背景をタップ/クリックで進みます ※必殺だけデカすぎるのでちょっと縮めてます 最近アイデアとかモチベが蟻の餌レベルで無いのでこんなもんしかできませんでした(n敗) 多分後でエフェクト周り調整したり奥義とかも追加すると思います
───英雄に、なりたい。 意外な事に、子供の頃の彼の夢は、周りの子達たちとなんら変わらなかった。 誰でも一度は思うような事であり、身の丈に合わぬと気づき、やがて風化し消え去っていく。 幻想とも言えるそんな願いだった。 彼はそんな幻想を心の底から信奉していた。 周りが成長していき、自分の夢は到底自分じゃ成し得ないと、思い上がったものだったと気づき始めた頃 彼の幻想に終わりは見えなかった。 いつしか、彼のいる帝国は戦火に呑まれていた。 発端は知る由もないが、幸いにも帝国は強大だった。 だが当然、時が経つにつれ周辺国家からは目の敵とされ、常に四方から攻め入られることになる。 彼は嬉々として志願兵に名乗り出た。 「数多の敵を滅ぼせば、紛う事なき英雄になれる。」 誰の言っていたことかは記憶の片隅にすら存在しないが、その言葉は彼を戦地に駆り立てるには十分すぎるものだった。 一般兵にすぎなかった彼は、破竹の勢いで昇級し、軍事機密とされごく一部の者しか知り得ない【ある魔法】を継承し、敵味方問わず軍の中では知らぬ者がいないほどまでその名を轟かせた。 そのうち彼は幾千もの死地を超え、幾万もの敵を討ち、幾億もの賞賛を浴び、いつしか帝国が滅びた後も己の敵を討ち続け────── 斯くして其は、英雄と成った。