【前回】 https://scratch.mit.edu/projects/1363116362 【次回】 https://scratch.mit.edu/projects/1363581793 アノー 参照数増えないの悲しいので旗押してくれません...? BGMつけといたので...お願いします....。 【第五章】 きっと、この集落にいる人たちの中で。 黄色い子だけが、消えた子たちがどうなったのかを考えていました。 もちろん、本当に分かっているわけではありません。 誰かが行き先を告げて去ったこともありました。 外で仕事を見つけたと笑っていた子もいました。 もっと良い場所があると信じて旅立った子もいたのでしょう。 けれど。 その全員がそうだったとは、どうしても思えませんでした。 黄色い子は、この世界を知っています。 優しい場所だけではなく。 その外側に広がるものを知っています。 だから予想がついてしまうのです。 きっと、ここに来られなくなったのでしょう。 あるいは、ここに居られなくなったのでしょう。 その理由なんて考えたくもありません。 誰かに連れ去られたのかもしれない。 生きることに疲れ果てて、どこかで力尽きたのかもしれない。 誰にも守られないまま、大人たちの都合に巻き込まれたのかもしれない。 この世界では、そうした結末は決して珍しくありません。 むしろ珍しくないからこそ。 人々は考えないようにするのです。 一人ひとりを気にしていたら、生きていけないから。 黄色い子も昔はそうでした。 見ないようにしていました。 考えないようにしていました。 そうしなければ、自分まで壊れてしまうからです。 けれど今は違いました。 緑の子がいるからです。 失いたくないものができてしまったからです。 消えていった子たちを見るたびに。 黄色い子は考えてしまいます。 もし次が緑の子だったら、と。 その考えだけは、すぐに頭から追い出しました。 縁起でもない。 考える必要もない。 この集落は安全です。 この街のどこよりも。 皆が助け合っています。 誰も緑の子を傷つけたりしません。 誰も彼女を見捨てたりしません。 黄色い子は何度もそう自分に言い聞かせました。 けれど不安というものは厄介です。 理屈で消えてはくれません。 夜更け。 緑の子が寝息を立てているのを確認しても。 集落の子どもたちが笑い合っているのを見ても。 胸の奥に残り続けます。 この幸せは、本当に続くのだろうか。 この場所は、本当に特別なのだろうか。 それとも。 自分たちはただ、嵐が来る前の静けさの中にいるだけなのだろうか。 黄色い子は答えを知りませんでした。 だから翌朝もいつも通り集落を後にします。 食べ物を探しに行くために。 緑の子が今日も笑っていられるように。 その笑顔だけは守りたいと願いながら。 黄色い子は食料のために街を彷徨っていました。 【第六章】 その日は、朝から歩き続けていましたが、収穫は芳しくありませんでした。 市場の裏にも。 港の近くにも。 古い倉庫街にも。 ろくなものは残っていませんでした。 最近は同じような境遇の者も増えています。 生きるための競争は、年々厳しくなるばかりでした。 結局、黄色い子は普段なら滅多に行かない場所へ向かうことにしました。 少し遠い穴場です。 運が良ければ食べられるものが見つかる。 ただし、その分だけ帰りも遅くなる。 黄色い子は空を見上げました。 灰色の雲の向こうで、日が少しずつ傾き始めています。 「……帰る頃には日が暮れるな」 小さく呟きました。 そして。 ほんの少しだけ申し訳なく思いました。 緑の子を待たせてしまう、と。 昔の彼女なら考えもしなかったことです。 生きることに必死だった頃の黄色い子は、誰かを待たせることなど気にしませんでした。 気にする余裕がありませんでした。 そもそも待ってくれる相手などいませんでした。 けれど今は違います。 集落へ戻れば。 路地の入口の辺りで。 緑の子が何度もこちらを探しているはずです。 夕暮れの中。 「お姉ちゃんまだかな」 なんて言いながら。 黄色い子は思わず苦笑しました。 自分でも気づかないほど微かなものです。 昔の彼女を知る者が見れば驚いたでしょう。 あれほど世界を嫌っていた少女が。 あれほど他人を遠ざけていた少女が。 誰かを待たせてしまうことを気にしているのですから。 「早く戻らないと」 足取りが少しだけ速くなります。 収穫が少ないなら少ないなりに仕方ありません。 今日を生き延びられるだけあれば十分です。 そう考えながら、人気のない細い道へ入ろうとして―― 黄色い子は足を止めました。 遠くから声が聞こえたからです。 怒鳴り声でも。 笑い声でもありません。 ただのどこにいても聞こえてくるような話し声。 黄色い子の胸の奥で、昔から染み付いた警戒心が囁きます。 関わるな。 面倒事に近づくな。 この世界では、余計なことをした者から損をする。 何度も学んだはずです。 何度も見てきたのですから。 それなのに。 黄色い子の足は止まったままでした。 なぜなら、その声が。 どこかで聞いたことのある声のような気がしたから。 自分にそんな存在は居ないはずでした。 少なくとも、黄色い子はそう思っていました。 家族の記憶はありません。 誰かに名前を呼ばれた記憶もありません。 そもそも、自分に''名前''なんてあるのかどうかすら知りません。 自分を探してくれる人がいるなど、考えたこともありませんでした。 それなのに。 気づけば彼女は走っていました。 石畳を蹴り。 狭い路地を駆け抜け。 声のした方へ。 まるで何かに引き寄せられるように。 もしかしたら。 もしかしたら、本物の家族かもしれない。 そんな考えが頭をよぎります。 馬鹿げている。 現実的ではありません。 黄色い子自身が一番よく分かっていました。 そんな都合の良い話があるはずがないと。 それは彼女が普段毛嫌いしている、物語の主人公のような馬鹿げた発想。 けれど、その瞬間だけは。 ほんの少しだけ期待してしまったのです。 自分にも何か特別なことがあって良いのではないかと。 誰か自分を探してくれている人が居てもおかしくはないのではないかと。 だから走りました。 必死に。 必死になってしまいました。 そして―― 結局、見つかることはありませんでした。 声の主はどこにもいません。 角を曲がっても。 広場へ出ても。 崩れかけた建物の影を覗いても。 誰もいませんでした。 残っていたのは静かな風と、自分の荒い息遣いだけ。 「……何やってるんだろ」 黄色い子は壁にもたれました。 心臓が痛いほど脈打っています。 体力だけを無駄に消耗しました。 食料も見つかっていません。 ただ時間だけが過ぎていました。 本当に馬鹿みたいです。 こんな世界で。 今さら本物の家族だなんて。 今さら奇跡だなんて。 そんなものを期待するなんて。 黄色い子は自嘲するように笑いました。 そして、その笑いは少しだけ苦いものでした。 なぜなら彼女は知ってしまったからです。 自分の中にもまだ。 そういう願いが残っていたことを。 とっくに捨てたと思っていたものが。 とっくに諦めたと思っていたものが。 胸の奥のどこかに、まだ残っていたことを。 「……帰ろう」 そう呟いたものの、 黄色い子は首を横に振りました。 まだ駄目です。 手ぶらでは帰れません。 集落にはたくさんの子どもたちがいます。 緑の子も待っています。 今日の自分には、夢を見る資格なんてありません。 今やるべきことは一つだけ。 生きるための食べ物を持ち帰ること。 黄色い子は深く息を吐くと、再び歩き始めました。 遠くの穴場へ向かって。 .......けれど彼女は知りません。 そのほんのわずかな寄り道が。 そのほんの少しの時間の遅れが。 後になって何度も何度も思い返すことになるような出来事だったことを。 もしあの時、立ち止まらなければ。 もしあの時、走らなければ。 そんな意味のない仮定を、未来の彼女が抱えることになることを。 この時の黄色い子は、まだ知りませんでした。 【あとがき】 うい(?) Ghost-413です! もうこの話も後半ですね! 想定していたよりも早く終えれそうでヨカッタヨカッタ! 今更ですけど、よくこの話AIが最後まで考えてくれましたよね....。 途中で「グrいので規制しまーすwww」 って言われてもおかしくなかったのに....。 使わせていただいたBGM「虚しさと星空」 URL : https://amachamusic.chagasi.com/ (こんな下でのクレ表記でごめんなさい...) (以下コピペ) ところどころ矛盾していたり、文がおかしくなっているかもしれませんが、細かい文章自体は全てAI君に 書いてもらってるからなので、お見逃しください((((は? 一応自分が一周して見直しはしてます!