昔、この世界では人間とモンスターの間で 長く、果てしなく、終わりの見えない戦争が続いていた。 理由は誰も覚えていない。 ただ、恐怖と誤解が積み重なり、 やがてそれは憎しみへと変わった。 戦争は何十年も続き、 最後には人間が勝利した。 勝利と言っても、それは “世界が静かになった”というだけで、 誰も幸せにならなかった。 モンスターたちは地下へ封印され、 地上は人間だけの世界になった。 でも、そこには深い傷跡が残ったままだった。 ? 長い年月の後 地下の世界は、 戦争の名残を抱えながらも、 ゆっくりと平和を取り戻していた。 モンスターたちは互いに助け合い、 小さな街を作り、 静かに暮らしていた。 そんなある日―― 地上からひとりの少女が落ちてきた。 名前は chara。 彼女はひどい怪我をしていて、 モンスターたちはすぐに治療を始めた。 誰も疑わず、誰も責めず、 ただ目の前の命を助けようとした。 ぼくはその様子を見て、 「この世界にもまだ優しさが残ってるんだ」 そう思った。 ? 平和の影に潜むもの 数週間が過ぎ、 chara はすっかり元気になった。 モンスターたちは彼女を歓迎し、 食事を分け合い、 地下の生活を教えた。 ぼくも彼女と話したことがある。 その時は、ただの普通の少女に見えた。 でも―― その平和は、突然終わった。 ? 惨劇の始まり ある日、chara は何の前触れもなく、 モンスターたちを殺し始めた。 理由は誰にもわからない。 怒りなのか、悲しみなのか、 それとももっと別の何かなのか。 地下の街は一瞬で地獄に変わった。 ぼくはその光景を見て、 声も出せず、ただ立ち尽くした。 助けを求める声。 逃げ惑う影。 崩れ落ちる街。 ぼくはその時、 “この物語を語る役目を背負った” と感じた。 誰かが伝えなきゃいけない。 誰かが覚えていなきゃいけない。 そう思った。 ? ヴィードとの出会い 惨劇の後、光はヴィードと出会った。 彼は冷静で、 ぼくが話しすぎると止めてくるけど、 それはぼくを守るためだとわかっている。 ヴィードはこの世界の裏側を知っていて、 ぼくが語る物語の“危険な部分”を そっと修正してくれる。 彼がいなかったら、 ぼくはきっと途中で壊れていた。 ? そして、オクテットへ続く道 この惨劇は、 ただの悲しい事件じゃない。 ここから先に、 “永炎”を抱えた存在―― エターナルイグヌスオクテット が関わってくる。 彼は世界の終焉を見つめる者で、 ぼくたちの物語に深く関わる。 でも、その話はまだ先だ。 今はただ、こうして伝えることが大事なんだ。 ぼくが見た世界の始まりを... サンズより