短編小説です!
いつものように、朝が来る。 春らしい快晴で、とても気持ちが良かった。 天野(あまの)は、ごく普通のJCだった。 入学したばかりで、小学校とは全然違う事に、未だに戸惑っている。 みんな、もう新しい学校もクラスメイトも、慣れていた。 私だけが、まだー 天野は不安な気持ちを抱えたまま、スクバを背負って、家を出る。 「おはよー」 新友の惠梨(えり)が近寄ってくる。 惠梨はまぁまぁ仲良いし、普通に過ごせれば、それだけで十分。 天野はそんな事を考えていた。 「ただいまー」 今は午後の4時。 帰宅部の天野は、ホームルームが終わると速効で家に帰って来た。 「はぁー何しよっか」 別に暇な訳ではない。 でも、宿題はやる気もしないし、どうしようかー そうだ。 少し、春美(はるみ)に会いに行こう。 明は、小6の頃の旧友で、別のクラスだけど、今は連絡も取ってるし、1番会いやすい相手だ。 天野はスマホを取り出す。 〈今から行っていい?〉 すると、1分もかからずに返信が来た。 (速っ) 〈うん...?良いけど...?〉 という事で、私は玄関に行く。 すると、 「急に、どこ出かけるの?」 と声。 げっ。お、お母さんだ。 「うん...ちょっと、お使いに」 「いや何も頼んでないけど」 「まぁ…。行ってくるね」 「いやバッグも持ってないし...。」 バタン。 天野は、勢い良くドアを閉めた。 「はぁ〜やってらんない!」 そそくさに家を出た天野は、気が付いた。 (春美の家って、どこだっけ...?) 卒業して以来、春美とは会ってないから、家はうっかり忘れてしまった。 しかも、うろうろしているうちに、良く分からない裏町へ来てしまった。 すると、「天野、天野」と声が聞こえて来る。 へっ?と戸惑ったが、 (あれ?春美の声だ!) とすぐに気付いた。 実際に、そこには春美の姿。 「春美!」 「天野が会いたいって言ってたから、ここに来た。」 「会いたいとは言ってないけど...。どうしてここに来たの?」 (まさか、春美は超能力者じゃないんだから...。) 「いや、何か嫌な予感がしたから...。天野って方向オンチだし、忘れっぽいし」 「言い過ぎじゃない?」 「あ、ごめん」 「でも、何か...。久しぶりだね」 春美をガン無視して、天野は続ける。 「そうかな?」 「うん」 「天野は忘れっぽいからだよ〜2回目だけど」 「だからそれは〜」 なんだかんだで、春美ってやっぱり話しやすいな。 と天野は考えていた。 「春美との出会いにハイタッチ!」 と、大きな声で春美とハイタッチをした。 【終わり】