【前回】 https://scratch.mit.edu/projects/1363347957 【次回】 https://scratch.mit.edu/projects/1364553428 Q.彼女らは一体どこで道を間違えたのでしょうか? 【第七章】 黄色い子は疲れていました。 収穫の少ない一日。 聞こえた謎の声を追いかけて無駄にした体力。 そして、少しずつ迫る焦り。 普段の彼女なら、もっと気を張っていたでしょう。 しかし、その時の彼女は気づくことができませんでした。 後ろに潜む影の存在に。 刹那、背後から強い衝撃が襲いました。 驚く暇すらありません。 黄色い子は地面へと叩きつけられました。 そのまま誰かが彼女の上に乗りかかります。 逃げられない。 振り払えない。 その瞬間、黄色い子は理解しました。 どうやら次の「消える子」は、自分だったようです。 今まで何人も消えていきました。 集落から。 街から。 世界から。 その結末を、黄色い子はずっと見てきました。 だから分かります。 自分もまた、その一人になろうとしているのだと。 年貢の納め時というわけです。 … …… ………でも。 それでも。 黄色い子は、ここで消えるわけにはいきませんでした。 緑の子がいます。 今もきっと待っています。 路地の入口で。 あるいは集落のみんなと一緒に。 「お姉ちゃんまだかな」 そんな顔をしながら。 だから。 こんなところで終わるわけにはいかないのです。 黄色い子は必死に視線を動かしました。 何か。 何か使えるものはないかと。 そして見つけます。 ...見つけてしまいます。 地面に転がるガラス片を。 割れた瓶の破片でしょうか。 夕暮れの光を受けて鈍く輝いていました。 黄色い子は手を伸ばします。 震える指で。 必死に。 そして掴みました。 当然その破片は彼女の手のひらを容赦なく傷つけます。 強く握った瞬間、痛みが走りました。 血が滲みます。 それでも離しません。 離せません。 離したら終わってしまうから。 黄色い子は息を吸いました。 そして。 自分の上に乗っかっている『怪物』へ向かって。 力の限り、ガラス片を振り下ろしました。 【第八章】 その後のことは、黄色い子自身もよく覚えていません。 記憶が曖昧なのです。 まるで濃い霧がかかったみたいに。 ただ一つだけ確かなことがあります。 彼女はガラス片を振り下ろし続けていました。 何度も。 何度も。何度も。何度も。 何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。何度も。............ 自分に乗りかかっていた、その人の皮を被った『怪物』に向かって。 自分が傷つかないために。 生き残るために。 帰るために。 緑の子の待つ場所へ帰るために。 腕が痛くなっても。 手のひらから血が流れても。 彼女は止まりませんでした。 止まれるはずがありませんでした。 恐怖というものは時として、人を理性の外へ追いやるのでしょう。 そして―― どれくらい時間が経ったのでしょう。 数秒だったのか。 数分だったのか。 黄色い子には分かりません。 気がつけば辺りは静かになっていました。 荒い呼吸だけが耳に響いています。 震える指。 痺れた腕。 やけに重たい体。 そこでようやく、黄色い子は冷静さを取り戻しました。 そして視界に入ったのは。 一人の男性でした。 どこの誰かも分かりません。 名前も。 生まれも。 何も知りません。 自分より二回りほど大きな身体。 大人の男。 その男は、もう動いていませんでした。 指先ひとつ。 瞼ひとつ。 ピクリとも。 石畳の上に横たわったまま。 ただ静かに。 そして赤く染まっていました。 黄色い子はしばらく、その光景を見つめていました。 頭が追いつきません。 何が起きたのか。 何をしてしまったのか。 理解したくありませんでした。 けれど現実は理解しないことを許してはくれません。 自分の手の中には、まだガラス片が握られていました。 ひび割れた透明な破片。 その先端にもまた、赤い色が付いていました。 黄色い子はゆっくりと視線を落とします。 自分の手を見ます。 震えていました。 寒さのせいではありません。 怪我のせいでもありません。 それでも彼女は叫びませんでした。 ただ立ち尽くしていました。 なぜなら。 この世界では、人が人を傷つけることなど珍しくなかったからです。 ただ、それが今までずっと「自分には関係のない出来事」だっただけで。 そして今日。 初めて自分が、その出来事の中心に立っていました。 夕日はもうほとんど沈みかけています。 集落ではきっと緑の子が待っています。 けれど黄色い子は、その場からすぐには動けませんでした。 自分の足元に転がる現実から。 どうしても目を逸らすことができなかったのです。 【あとがき】 こんにちは!Ghost-413です! .....ここまで見てくれたみんななら きっと最後まで付き合ってくれるよ......ね?(╹▽╹) この後すぐに終わりまでのプロジェクトも出しますね! 使わせていただいたBGM「虚しさと星空」 URL : https://amachamusic.chagasi.com/ (以下コピペ) ところどころ矛盾していたり、文がおかしくなっているかもしれませんが、細かい文章自体は全てAI君に 書いてもらってるからなので、お見逃しください((((は? 一応自分が一周して見直しはしてます!