仲間たちが巨大なカマキリに喰われていく。恐怖に震えたシマエナガは、必死に逃げ出した。行き着いたのは、弱肉強食の容赦なき森。「嫌だ。悲しい。寂しい。つらい。お腹が空いた……」心の中は、絶望とネガティブな感情でいっぱいだった。追い打ちをかけるように、激しい地震が森を襲う。カマキリから逃げる途中で大怪我を負っていたシマエナガは、もう一歩も動けなかった。そんなシマエナガを救ったのは、通りかかったウズラさんだった。シマエナガはウズラさんの背中に必死にしがみつき、なんとか激震の森を脱出した。しかし、試練は終わらない。「次は津波だ。気をつけろ!」ウズラさんは緊迫した声で叫んだ。背後から迫り来る大津波から逃れるため、ウズラさんはシマエナガを乗せたまま、近くにそびえ立つ富士山へと一気に駆け登った。命からがら辿り着いた山頂には、スズメじいさんの家があった。その夜、二人は家に泊まらせてもらうことにした。ホッとしたのも束の間、闇夜に不気味な音が響き渡る。 ——キイイイイ〜ッ!あの、仲間を奪ったカマキリの鳴き声だ。ウズラさんは、これまでに見たこともないような恐ろしい顔でシマエナガを睨みつけた。まるで殺人鬼のような凄みのある表情だった。「絶対に外に出るな。わかったか!」ウズラさんはそう言い残し、一人で嵐の吹く外へと飛び出していった。直後、外から「シャキーン!」と激しい金属音が響く。家の中で震えるシマエナガに、スズメじいさんがぽつりと言った。「ウズラさんは、もう大丈夫じゃないかもしれんのぉ……」 その時、——ビチッ!という不穏な音が響き、シマエナガはたまらず「ガシャン!」と扉を押し開けた。目の前に広がっていたのは、予想もしない光景だった。ウズラさんの前に立ちはだかっていたのは、緑色……いや、深く美しいモーブ色のコザクラインコ(lovebird)だった。そのインコは身を挺してウズラさんを守り、圧倒的な強さでカマキリを討ち倒したのだ。カマキリを倒したインコは、振り返って優しく微笑んだ。「僕はちゅうちゃん。よろしくね」その強さと優しさに心を奪われたシマエナガは、ウズラさんに向かって必死に鳴いた。 「シマシマ!(ぼく、ちゅうちゃんと一緒にいたい!)」 ウズラさんは少し寂しそうに、けれど優しくコクンと頷いた。「いいよ。いつか、また遊びにきてね」旅立つシマエナガを見送るウズラさんの目には、大粒の涙がたまっていた。それは月夜に照らされて、まるで美しい真珠のように輝いていた。 ----------------------------終わり---------------------------------------