_________目が覚める 真っ白な殺風景の部屋 いつも通りの風景 本を開く 何千回と繰り返した動き ページを開く 何万回と繰り返した動き 内容はほとんど覚えてしまった また悪夢のような1日が始まる 「起きているか?27番」 「・・・」 「起きてるみたいだな。毎日同じ時間に起きているんだその年で、俺も見習いたいよ」 「・・・・・」 「反応はなしか、いつも通りだな」 男は書類に何かを書き込むとどこかへ歩いて行ってしまった。 【西暦2495年12月25日午前6時3分】 被験体27番について ・起床時間:6時00分 ・対話:反応なし ・行動:読書 よくわからない器具を取り付けられ、謎の薬を注射され、眠らされ、目が覚めると体には傷跡が増える。毎日同じ日々。時折体に激しい痛みが走る。ガラスの向こうの大人達は数値がどうのこうの変化がどうのこうの言って喜ぶ。 いつもと変わらない地獄のような日々 いつも変わらない________ 「え?」 なんかいた 天井のダクトから こっちのぞいてる 数秒間の思考停止 あ、落ちた ベッドだから怪我はないみたいだけど・・・ 「・・・」 「・・・」 「・・・・・・・・・」 「ちょちょちょちょちょっと待っておい!」 「誰だお前!!」 「こっちのセリフだ誰だお前?!」 「27番さ☆」 「そうじゃねーよ」 ・・・女の子・・・? 自分以外の子供を初めてみた・・・ キラキラした目をした子だ 何か大きなイタズラが成功したと言わんばかりの大きな笑みを浮かべながら女の子は続けた 「あーやっぱり別の部屋に繋がってるんだねこれ!」 そういうと手に持っていた紙に何かを書き込み 「それじゃまたねー!」 といい部屋から出ようとして・・・ 「・・・」 「どうやって出よう」 「知るかよ。てかまずお前は誰だまずはそこからだ」 女の子のが言うことには自分は26番。毎日退屈すぎて飽きた(頭痛が痛い理論)ここから出たい。そのために大人たちの目をかいくぐって建物を調べて出口を探しているとのこと。 「全くよくそんなことできるな…」 「時間だけは腐るほどあるからね。大人たちがくる時間も大体覚えたからあと…10分」 「はやく自分の部屋に戻れ。見つかったらどうなるかわかんないぞ」 「いやだって…天井高くて届かないよ…」 …目測3メートル 「このぐらいなら…届くぞ」 そう言って俺は跳んで天井の排気口へと登った 「え…すごい跳ぶんだね…」 「何を言ってるんだ?」 「普通の人はそんなに高く跳べないよ」 「…そう…なのか」 てっきりこのくらい誰でも跳べるものかと思っていた 「あ!やばい!時間きちゃうよ〜!」 「えっどっどうする」 「まず天井から降りよっか」 …確かにそうだ 「私を背負ってあそこまで跳べる?」 「余裕だ」 軽く地面を蹴る 「おー!とどいたとどいた!」 「じゃあさっさと戻れ。時間ないぞ」 「あーそだねー。んじゃまたくるねー!」 「…2度と来るな」 部屋にまた静寂が訪れる 全くなんだったんだ それから彼女は俺に興味を持ったらしく毎日のように俺の部屋に遊びにきた。 俺の本を読むこともあればだらだらと話をして帰っていくこともある。もちろん俺が天井まで連れて行っているが。建物の地図も見せてもらった。なかなか細かく書き込まれていた。どうやら本気で脱走する気でいるらしい。でも、彼女の性格を考えれば脱走したくなるのもわかる気がする。 そうして、大体60日くらいが過ぎた。 その日も彼女は俺の部屋に来た 「ここには俺たち以外にも子供がいるのか?」 「うん。いるよ。赤ちゃんから私たちと同じくらいの子からおっきなお兄さんまで」 「で、全員番号で呼ばれていると」 「うん。あーあ、私も26番とかいうへんな番号じゃなくて本の中に出てくる人たちみたいなオシャレな名前がいいなー」 「じゃあ俺が考えといてやるよ」 「本当!ヤッタァ」 「うーん…今すぐは無理だな。また今度くる時までに考えとくよ」 「えー今すぐがよかったな…」 「無茶言うな。どうせ明日も来るんだろ」 「うーんそだね」 「じゃあさっさと戻れ。また明日な」 「うん。ばいばぁい」 彼女が自分の部屋へ帰っていくのを見送りながら俺はベッドに座った。 いつもならこのまま寝ているが今日はあいつの名前を考えてやらないとな そうして考えているうちにそのまま寝てしまっていたらしい 次に目が覚めた時にはあたり一面が瓦礫と火に包まれていた そして何より、天井がとても暗くて、とても高かった。 周りにあった壁は全て壊れていた 「もしかして…外…なのか」 すると近くから大人たちの声が聞こえてきた 「急げ!被験体が逃げ出すぞ!」 「1人も逃がすな!はやく捕まえろ!」 直感的に理解した。逃げるなら今だ 立ち上がり、暗闇の中を走った どこへ向かっているのかはわからなかった。少しでもあの場所から離れたかった。 気がつくと周りは少しだけ明るくなっていた 寒い。身体中が重い。足が上がらない。そしてとてつもなく眠い。 ついにその場に倒れ込んだ 「あ..そうだ…名前…考えるの忘れてた…」 そんなことを考えながら、子供は意識を失った 【西暦2496年2月29日午後20時26分】 ××研究所にて爆発事故発生 同時刻に行われていた被験体26番を用いた実験が関与していると見られる 爆発の影響により研究所が崩落、数名の被験体が脱走した。そのうちの何体かは捕獲に成功。 _______被験体18番、26番、27番は現在も行方不明との報告が上がっている
サムネ作れなかったスマソ いつか作る Cleaner×Killer 第-N話