旗二回推奨 UNDERTALE: ECHOING PUPPET ストーリー: 結界(バリア)が眩い光と共に砕け散り、地底世界を包んでいた長い夜が、ついに明けようとしていました。 アズリエルとの激しい戦いを経て、すべてのモンスターの魂は解放され、誰もが待ち望んだ「最高の結末」を迎えたはずでした。 「おい、サンズ! 見てみろ! 本物の太陽だぞ!」 パピルスが歓喜の声をあげ、地上の光が差し込む大扉の向こうへと駆け出そうとします。トリエルやアンダイン、アルフィス、アズアも、眩しそうに、けれど満面の笑みを浮かべてその光を見つめていました。 フリスクとサンズは、少し後ろからその様子を眺めていました。 「へへ、ついにこの日が来ちまったな、キッド。お前のおかげだ、ありがとな」 サンズはいつものように青いパーカーのポケットに両手を突っ込み、いつもより少しだけ、心底嬉しそうな笑顔を浮かべていました。 しかし、その歩みが止まります。 どこからともなく、地底の最深部――「コア」よりもさらに深く、かつて人間との戦争で敗れ、光を見ることなく無念のまま塵となった古代のモンスターたちの残響が、地響きとなって這い上がってきたのです。 地底の底から這い出る『黒い霧』 「……おい、何かおかしくないか?」 アンダインが振り返った瞬間、大扉の手前の床から、どす黒い霧のような一団が噴き出しました。 それはただの煙ではありません。何百年もの間、暗闇の中で増幅され、煮詰まった「人間への激しい恨み」と「絶望」のエネルギー(Determinationに似た歪んだ執念)の集合体でした。 『許さぬ……地上へは行かせぬ……』 『人間を……信じるな……我らの苦しみを知れ……』 何千もの死者の這いずるような声が、広間に響き渡ります。黒い霧は意思を持つ生き物のようにうねり、地上への唯一のルートである大扉を完全に塞ぎ、巨大な障壁を作り出しました。 なぜ、サンズだったのか? 怨念の集合体は、この場にいる最も手強い「防衛システム」を探していました。 人間を瞬時に抹殺できるアズアの槍や、王の力ではありません。彼らが求めたのは、「世界の改変(リセット)を知り、かつて人間によって世界が滅ぼされる悪夢(Gルート)を何度も観測してきた、最も人間に深い不信感を持つ者」。 そして、「いざとなれば、世界の法則すら無視して人間をハメ殺すことができる、地底最強の審判者」。 怨念の標的は、一瞬で定まりました。 「みんな、下がれ……っ! こいつはヤバい――」 サンズが警告を発しようとした瞬間、黒い霧の触手が、電光石火の速さでサンズの身体を絡めとりました。 「サンズ!?」パピルスが叫び、手を伸ばしますが、激しい負のエネルギーに弾き飛ばされます。 乗っ取り(憑依)の瞬間 「が、あぁぁぁ……っ!!」 普段、どんな窮地でも声を荒らげることのなかったサンズが、苦悶の声をあげて膝をつきます。 彼の純白の骨の身体に、黒い怨念の紋様が血管のように這い回り、その精神を無理やり塗り替えていきます。サンズの脳内に、人間によって惨殺された古代のモンスターたちの記憶、血、そして叫びが直接流れ込んでいくのです。 「頭が……割れそうだ……。やめろ……オイラは……こいつ(フリスク)を信じると……決めたんだ……!」 必死に抵抗するサンズ。しかし、数千の怨念の力は強大すぎました。 やがて、サンズの身体から力が抜け、ゆっくりと立ち上がります。 うつむいた彼の顔が、ゆっくりと上がった時、そこにあったのはいつもの温厚なサンズではありませんでした。 トレードマークの笑顔は、口角の端がピクピクと不自然に釣り上がり、まるで見えない糸で無理やり笑顔の形に固定された操り人形(パペット)のよう。 そして、その右目は、本来の審判の青い炎ではなく、人間を絶対に許さないという心の塊のような「黄色」の眼光をギラギラと放っていました。 「……へへ、あはははは!」 サンズの口から、彼の声と、何重にも重なったおぞましい怨霊たちの声が混ざり合って響きます。 「無駄だよ、キッド。……いや、『人間』。……オイラたちの身体は、もうオイラだけのものじゃねえ。……地底のすべての恨みが、お前をここで殺せって、囁き続けてるんだ」 サンズの手がゆっくりと上がると、彼の背後に、黒い怨念の霧をまとった禍々しいガスターブラスターが数え切れないほど出現し、その銃口をフリスクへと向けました。 誰も通さない最強の壁として、優しかった審判者が、いまフリスクの前に立ちはだかります。
もじ:@mikan-sans https://scratch.mit.edu/projects/1394646205/ ↑ゲーム なんかいつか足すかも