【前回】そんなものはない 【次回】 https://scratch.mit.edu/projects/1363116362 チャッピーに考えてもらった自創作ちゃんの小説です めっちゃ長いよ (※一番下にあとがき(?)があります) 【第一章】 どこかの世界の暗い街の隅で、その黄色い髪を持つ少女は独りで過ごしていました。今回はその少女を黄色い子と呼称しましょう。 黄色い子は物心ついたときから一人ぼっちでした。家もなく毎日食べるものを探しながらなんとか生きてきました。 街の人々は彼女のことを知っていましたが、誰もその名を知りませんでした。もっとも、黄色い子自身も自分の名前を知りません。 朝になれば市場の裏手を歩き回り、捨てられたパンの欠片や傷んだ果物を探します。見つかる日もあれば、何も見つからない日もありました。 けれど黄色い子は、そんな暮らしを不幸だと思ったことはありませんでした。 なぜなら彼女は、ほかの生き方を知らなかったからです。 そんな日々を過ごしていた彼女が七歳になったある日、見つけました。 小さな箱に入った小さな少女を。 その日は朝から冷たい雨が降っていました。 黄色い子は市場の軒下から軒下へと移りながら、何か食べられるものはないかと探していました。けれど雨の日は人通りも少なく、食べ物もなかなか見つかりません。 お腹を空かせながら歩いていると、路地裏の奥に見慣れない木箱が置かれているのに気づきました。 箱は雨に濡れないよう布で覆われていました。 誰かの荷物でしょうか。 黄色い子はそう思いながら近づきました。 けれど箱の中から聞こえた小さな音に足を止めます。 かすかな息遣いでした。 恐る恐る布をめくり、蓋を開けます。 そこには、まだ幼い少女が丸くなって眠っていました。 髪は透き通るようなエメラルドグリーンで、頬は雨の日の空のように青白く、今にも消えてしまいそうです。 黄色い子は目を見開いたまま動きを止めました。 彼女はよく分かっていました。 この世界で誰かを助けたって、結末は報われないと。 今まで色んな人が他人に手を差し伸べて、そして一緒に堕ちていったのを見てきました。 飢えた者に食べ物を分け与えた者は共に飢えました。 倒れた者を助け起こした者は、次の日には共に路地で倒れていました。 この街では、優しさは美徳ではありません。 贅沢品です。 生きるためには捨てなければならないものの一つでした。 彼女がもし正常な判断が出来ていれば、すぐに目を逸らし去っていったことでしょう。 だけれど、彼女は既にその小さな箱入り娘に絆されていました。 理由は分かりません。 娘の弱々しい寝息だったのか。 小さく震える指先だったのか。 あるいは、自分と同じように独りぼっちだったからなのか。 黄色い子には分かりませんでした。 ただ一つ確かなことがあります。 彼女は箱の蓋を閉じて立ち去ることが出来なかったのです。 「……面倒なのを見つけちゃったな」 誰に聞かせるでもなく呟きます。 そしてその言葉とは裏腹に、彼女の腕は箱を抱え上げていました。 雨はまだ降り続いていました。 冷たいはずの木箱は、なぜだか少しだけ温かく感じられました。 黄色い子は知りません。 この瞬間、自分の人生が変わってしまったことを。 そして箱の中の少女もまた、自分を抱き上げた少女の人生を大きく変えてしまうことを。 二人はまだ知りません。 これから互いを「姉妹」と呼ぶようになる未来を。 【第二章】 黄色い子は幸か不幸か、はじめからこの生活をしていたので、ある程度どこに行けば何が得られるか分かっていました。 どこに行けば食べ物にありつけるかも、どこの軒下なら雨をしのげるかも、どの大人には近づいてはいけないかも。 誰も教えてはくれませんでした。 けれど、生きるために覚えました。 生き残れなければ、それまでだったからです。 もちろん必要な量が二倍になるのは、決して楽なことではありません。 一人なら足りていたパンの欠片も、二人で分ければ半分になります。 一人なら眠れた狭い物陰も、二人で身を寄せれば窮屈になります。 それでも黄色い子は、その子と生活することができる状態でした。 飢えて死ぬこともなく。 凍えて死ぬこともなく。 少なくとも明日までは生きられる。 そんな日々を積み重ねることができました。 その拾った少女は、最初のうちはほとんど話しませんでした。 名前を尋ねても首を横に振るだけ。 家族について聞いても、何も答えません。 覚えていないのか、答えたくないのか。 黄色い子には分かりませんでした。 だから彼女は深く聞きませんでした。 聞いたところで、お腹が膨れるわけではありません。 生きるために必要なのは過去ではなく、明日の食べ物だったからです。 けれど、不思議なことがありました。 一人だった頃は長く感じていた夜が、二人になってからは少しだけ短くなったのです。 雨の音しか聞こえなかった夜には、小さな寝息が聞こえるようになりました。 冷たい風が吹く夜には、隣に誰かの温もりがありました。 黄色い子は、それを良いことだとは思いませんでした。 思わないようにしていました。 この世界では、失うとつらいものを増やすべきではないと知っていたからです。 それでも。 朝になって目を覚ましたとき、その小さな少女が隣にいることを確認すると、ほんの少しだけ安心している自分がいることに、黄色い子はまだ気づいていませんでした。 【あとがき】 文字数⋯2217文字(改行を除くと2063文字) とりあえず序章的な(?)部分だけを公開しました。 一気に全部公開するのは、以前試してみたときに 文字が多すぎて出来なかったので.....。 ところどころ矛盾していたり、文がおかしくなっているかもしれませんが、細かい文章自体は全てAI君に 書いてもらってるので、お見逃しください((((は? 一応自分が一周して見直しはしてます! あと←の子は適当に描いただけなので、 全く関係ないです((((( (↓微ネタバレ注意!!) 全然ハッピーエンドで終わったりなんかしないよ。