………………………………………………………………「ところで魔法少女って何するの?」 「そうだね、説明をしなきゃわからないよね。」 ウサギは一度瞬きをした後もう一度こちらを見つめた。 「まず僕たちがいるこの場所は現実世界とは違う。簡単に言ってしまえば精神世界に近い。」 「せいしんせかい?」 「少し詳しく言うとある人たちの心でできてるんだ。まあ、よく知らなくてもいいよ!それよりここは人の心でできてるから時々ネガティブな感情が爆発して化け物が出てくることがあるんだ。それをどうにかするのが魔法少女の役目だよ!」 ウサギが少し慌てながら説明をしていた。その時後ろで大きな音が鳴った。 「噂をすればなんとやらだね。さっき君が拾った鏡、「アリスミラー」を使って魔法少女になるんだ、亜梨栖。」 「なんか名前ダサくない?」 「文句を言うなら名前を付けた人に言ってよ。それより早くいかないと!」 せかすようにウサギが言う。確かに急がなければなと思い音のした方向へ私は走った。 ……………………………………………………………… 「なにこれ?!」 目の前にいる黒いもやもやとした何か。ソレに得体のしれない恐怖を感じる。 「亜梨栖、早く変身しないと!」 なぜこんなにもあせるのだろう。そう思いながら方法などわからぬまま、鏡を握った。 光。あふれんばかりの輝きが様々なものを創っていく。トランプ、キノコ、家、鏡。 「I will become the real Alice!」 勝手に口が動いた。意味は分からない。そして体が勝手に動き出しそれに合わせて周りの景色が、自分自身の姿が変わっていく。 「不思議の国へImmersion!アリス・トゥルース!」 また勝手に口が動き光が消えていく。いつの間にか私は青いドレスを身にまとっていた。 「これが魔法少女…」 これで私の願いはかなうのだろうか。 「アリス、前!」 気づけば黒い何かがすぐ目の前にいた。反射的に地面をける。 「………!」 高い、とにかく高い。高所恐怖症でなくとも体が震えるぐらいには高い。 「アリス!何か攻撃して!」 ウサギの声。とりあえず思うままに体を動かす。見事に私のピンヒールキックは黒い何かに直撃し、黒い何かは後ろへのけぞった。 「アリス今だ!魔法でやつを消し飛ばすんだ!」 「うん分かった!」 魔法の杖が空中から現れる。それをつかんだ時だった。 「………っ!」 背中に激痛がはしる。後ろから攻撃を食らったみたいだ。黒い何かはいくつもいるのだろうか。 「アリス!!!」 前を見れば黒い何かが黒い光を出していた。よけなければいけないでも動けない。 (これで終わりか) 光。 桃色の光。 「初めまして!新しい魔法少女さん!」 力強い声が目の前の桃色の服を着た人から聞こえた。