⚠️色々と注意⚠️ 背景適当でスマソ ストーリー・私 文・チャットGPT 病気?などの参考・sky 星を紡ぐ子どもたち よかったら感想コメントでお願いします! スクロールして読めるでよ↓ 身体の侵食病が世界を覆い、ひとつの世界が捨てられた。 海は街を呑み込み、 家々は水の底へ沈み、 道路には植物のような黒いものが這っていた。 病の名は――フェイロン52。 それは伝染しない。 けれど、一度身体に侵入すれば、そこから少しずつ身体を黒く染めていく。 声が出なくなる。 そして、黒くなった場所から、奇妙な植物のようなものが生えてくる。 そこまで進めば、もう手遅れだった。 けれど。 光があれば、治すことができる。 だから二人は、この世界へ来た。 様々な空間を旅し、光を届ける者たち。 二つ名――「旅ビト」。 その一人、レイは、たくさんの光を持っていた。 その光で、今まで数え切れないほどの人を救ってきた。 この世界でもそうだった。 「こっちにもいる!」 「光を分けるよ」 「もう大丈夫」 レイの周りには、いつも人が集まった。 黒く染まった腕が、少しずつ元の色を取り戻していく。 瞳が、光を取り戻していく。 誰かが笑う。 誰かが泣く。 そして誰もが、レイに感謝する。 「ありがとう、旅ビト!」 「レイが来てくれてよかった!」 「すごいね、レイ!」 その隣で、ロクは黙っていた。 ロクの持っている光は、ほんのわずかだった。 一人を治すのが、やっと。 だからいつも、レイと比べられた。 「レイはあんなにたくさん持ってるのに」 そんな言葉を聞くたび、ロクは少しだけ目を逸らした。 別に、レイが嫌いなわけじゃない。 むしろ――。 自分を助けてくれたレイのことを、大切に思っている。 ただ。 比べられるのが、なんとなく嫌だった。 夕方。 二人は海岸線を歩いていた。 海は街の中まで入り込んでいた。 半分水に沈んだ建物。 水面から突き出した電柱。 波に揺れる標識。 その向こうには、崩れた灯台が一本だけ立っている。 「ロク、見て」 レイが指差した。 水面に夕日が映っていた。 「綺麗だね」 ロクは少しだけ頷いた。 「……」 「?」 「なんでもない」 ロクは歩き続けた。 続き使い方の方にあります^ ^
使い方の続きです。 夜が来る。 二人は海岸近くで休むことにした。 波の音だけが響いている。 静かな夜だった。 ――そのとき。 海の向こうが、盛り上がった。 ロクが顔を上げる。 「……?」 波が来る。 大きい。 あまりにも、大きい。 ロクの目が見開かれた。 「……あっ」 次の瞬間。 世界が、白くなった。 轟音。 水。 何も見えない。 身体が浮く。 ロクの手から、光がこぼれる。 「レイ――」 掴もうとした手は、空を切った。 そして。 ロクは海へ呑まれた。 「……レイ……」 目を開ける。 浅い水。 濡れた地面。 空は暗い。 ロクはゆっくりと身体を起こした。 「レイ……何処に……」 返事はない。 波の音だけ。 ロクは立ち上がった。 周りを見渡す。 誰もいない。 胸の奥が、冷たくなる。 ――レイは死んだかもしれない。 自分が、もっと早く気づいていれば もっと大きな声を出していれば もっと強ければ 「……」 ロクは俯いた。 ふと、昔のことを思い出した。 「君、名前は?」 傷だらけのロクを覗き込んでいたのが、レイだった。 ロクは答えなかった。 声が出なかったからだ。 レイはしばらく黙って、それから笑った。 「じゃあ、ロクでいい?」 ロクが首を傾げる。 「なんとなく」 勝手だった。 本当に勝手だった。 それなのに。 「僕と一緒に来ない?」 ロクは首を横に振った。 「えー」 レイは困ったように笑った。 「じゃあ、ついてきて」 「……」 「決まりね」 半ば強引に、旅は始まった。 ロクは顔を上げた。 「……でも」 震える足を踏み出す。 「レイなら……!」 生きている。 きっと。 レイなら。 そう思った。 そのとき。 遠くに、何かが見えた。 灯台。 あの、海岸に立っていた灯台だった。 ロクは走り出した。 「……!」水を蹴る。 息が苦しい。 それでも走る。 灯台の下へ辿り着く。 扉は開いていた。 中へ入る。 螺旋階段。 上へ。 上へ。 ロクは走った。 「はぁ……はぁ……」 足が痛い。 それでも止まらない。 「あそこには……!」 灯台の頂上。 あそこなら。 レイがいるかもしれない。 そう思った。 …その瞬間。 ――ドン。 足元から、巨大な影が現れた。 「……!」 黒い鯨。 海から飛び出したそれは、灯台へ身体をぶつける。 轟音。 灯台が揺れる。 ロクは階段に叩きつけられた。 鯨の黒い身体から、何かが飛び散る。 それがロクの腕に触れた。 「……っ」 黒い。 皮膚が、黒く染まっていく。 じわじわと。 腕から。 肩へ。 胸へ。 顔へ。 ロクは息を呑んだ。 フェイロン52。 侵食が始まっていた。 身体から力が抜ける。 視界がぼやける。 それでも。 ロクは階段を登った。 一段。 また一段。 やがて、頂上が見えた。 「……」 そこに。 レイがいた。 黒く染まった身体で。 動かない。 ロクは立ち止まった。 持っている光を見る。 ほんのわずか。 …これしかない。 レイを治すには、足りない。 自分を治すこともできない。 それでも。 ロクは、光を握りしめた。 「……っ」 迷った。 ほんの一瞬。 そして。 光をレイへ渡した。 残った光が、レイの身体へ流れていく。 黒が少しずつ消えていく。 けれど。 ロクの身体は、ほとんど全部が黒くなっていた。 「……」 ロクはレイを見る。 そして。 その身体を、下へ突き落とした。 「……ごめん」 声にはならなかった。 ドサッ。 レイの身体が床へ落ちる。 「……?」 目を開けた。 息を吸う。 「……ロク?」 身体を見る。 黒くない。 手も。 脚も。 顔も。 元に戻っている。 「……え?」 レイは、ゆっくりと顔を上げた。 そこには。 ほとんど全身を黒に覆われたロクがいた。 「……ロク」 理解する。 自分が助かった理由を。 ロクの手のひらにあった、たったひとつの光。 それを。 自分にくれたのだ。 「……なんで」 声が震える。 「なんで……」 レイは立ち上がろうとした。 けれど、膝から崩れ落ちる。 「……っ」 涙が落ちた。 「なんで……ロク……」 泣いた。 声を上げて。 何度も。 今まで救ってきた人たちから、何度も「ありがとう」と言われてきた。 けれど。 自分が救われたことは…、ほとんどなかった。 光を持っているのは、自分だったから。 いつだって。 誰かを救う側だったから。 なのに。 今、自分を救ったのは。 たった一人しか救えないはずの。 ロクだった。 そのとき。 灯台の頂上から、光が溢れた。 「……?」 床を走る光。 壁を伝う光。 階段を駆け下りる光。 水面へ。 海へ。 廃れた街へ。 世界中へ。 光はどこまでも流れていく。 そして。 一羽の鳥になった。 白く輝く鳥。 それはロクの頭上を一度だけ旋回し。 遠くへ飛んでいった。 「……」 レイは、泣きながら笑った。 「……そっか」 鳥を見送る。 「……行くんだ」 涙を拭う。 「ロクらしいな……」 鳥は遠くへ。 廃れた世界の向こうへ。 その先へ。 光を届けに。 レイはゆっくりと立ち上がった。 そして。 鳥の飛んでいった方を見つめる。 「……行こう」 誰に言うでもなく。 「まだ、旅の途中だから」 レイは歩き出した。 その背中を。 一羽の光る鳥が、遠くから見守っていた。 廃れた世界に。 光がひとつ。 またひとつ。 灯っていった。 終わり 誰かこれをアニメ化してくれ()