あとでプログラムとか入れるから
機動戦士ガンダム:Re-Live(リ・ライブ)「ガンダム・リラスダーテ」 少年、主人公「カイ・レクト」「ガンダム・リラスダーテ」 おじさん「オルド・ヴァナディース」 先代パイロット「アイン・ソフィア」「旧ガンダム・リラスダーテ」 敵?「ゼノ・ヴァナディース」「ガンダム・ディス・レグナム」 第一章:過去の断章「終焉の決断、静寂への封印」 (先代アイン・ソフィアの物語) 戦場は、赤黒い炎と黒煙に包まれていた。かつて世界を焼き尽くさんとした「リラスダーテ」の足元には、数え切れないほどの鉄の残骸が転がっている。 「……もう、終わりにしよう。お前の力は、この時代にはあまりに鋭すぎる」 ボロボロになったパイロットスーツで、アインは機体のコンソールに最後の手入力を施す。リラスダーテは、まるで主の悲しみを感じ取ったかのように、深い溜息のような排熱音を上げた。 アインは、血の滲む手で操縦桿を握り直し、機体を海辺の洞窟へと導く。 「お前を壊すことはできない。だが、いつか……誰かを傷つけるためではなく、守るためにその力が必要とされる時まで、ここで眠っていてくれ」 彼は機体の腕を動かし、自らが脱出するためのコア・ファイターを、壊れ物を扱うように優しく抱かせた。それが、リラスダーテに与えた「最後の命令」だった。 アインが洞窟を去る時、リラスダーテのカメラアイは静かに光を失った。引き潮の音だけが響く中、巨人は杖を突き、未来の主を待ち続ける守護者となった。 第1,5章:波音の記憶、鋼のゆりかご 引き潮の時だけ現れる、静かな海の洞窟。そこには、数十年もの間、潮騒を子守唄に眠り続ける巨人がいた。「ガンダム・リラスダーテ」。かつて破壊の象徴だった巨大な斧を杖のように突き、もう片方の腕で小さなコア・ファイターを、壊れ物を扱うように大切に抱きかかえて固まっていた。 旅の途中で迷い込んだ少年は、埃にまみれたコックピットに座り、半信半疑で呟く。 「コイツはこんな見た目だけど、本当に動くのか……」 コア・ファイターを胸部へ装填した瞬間、機体は「咆哮」を上げた。荒々しい振動が洞窟を震わせる。圧倒的な出力の余波により、長年眠り続けていた聖域は轟音と共に崩落を始めた。 第二章:亡霊の盾、光の葬列 崩れゆく岩盤を粉砕し、海辺へと脱出した少年の前に、一人の先代パイロットの遺体が横たわっていた。リラスダーテが抱えていたのは、主が未来へ託した希望の器。遺体を収容し、先代の予知した「約束の地」を目指す少年の背後を、軍の偵察隊が襲う。 少年は反撃せず、機体を丸め、その身を盾にして先代の遺体を守り抜く。「当てるかよ……この人にだけは!」 被弾に耐えながら幻想的な粒子を撒き散らし、視界を奪う霧となって闇へと消えていく。その背中は、追っ手たちの目に「光り輝く死神」として焼き付いた。 第三章:鉄の墓標、明日の設計図 リラスダーテに守られながら、ボロボロになり辿り着いた荒野の果て。そこには、吹き曝しの一軒家と、使い込まれた工具が並ぶ工房があった。 「……誰だ、お前さんは」 扉から現れたのは、油の染み付いたツナギを着た、腰の曲がった老人・オルドだった。彼は少年の背後にそびえ立つ、傷だらけのガンダムを見上げ、持っていたスパナを地面に落とした。 「その機体……アイン。アインなのか……?」 カイは震える声で、リラスダーテの手の中にあった遺体のことを伝えた。オルドは言葉を失い、ゆっくりと巨人の足元へ歩み寄ると、冷たくなった機体の装甲に額を押し当てた。 「馬鹿野郎……。何十年も待たせやがって。やっと帰ってきたと思えば、これか……」 オルドの涙は、地面の乾いた砂に吸い込まれていった。その後カイが、血塗られた兵器の象徴であった巨大な斧を庭に置いていく決意をする。「この人は、誰かを叩き斬るためにコイツを遺したんじゃない」 重い斧を庭の隅に突き立てて「これは、もう使わない」と言った時、オルドは初めてカイの瞳を真っ直ぐに見つめた。 「いい目だ。アインの奴が、なんでお前を選んだのか分かった気がするよ」 オルドは乱暴に涙を拭うと、工房の奥から年代物の金槌を取り出してきた。 「おい、小僧。そいつの直し方を教えてやる。……ついてこい」 おじいさんは修理を申し出た。旅の道中で出会うパーツを継ぎ足し、リラスダーテは「進化」を始める。それは過去を弔うための葬列から、未来へ歩き出すための準備へと変わる瞬間だった。 第四章:闇を裂く潜入、奪取される牙 本格的な旅を前に、少年は先代の記憶が指し示した「元連邦軍基地」へと潜入する。目的は、丸腰の機体を真に進化させるための「牙」の確保。ジャミング粒子で監視網を欺き、格納庫の深部で、封印されていた12機のビットと高出力ビーム・ライフルを奪還する。 だが、新型MS部隊に包囲され、絶体絶命の窮地に!? 少年は未調整のビットを射出した。7機がライフルへ、残りが盾へとドッキングし、ビットから供給される膨大なエネルギーがライフルの威力を戦艦級へと引き上げ、ひび割れた盾を光の障壁へと進化させた。 第四章:決着の瞬間(サイドストーリー) ゼノの駆るディス・レグナムが、無慈悲なランスでリラスダーテの盾を砕く、 「見ろ、カイ・レクト。これが『力』だ。遺志だの想いだの、そんな実体のないものに縋るから、お前は弱く、大切なものを失うのだ」 冷笑するゼノのモニター越しに、カイは震える拳を握りしめる。システム深部で先代アインの穏やかな光を感じながら、しかしカイの心に宿ったのは、静かで、燃え上がるような憤怒だった。 「……お前みたいな……他人の想いを土足で踏み荒らすようなクソ野郎に、この子の翼は折らせないッ!!」 その叫びに応えるように、リラスダーテのフレームが虹色を超え、純白に輝く。 奪われていたビットがゼノの支配を拒絶して強制帰還し、リラスダーテの背中で「真の希望の翼」を形成する。 「何だと……!? システムが、書き換えられていくだと……!?」 狼狽し、ランスを振り下ろすゼノ。しかし、カイに迷いはなかった。 「死ね……。お前が壊したすべての想いと一緒に、地獄へ堕ちろッ!!」 リラスダーテが野性的な加速で懐へ潜り込む。バルバトスの如き鋭い動きでランスを叩き折り、剥き出しになったディス・レグナムの胸部へ、カイは戦艦級の出力を一点に集中させたライフルを突き立てた。 「おじいさんが教えてくれたんだ。ガンダムは、誰かを支配するための王座じゃない……自由へ飛び立つための、翼なんだぁ!」 「貴様ぁぁ! この私が、こんな場所でぇぇ!!」 「……あばよ、クソ野郎」 ゼロ距離で解き放たれた純白の閃光。 ディス・レグナムは叫びと共に内側から弾け飛び、紅蓮の炎に包まれながら、かつての王権を模した機体は文字通り塵へと帰した。 その後燃え盛る基地を背に、機体は最強の武装を取り戻し、戦場を蹂躙して脱出をはたした。 第五章:予知された災厄を越えて 進化を遂げた機体は、ついに先代が予知した「未来の災厄」……世界を焼き尽くさんとする巨大な戦火の渦中へと飛び込む。もはやかつての姿はなく、あるのは「道を切り拓く」ための拳と、自らの手で奪い、継ぎ足してきた武装。 少年は機体と一体化し、野性的な機動力で戦場を駆け、まばゆい光の輝きで絶望の連鎖を断ち切っていく。機体はボロボロになり、追加された装甲は次々と弾け飛び、ビットも一機、また一機と盾となって砕けていく。しかし、その瞳(カメラアイ)は、かつてないほど穏やかに輝いていた。 第六章「最終章」:星空のゆりかご 役目を終えたガンダムは、懐かしい先代の家がある丘へと戻る。主の墓標の傍らで、リラスダーテは静かに膝をついた。少年が機体を降り、見上げると、ガンダムは最後の一仕事を終えた満足げな表情で、かつて洞窟でコア・ファイターを抱いた時と同じ、優しい守護者のポーズをとった。 「……よく頑張ったな。もう、休んでいいんだぜ」 少年の言葉に応えるように、無理をさせてきたフレームが砂のように崩れ、光の粒子となって主の魂のもとへと還っていく。それは兵器の死ではなく、忠実な守護者の「安らかな眠り」だった。 第七章「最終章後」:鋼の鼓動、次なる空へ それから数日後。少年はおじいさんと共に、新たな機体のフレームを組み上げていた。先代とリラスダーテの意思を引き継ぎ、今度は「自分たちの意志」で進むための旅の準備だ。 白、青、そして黄色。朝日を浴びて輝くその色は、かつての灰色の亡霊からは想像もつかないほど鮮やかだった。 「行こうか。今度は俺たちが未来を予知する番だ」 完成した「新生リラスダーテ」が、真っ新な空へと飛び立つ。その翼からは、新しい時代の光が溢れていた。 番外編⇩ 番外編:鋼の残響、星々の交差点 番外・第一章:名もなき守護者、 虹の軌跡。数ヶ月後、かつての「死神」は、朝日のようなトリコロールカラーを纏い、紛争地に「静寂」をもたらす救世主となっていた。少年はビットから放たれる特殊粒子で敵味方の電子機器を無力化し、戦いを止めて回る。その瞳には、一人のパイロットとしての重い責任が宿っていた。 番外・第二章:模造された牙、塗りつぶされた記憶 軍の残党が、リラスダーテの残骸からデータを復元し、量産型機体「レプリカ・リラス」を完成させた。自分たちの機体が再び破壊の道具として汚されることに憤る少年。「形だけ真似て……あいつの中にあるものを、汚すなッ!」 リラスダーテ譲りの野性味で模造機を圧倒しながら、少年は悲しみの涙を流す。 番外・第三章:重力の底、再会と約束 敵の狙いはおじいさんの住む「約束の地」だった。大気圏を強行突破し、少年は再びあの丘へ降り立つ。錆びついた「墓標の斧」が新生リラスダーテと共鳴し、青白く発光する。それは二つの時代の意志が交差した瞬間だった。 番外・第四章:境界線の対話、システムの内側 システムの深部で、少年は先代パイロットの意識と再会する。「自分の人生を生きろ!!」と告げる先代に対し、少年は「自分の意志でこの世界を守りたい」と答えた。その瞬間、システムは真の完成を見せ、純白の輝きが模造機軍団を沈黙させた。 断章:黄金の夕映え、遺された金槌 最終調整を終えた夕暮れ、おじいさんは愛用の金槌を少年の手に握らせた。「あとはお前が、その手で未来を叩き出せ」 それが最後の言葉だった。先代が眠る丘を見つめた、その翌日おじさんは静かに息を引き取った。少年はおじいさんの手の温もりを、決して忘れまいと心に刻んだ。 第五章(完):空の向こうへ、終わらない設計図 おじいさんの葬儀を終えた数日後。少年は、かつて武器だったリラスダーテの技術を世界へ開放し、自らは「開拓者」として生きる道を選んだ。 「……行ってくるよ、じいさん。俺たちの作った、この翼で」 身軽になった純白のガンダムは、もはや戦うための機械ではない。少年は、おじいさんの金槌をコックピットの隅に大切に納め、スロットルを押し込んだ。 祝福のような朝焼けの中、新生リラスダーテは二人の主が眠る丘を背に、果てしない宇宙の彼方へとその翼を広げた。 「完」 「本編6+番外5+断章1」