20XX年、世界は、「戦慄」によって崩壊した。いとも簡単に、それでいてひどく残酷に。全兵力を持ってしてでも、それらを止めることはできなかった。Y月Z日現在での死傷者は全世界で累計30万人にのぼるという。人は、恐怖で怯えた。 A:「戦慄」アラートがまた鳴ったわ… B:「戦慄」が…またここの近くに来るっていうのか⁉ C:嫌だよ…嫌だよ‼ B:とにかく逃げなきゃ、俺らも直にやられる‼ A:ええ、直進ルートは、あっちなら避けられるはず…C‼行くよ… C:故郷をおいて逃げられない‼D君にも、言い訳がつかない… B:今を生きることが、あいつへのせめてもの償いなんじゃねえのか?とにかく!逃げるぞ。 C:…D君… 10分後、戦慄は列をなして、一行のいた場所を焼け尽くした。 C:あぁ…あぁぁ‼ A:C… B:… C:私の故郷が…あぁぁ‼ うぅ… 守れなかった…ごめん、父さん、母さん…D君… あぁぁぁぁぁ‼ (「戦慄」アラートが鳴り響く) B:ッ‼ A:嘘…そんな⁉ B:「戦慄」が…来r 「戦慄」は人類を滅ぼした。秒速30kmで迫る白い球体に、人類は成す術がなかった。 人類がこの世から消え去った後、未だ「戦慄」は地球の上を残像を率いて走り回り、速度を速めていった。 海は枯れ、大地は燃え、草花は消え去った。地球は地獄へと化したのであった。