====================== あのあと私は、着せ替え人形のように様々な 服を試着させられた。 結局このパーカーに落ち着いたが... それで今は一旦別行動でリビア街にて買い出しを していた。 _____ 「旅をするならまずは色々と装備を 整えてからにしよ!」 ___ ある程度のものは揃ったし...桃華が 帰ってくるのを待ちながらのんびりするかな そう思っていた時... 雨が降り出した。 「うげー傘持ってないや...」 「お貸ししましょうか?」 「えっいいんですか?」 「傘はたくさんありますし濡れると貴方の お友達がまた服選びに貴方を連れ回す でしょうからね」 「ところで貴方の名前は?」 「過咲祇那です!」 「私はリアと申します。」 「貴方は雨が好きですか?」 「雨は..霧雨なら好きです!」 「私は嫌いです。」 「えっ」 「私は雨をある程度なら操作できるんです。 でも、私はいっそ雨にでもなってしまいたい のに、成れないから。」 「雨は止まないから、私は何者にもなれないから、救いを乞うだけ無駄なんですよ。」 「でも」 「雨は水ですから、消えることは 決してありません。」 「消えたくても消えられないくらいなら、」 「私たちのような存在はまだ良い方 なんじゃないですかね..?」 「それも..そうなんですかね。」 「私にはわかりませんが」 「雨になってしまうなら、」 「いっそ人として消えてしまうのが吉」 「いっそ人として消えてしまうのが吉」 「ということですか?」 「そうかもですね!」 「雨...止みましたね。」 「ですね..」 「その傘は貴方にあげます。何かの記念ということで」 なんの記念..??? 「祇那ちゃーん!!!」 「ほら、貴方のお友達が来られましたよ」 「リアさん!!!」 「それでは、また逢う日まで。」 「リアさん待ってください!!!」 リアさんは、霧に包まれたかのように姿を消した。 あの傘を残して。 ======================
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