「――お姉ちゃんに会いたいの」 ========================= 【背景をクリック】 【鱸谷 槐海 視点】 「...デスゲーム、か」 何故か急にデスゲームに巻き込まれたが、GMが言ってた捜索ターンとやらが始まったみたいだし、早めに【呪人形】っていうのを見つけないと... 「...一人行動だと危険か?でも数人で行動してもその相手が危険な人だった場合が...」 「あ!誰かいる!こんにちはっ!」 【背景をクリック】 考え込んでいると誰かが来たみたいだ。 「こんにちは、きみは?」 「私は水瀬 雫(みなせ しずく)ですっ!」 「ボクは鱸谷 槐海(すずきや えんかい)。よろしく」 「よろしくお願いしますっ!」 ...なんか明るい人だな... 「デスゲームなのにきみは怖くないの?」 少し疑問に思ったことを聞いてみた。 【背景をクリック】 「う〜ん、怖くないって言ったら嘘になりますけど、怖がってたら何にも始まらないじゃないですか?だからせめてやれるところまでやってみよっかなって!」 「...凄いね、きみは。明らかに普通じゃない状況なのに明るく居れるなんて...」 「それが私の取り柄ですし、得意なことですからね!」 ...この人となら...大丈夫そうだな。 【背景をクリック】 「ねぇ、もしよかったらさ、ボクと一緒に行動しない?一人だと危険かもしれないからさ」 「私も丁度それ言おうと思ってたんですっ!ぜひお願いします!!」 よし、これで一人行動になるという懸念はなくなった。 ...後は... 「それじゃあ【呪人形】?を探しに...」 【背景をクリック】 「待って、その前に...ねえ、さっきからそこに隠れてるきみは誰?」 「えっ?」 雫は気付いていなかったみたいだけど、僕たちが出会ったときくらいからこっちをずっと見ていた気配があった。 「敵意も殺意も感じないから放って置いたけど、流石にそろそろ出てきてくれてもいいんじゃないかな?」 【背景をクリック】 「...少し様子見をしていただけだ。あまり警戒するな」 その言葉とともに、物陰から一人の男が出てきた。 「様子見していただけ、ねぇ...」 「こんな状況に陥っている以上、無闇矢鱈と他人に接触するのは避けたいからな。念のためお前らがどういう人物なのかを確かめておく必要があった」 「...確かに合理的で理に適ってはいるけどね」 だからといってずっと見られているのは止めてほしかったな。 【背景をクリック】 「まあまあ!別に悪い人じゃなさそうなら良かったじゃないですかっ!」 「いや、そういう問題?」 「そういう問題ですよ!」 「そっかぁ...」 「それと、君!名前はなんですか?私は、」 「全部聞いていたから知っている。水瀬 雫と鱸谷 槐海だな?俺はラティノ・クレディアン。馴れ合うつもりは」 「じゃあラティノくんですね!私達三人で一緒に行きましょうよ!」 「だから馴れ合うつもりは」 「槐海くんも行きますよ!」 「おいちょっと待っ」 「どこだ〜!【呪人形】〜!!」 ...状況に付いて行けない。 とりあえず、この三人で行動するっていう解釈でいいのかな? でも早く【呪人形】を見つけないとな...退治ターンまで四分くらいだし。 「...おいお前ら、あれを見ろ」 「ん?あれ?」 【背景をクリック】 「あれは...」 「...もしかして、あれが【呪人形】ってやつですかね?」 「見なくても分かるだろ。明らかに俺達の移動速度が遅くなった」 「あ、たしかに少し遅くなってる?」 「気付いてなかったの?()」 「...それで、【お札】を貼ればいいんですよねっ!それで、肝心の【お札】はどこに...」 「あ、ポッケの中に入ってるよ」 【背景をクリック】 「ホントだ!ありがとうございますっ!」 「...おいお前ら、あっちにもう二体【呪人形】がいるぞ」 「あ、本当だ...じゃあボクとラティノで向こうに行くから、雫はここで待ってて」 「分かりました〜!」 【背景をクリック】 「は?なんで俺がお前と...」 「まあまあいいでしょ?早く行こう、ラティノ」 「......はぁ...」 【背景をクリック】 ...少し歩いて後ろを振り返ると、雫が【呪人形】に札を貼るのが見えた。 「...おい、何突っ立ってる。早く行くぞ」 「あ、ごめんごめん」 「...これで札を貼ればいいんだよね」 「説明聞いてなかったのか?」 「確認だよ確認...じゃあ、貼ろっか」 そして目の前の【呪人形】に札を貼った途端、周りの空気が少しだけ澄んだ気がした。 「...そろそろ時間だぞ」 「ああ、分かってる。一度雫のところへ戻ろう」 ボクがそう言って雫のところへ戻ろうとしたときだった。 【背景をクリック】 ――ピーンポーンパーンポーン 放送が、鳴った。 10分が経ってしまったんだ。 【三人称視点】 【背景をクリック】 『はーい妖狐でーす!』 『選手の皆さん、一回目の捜索ターンから10分が経ちました』 【背景をクリック】 『...では、退治ターンになりましたので、呪人形に札を貼れなかった、出落 杯々(でおち ばいばい)選手が脱落します』 「ちょっと待って呪人形全然見つかんなかっ」 【背景をクリック】 『...はい』 【背景をクリック】 『それでは、後9分間の退治ターンの後、二日目の捜索ターンが始まります』 『残り選手は39名です』 【背景をクリック】 『...あ、ちなみに、今回の捜索ターンで呪人形は39体出現しました』 『言い忘れていましたが、【妖】は必ず人数分出現しないので気をつけてください』 『それでは、健闘を祈ります』 【ミドル・サーペント視点】 【背景をクリック】 「もう、一人死んでしまったのか...」 見ず知らずの相手とは言え、理不尽に殺されるなんて怒りが湧いてくる... 「...とにかく、まずはこのゲームを生き延びて...っ?」 生き延びるための計画を練ろうとした突起、急に体が動かなくなった。 【背景をクリック】 「...何だこれ、模様?」 そして俺の足元には、不気味な模様が刻まれていた。 【背景をクリック】 「...すみません。少々貴方の動きを止めさせていただきました」 「誰だ、君は?」 「私は瞳終 印(とうつい しるし)...突然ですが、貴方を倒しに参りました」 「...何故?」 「...これはデスゲームで、つい先程実際に一人死にました...私は彼の近くにいたのでそれは事実です。ですから、生き延びるためには他人を蹴落とさなければなりません」 【背景をクリック】 「生き延びたいのは分かるが、他人を蹴落とすという意見には賛成できないな」 「ええ。ですから、私と貴方、正々堂々、一対一、卑怯な手段は無しで戦いませんか?この話をするために貴方の動きを制限させていただいただけで、その効果はもうすぐ切れますし」 「そういうことなら良いだろう...だが流石に突然動きを止めるのは止めてくれ...」 【背景をクリック】 「それは本当にすみませんでした...貴方が素直に私の話を聞いてくださる人だとは限らなかったので...()」 「まあそれはそうだな...さて、やるなら早くやるとしようか?今は退治ターンまで後6分、どっちが脱落するか、真剣勝負だ」 【背景をクリック】 「ええ、勿論。...瞳終 印。役職、預言者...参ります」 「ミドル・サーペント、凡人...行くぞ」 その直後、俺が強く地面を蹴ったと同時に、あいつは俺の目の前に居た。 【ラティノ・クレディアン 視点】 【背景をクリック】 「もう犠牲者が...」 「これ、ほんとにデスゲームなんですね...」 退治ターンになり、もう犠牲者がでた。 「...だが、さっきの放送...呪人形が人数分出ることはないだと?」 「となると...毎ターン必ず一人以上が脱落することになりますね...」 「うん...と言うかなんでGMは先にそれを言わなかったんだ...()」 「...まあ、あいつはイベントなどもあると言っていた。これから何が起こるかわからないから、とりあえずここから離れるぞ」 「はい!それに、またここに呪人形が現れるとも限りませんしね!」 「じゃあお前ら、」 「...ちょっと待って、二人共」 「...彼処、誰か居ない?」 「彼処...?」 【背景をクリック】 ある程度これからの方針が決まり、行動しようとした時、鱸谷が向こうの人影に気がついた。 「ぅぇぇん...お姉ちゃんたち、どこぉ...??」 「待て、あいつ子どもじゃないか?」 「え!?大変!」 「おいこらあまり近づくな!敵かも知れないぞ」 「子どもを放ってはおけないよ...お嬢ちゃん、大丈夫?」 【背景をクリック】 「...お兄ちゃんたち、だぁれ?」 「ボクは鱸谷 槐海、そこの水色の女の人が水瀬 雫で、後ろの男の人がラティノ・クレディアンだよ。お嬢ちゃんは?」 「わたしはフルゥナ・ベスト!」 「ねえフルゥナちゃん。何で泣いてたの?」 「...あのね、わたしね、さっきまでお姉ちゃんたちといっしょに居たの。でもね、お姉ちゃんたちとはなればなれになっちゃったんだ」 「あいつら、こんな小さい子供も巻き込んでたのか...」 「お姉ちゃんに会いたいの。お兄ちゃんたち、わたしといっしょに探してくれる?」 「...どうする?」 「勿論良いよ!一緒にフルゥナちゃんのお姉ちゃんを探そうっ!」 「良いの?」 「うん。君みたいな小さい子が一人だといろいろ危険だろうしね...」 【背景をクリック】 「わあ!やったあ!!お兄ちゃんたち、ありがとお!!」 「じゃあ退治ターンの時間も迫ってきてるからお姉ちゃんと呪人形探そうね!」 「はあい!」 「じゃあ行こう。三人共」 「...」 【背景をクリック】 なんだ?この子供... 一見ただの子どものように見えるが... 何だ、何か... 何か、違和感を感じる... 警戒は、しておくべきか。 「...行くぞ。退治ターンまで後3分だ」 「はーい!じゃあみんな、行こう!」 【背景をクリック】 残り人数、39人 1回目の捜索&退治ターン、終了 退治ターンまで残り3分 ~To Be Continued~
どうもミクピンです 早く第四幕を作りたい(現在第1幕) 小説《妖封》 Season1 〜The Initial Anomaly〜 第弐話「迷い子」 ========================= 前回 「邂逅、開口、怪光」 https://scratch.mit.edu/projects/1380795430/ 次回「血狂い」 制作中 公式スタジオ https://scratch.mit.edu/studios/51957855/ 最新話情報 https://scratch.mit.edu/projects/1380172733 ========================= 〈今回の出演者〉 @teneran666様 『鱸谷 槐海』 @Rune_0507様 『ラティノ・クレディアン』 @kirarakirakira様 『水瀬 雫』 @ootukasiori様 『ミドル・サーペント』 フルゥナ・ベスト 瞳終 印 モブ(出落 杯々) 背景画像 みんちりえ あやえも研究所 写真AC ゲームまてりあるず フォトスク Adobe Stock 使用曲:結ンデ開イテ羅刹ト骸/ハチ