前回に比べて絵のクオがえげつない。 次回予告 ノリで入ったえむ、そのえむが大きくかかわりだす。 4話 気づかない違和感と兄の勘 前話 https://scratch.mit.edu/projects/1359640609/ 次話 まだない(神回)
第3話「笑顔の侵入者と、崩れた日常」 休日。 ショッピングモールは、多くの人で賑わっていた。 「やっぱりこういうの、楽しいよね!」 明るく笑うのは、天馬咲希。 その隣では望月穂波が優しく微笑んでいる。 穂波「うん、たまにはこういうのもいいね」 そこへ—— 一歌「咲希!穂波!」 志歩と一歌が合流する。 咲希「やったー!みんなで遊べるじゃん!」 志歩「別に遊びに来たわけじゃねぇけどな」 穂波「ふふ、でも久しぶりだね」 何も知らない、いつもの日常。 --- CDショップ。 4人で音楽を聴きながら話す。 その空気は、いつも通りだった。 しかし。 どこか、おかしい。 (……静かすぎる) 志歩が眉をひそめる。 --- 「わんだほーい!!!」 突然現れる鳳えむ。 咲希「わ!?誰!?」 えむ「楽しそうだから来ちゃった!」 志歩「なんなんだよほんとに…」 そのとき。 空中に寧々が現れる。 寧々「……まずい」 --- 周囲の人々の動きが止まる。 笑顔のまま、固まる。 穂波「え…?」 床から黒い影が広がる。 ノイズ。 大量。 --- 「変身して!」 寧々の声。 一歌と志歩が即座にリングを掲げる。 光が弾ける。 咲希「何それ!?すご…!」 穂波「映画…じゃないよね…?」 二人は状況を理解できていない。 --- ノイズが広がる。 感情が消えていく。 咲希の笑顔も、少しずつ曇る。 「なんか、楽しくないかも…」 穂波「え、咲希ちゃん…?」 --- そのとき。 穂波の足元から、濃い影が伸びる。 志歩「離れろ!」 間に合わない。 ノイズが穂波を包む。 --- 穂波「……あれ?」 表情が消える。 目の光が薄れる。 穂波「どうして…」 小さく呟く。 「頑張ってるのに…」 --- 周囲の景色が歪む。 穂波の心の声が響く。 「ちゃんとやってるのに」 「優しくしてるのに」 「迷惑かけないようにしてるのに」 「どうして…」 --- 一歌「穂波!!」 志歩「くそ…!」 寧々「取り込まれてる!」 --- その奥で。 瑞希が立っている。 「いいね」 「こういうの、一番壊れやすい」 咲希「やめてよ!!」 瑞希「だって」 「優しい人ってさ」 「一番、自分を押し殺すでしょ?」 --- 穂波の周りに、巨大なノイズが形成される。 “核”が穂波の中にある。 寧々「普通の浄化じゃ無理」 志歩「ぶっ壊すしかねえか」 一歌「だめ!」 --- 一歌が前に出る。 「穂波に届ける」 歌う。 しかし、届かない。 ノイズが阻む。 --- 志歩が音を重ねる。 「……無理でもやるしかねぇ」 低音が響く。 少しだけ揺れる。 --- 一歌「穂波!」 「ちゃんと聞いて!」 穂波の目が、わずかに動く。 --- 瑞希が静かに笑う。 「それじゃ足りないよ」 「その子、自分押し殺しすぎてるもん」 --- 志歩「黙れ!」 一撃でノイズを削る。 一歌の歌がさらに強くなる。 「一人で頑張らなくていい!」 --- その言葉に。 穂波の目に、涙が浮かぶ。 「……いいのかな」 --- 核が揺れる。 寧々「今!」 志歩「合わせるぞ!」 一歌と志歩の共鳴。 光が包む。 --- ノイズが崩壊する。 穂波が倒れそうになる。 一歌が抱きとめる。 --- 穂波「……一歌ちゃん?」 目に光が戻る。 咲希「穂波!!」 --- 日常が戻る。 でも。 穂波は少しだけ震えていた。 --- 瑞希は振り返る。 「やっぱり助けるんだ」 「優しいね」 消える。 --- 帰り道。 咲希「ねえ、さっきの何だったの…?」 一歌「……」 穂波「私、少しだけ…変な夢みたいなの見た」 志歩「忘れていい」 寧々(小声) 「……まだ続く」 --- 空は、重く曇っていた。 “優しさ”が、一番壊れやすい。 物語は、さらに深く沈んでいく——。