これは続きです! 「えぇ。巫女と魔法使いは返り討ちに遭ってしまい、「反逆者」として処刑されることになりました。……磔刑、人里では最も重い刑です。 木に磔にして生きたまま妖怪の餌にする刑。巫女と魔法使いは最初こそ嫌がってたものの、最終的に諦めてしまいます。そして、木に近づいてきたのが、闇の妖怪。 最初は2人を食べるのを拒否しますが、闇の妖怪は本能に負けて2人を食べてしまいました。 罪悪感でいっぱいになった妖怪は所持金を全て巫女の神社に入れ続け、賽銭箱を金色にしました。おしまい。」 全てを聞き終えたフランや小悪魔、パチュリーは放心状態だった。 あまりに短い物語だ。 そしてあまりに悲痛な物語だ。 「レミィ、それ読んでて悲しくなんなかったの?」 「なったわよ。巫女があまりに可哀想で胸が締め付けられるかと思った。でもね……誰も責められないの。みんなが正義のために行動して、悲劇が生まれる。じゃあ正義って、なんなんだろう。」 その問いに答えるものは、誰もいなかった。 「正義なんて、存在しない。」 1人を除いて。 気がつくと賽銭箱の目の前に来ていて、賽銭箱の後ろには怪盗Rと怪盗Sがいた。 「みんなが「正しい」を求めるけどそもそも「間違い」は悪いことではない。……悪には悪なりの正義があって、誰かにとっての正義が誰かの悪なんだよ。」 怪盗Rはそう言って賽銭箱を両手で持った。 「やっぱり軽いわね……。」 「なんで、そんな軽々と?」 【金の賽銭箱】は純金ならきっと何キロもある。なのに、何故持ち上げられるのか。 怪盗Sが答えた。 「伝説では賽銭箱を金色にした、と書かれています。新しく買うと歴史なんてものはありません。恐らくペンキか何かで塗ったんでしょう。」 「賽銭箱はもともと木でできている。流石に重いけど持ち上げられる程度の重さよ。目標は達成したし、行きましょうか。」 怪盗Rはそういうと、怪盗Sの手を握る。 その手は、かすかに震えていた。 「待ってください、怪盗R!私には貴女が悪には見えません。何があったんですか?困っているなら、相談してください……!それが、探偵ですから。」 「違うわ。探偵は依頼があってから動くの。正義はいつだってそう。……私の邪魔をしないで。」 その目には、悲しみや悩みなど複雑な感情の色が混ざっていた。 第三章 完
第一回 博麗例大祭 in scrach応募作品です! まあこれは最近書いた小説の隠し玉なんですけど…。 ※この作品は東方プロジェクト二次創作です。 ※「幻想郷は存在しない世界線」「東方キャラが全員人間」ということを前提でお読みください。そうしないと頭がパンクします。 ※前回の続き!