第一話 https://scratch.mit.edu/projects/1385469650/ 第三話 https://scratch.mit.edu/projects/1386569707/ みんな元気にな 今日も学校かあ みんな見てくれてうれぴい 今回の投稿時間:5時41分 気に入ったら星とハート 見てくれてありがとう!
第2話:冷徹な天才と、氷のパン! 【2026年1月1日。初日の出が昇る、京都の神社前】 「ドドドドドドドドドッドー!!」 新しい年の幕開け。KAIKAI(ビィカリファイブ)は、初詣に来る何万人ものお客さんにお腹いっぱいになってもらうため、京都までドドドド号を走らせていました。 「おっしゃ、今日はおめでたい日や。特製の『紅白(こうはく)あんパン』で、みんなの運気を爆上げしたるで!」 しかし、神社に到着したKAIKAIは、自分の目を疑いました。 いつも彼がパンを売る特等席に、真っ白で、まるで病院のようにピカピカな巨大トラックが止まっていたのです。 車体には、青い氷のようなマークと、冷たい文字でこう書かれていました。 『コールド・ラボ・ベーカリー』 「なんや、あいつ……エンジン音もせんと、不気味な車やな」 KAIKAIが車から降りると、そのトラックから一人の少年が出てきました。 真っ白なエプロンに、銀色のメガネ。KAIKAIと同じ16歳くらいですが、笑顔が全くありません。 「君が、BEKF5(ビィカリファイブ)を名乗るKAIKAIか。……騒がしい男だね」 「お前、誰や! 俺の場所で何してんねん!」 「僕の名前はシオン。パンを『科学』する男だ。君のように熱血でパンを作るのはもう古い。これからはAI(人工知能)が計算した、完璧な温度のパンが世界を支配するんだよ」 【科学 vs 情熱! パン対決の始まり】 シオンが売り出したのは、「スノー・フローズン・デニッシュ」。 なんと、氷のように冷たいのに、口に入れると一瞬でとろけて、中から温かいチョコが溢れ出すという、不思議なパンでした。 「うわあ、何これ! 食べたことない感覚!」「おしゃれでかっこいい!」 初詣に来ていた若者たちが、次々とシオンのトラックへ並んでいきます。 ドドドド号の前には、誰もいなくなってしまいました。 「くそっ……あんな冷たいパン、何がうまいねん!」 KAIKAIは焦りました。でも、ふとお参りに来ている人たちの様子を見ました。 みんな、寒空の下で手を合わせて、ガタガタと震えています。中には、鼻を赤くしている小さな子供やお年寄りもいます。 「……そうか。シオンのパンはすごいけど、今この人たちが本当に欲しいのは、『驚き』やなくて『温もり』や!」 【ビィカリファイブ、魂の火入れ!】 KAIKAIはドドドド号の石窯に、いつもより多めに薪(まき)をくべました。 「ドドドドドドドドドドドドドドッ!!」 エンジンの回転数を上げ、石窯の温度を一気に400度まで引き上げます。 焼くのは、たっぷりのお餅と、甘さ控えめの熱々あんこを包んだ、特製『爆走・お餅あんパン』! 「はい、毎度! 初詣で冷え切った体に、火を灯すパン焼けたで! BEKF5(ビィカリファイブ)特製、食えばお腹の中から太陽が昇るで!」 ブワァーッ!と、香ばしい「焼きたてのパン」と「お焦げ」の匂いが、冷たい風に乗って神社中に広がりました。 その匂いに誘われて、一人のおじいさんがパンを手に取りました。 「ほう……熱いねぇ。……アチチ、でも、この熱さがご馳走や。……うまい! 体が芯から温まるわい!」 「俺も!」「私もちょうだい!」 匂いと熱気に誘われて、お客さんがドドドド号に逆戻り! 「シオン、お前のパンは確かにすごい。でもな、パン屋は『数字』を焼くんやない。食べる人の『明日』を焼くんや!」 シオンはメガネをクイッと上げ、悔しそうにKAIKAIを見ました。 「……心の温度まで計算に入れられなかったか。次は負けないよ、BEKF5(ビィカリファイブ)。東京の『パン聖杯戦(せいはいせん)』で決着をつけよう」 シオンのトラックは、静かに去っていきました。 「東京……パン聖杯戦? おもろいやんけ! 受けて立つで!」 KAIKAIの戦いは、さらなる大きな舞台へ動き出そうとしていました。 (第3話へつづく:次なる舞台は、大都会・東京!)