(コラボなかなか進まないのでコラボとは関係ない話をお送りいたします♨︎) ある日。一つの改造された自転車が草原を爆速で走っていた。草原には石の組まれた道があり、きれいだった。自転車の速度は時速50キロ程度だろうか。ムスカ大佐の服(正統派な茶色)のカラーリングのされた自転車で、それの前のバスケットには頑丈な箱があり、旅荷物で満載してそうだった。が、片付けが苦手なのか、少し箱は空いており、中から布だのナイフだのスマホの充電器だの魔力結晶のカケラが飛び出していた。バスケットの網には箱が3つくくりつけてあり、こちらはきれいに整頓されていた。自転車の後ろの荷台には手持ち型のトランクが3つほど重なっていて、ロープで固定はしていたが、ガタガタと動く。その運転手は旅人だった。身長は120㌢、年齢は10歳ほど、腰と胸のあたりにはポーチがあり、背中には赤子兵装(武器のブランド名。この場合だと両手剣だそうですぜ兄貴)を背負っていた。ピンクのナース服を着ている。目が水色の星、しっぽは細く、毛が茶色で、猫ケモショタだった。ナース帽のマークはゴンザレス、少し長い毛は人でいう髪の毛みたいにゴンザレスのヘアピンがあり、片耳にはハートのピアス。そんな運転手だ。 「お、エリアだ!城壁ないバリアタイプだ!」 運転手が言うと、背中の両手剣は話す。 「バリアタイプって事はそれだけ人口が多いのかな?モニター、良かったね色んな人と話せるチャンスだ」 「ほんとだよベビブレー、僕は歪んだ人間性を治す旅にしてるんだから」 運転手のモニターと両手剣のベビブレーは楽しそうに話す。自転車はまだまだ走り、そこへ向かう。そこへ、一人の兵士がやって来る。兵士は槍を持ち、槍の先には、刃だけではなく、銃口が仕込んである。 「止まれ!」 「ぅえあ?」 モニターはきょとんとした表情で止まる。急ブレーキをかけた自転車は砂ぼこりを勢いよく立てて、止まった。 「自己紹介書を書け!特に配慮が必要な奴全部だ!」 両手剣が割り込む。 「モニターはそう言われると容赦なくやるけどいいの?」 兵士は銃のような槍を撃ち、ベビブレーに当てた。ベビブレーに鉄がぶつかる音がして、銃弾はどっかに飛んでいった。 「痛い☆ちょ、何すんの!」 「ベビブレー、僕までやられたらシャレにならないから書くね。」 モニターはおとなしく自己紹介書を書き、兵士に渡す。 「よし、通っていいぞ」 ゆっくりとバリアが解除される。バリアの中の町はビル街で、でも少し構造がぐちゃぐちゃ、例えばマンションの3階の窓のようなドアとショッピングモールの3階が橋で繋がれて、その橋の下にくっつく、またはぶら下がるように2階建ての雑貨屋がある。橋にはツタが等間隔でぶら下げていて、橋の一部からは滝の様に水が流れる。その水をレンガでできた筒みたいな噴水の土台が受け止める。車はなく、代わりに魔法のじゅうたんがところどころ飛んでいて、見ていて楽しめる。ポイ捨てされたゴミはなく、町は清潔な状態で、あちこちに清掃している公務員がいる。公務員は男性や女性や、どちらかよくわからない人も、体型も、服装も多種多様で、会話をしながら作業をしている。ビルの迷路のような街は、橋とじゅうたんと人々と自然によって彩られていた。あまりにも構造がぐちゃぐちゃすぎるのでメタい話になるが、作者は左右がわからないので説明ができない、いや、左右がわかってても恐らくこの構造を言葉に表せる人は少ないだろう。 モニターは入ってすぐに道に迷いそうになりながらも、地図を見ていつもよりかなり早い時間にホテルに着いた。 「モニター?ホテルで休むには早すぎるよ?まだお昼も食べてないよ?」 「このホテルの麦茶が美味いらしいからね、早めにチェックインを済ませたんだ。」 ベビブレーはそれ以降黙った。ホテルの部屋に入る。玄関みたいな構造があり、右の手前すぐに鏡と洗面台が、左にはトイレのドア。奥には部屋があり、ベッドと机が。机の下には冷蔵庫がある。ベッドで少しコロコロして、昼食を取ってからすぐに街に出かける。片手にはホテルの麦茶を持ちながら。モニターが向かったのは、本屋だった。本屋の中に入ると、モニターはうろつき始める。本屋は外と比べてガラが悪い。不思議な空間だった。 「モニター?何探してるの?」 「エ●本だよ。でもそれらしい本が全くない...仕方ない、気が進まないけど店員さんに聞いてみる」 モニターはレジに向かう。しかし周りの本棚にはヤクザのような人が多い。それなのに、店はヤクザのいる店の中で比較的ガラがよく、清掃もされている。レジにいたのは女性だった。若く、そして髪の短く小柄な女性だった。 「...モニター、いくらなんでも女性に聞くのはやめなi」 ベビブレーが言いかけてるのを無視して、モニターは 「すみません、エ●本ありませんか?」 と聞く。 「ちょっとモニター!?」 すると女性はニヤリと笑みを浮かべる。それは裏社会の取引のような空気感が漂っていた。女性はいかにもヤクザとかの持ってそうなトランクを出して喋る。 「...お客様、あなたは旅するヤクザか何かですか?wまあこちらだと話しづらいですし、バックヤードへ...へへwww」 そう言って女性はバックヤードへ入る。 「は?え?モニターヤクザじゃないよね?」 「そのはずだけど...」 ベビブレーとモニターはきょとんとしながらバックヤードに入った。バックヤードの店長室に入ると、そこには壁際に金貨と山の様に積まれたエ●本や、トランクが数個、そして葉っぱ(意味深)までもある。まさに犯罪者組織の部屋、と言った具合だ。真ん中には組織のリーダーが使いそうな高級な机、床にはじゅうたん、壁には美しい飾り。マフィアのよう。 「旅人さん、このエリアの法はご存知でしょうか?」 「いいえ、知らないです。そもそもアレを買いにきただけで何故裏取引をしなくちゃならないのですか?」 女性はニヤリと笑い、答える。 「女性差別、って知ってますか?」 「いや知ってますけど...ん?」 何かを察するモニターと、何も察せてないベビブレーがいた。 「このエリアでは差別をなくす為、法律でエ●本を全面禁止してるんですよ。あーゆー本は、よく女性がアレされるので...この街の住人は差別をなくすべく、あーゆー本を裏社会に追い込んだんですよ、やりすぎだと言った表に出た作家さんとかはみな56しにされて...酷い有様でしたよ。収入が安定しなくなったエ●本作家は自殺したり...何が平等なんでしょうね。」 「...........」 女性はさらに続ける。 「あなたもご存知でしょうが、外で様々な人が働いていたでしょう。中にはもう寿命を迎えそうな老人も...全ては平等の為とか言って、多くの人が処刑され、家族を失い、疲れてるのにもムリヤリ働かせ...ほとんどの人が何処かの国でいじめられたりした人で、こんなシステムを受け入れていますが...元からこの地に住んでいた私たちにとって、これは平等とは言えません。新しい不平等が出来ているよう...受け入れられない人々は、こうして裏社会で復讐の準備を進めています。」 モニターは答える。モニターの顔つきが急に優しくなって、それはまるで母親のようだった。 「差別とか逆差別ってマジで難しい問題ですな。差別を無くすべく平等にしてみようとすると格差が生まれ、また差別が起きる…そんなループが起きまくる...世の中、色んな人がいるので全員がおkと言えるエリアの仕組みや結果は生まれないと思うんすよ。なので僕はあーした方がいい、こうした方がいいなんてハッキリとした考えは持たない事にしてます。僕は旅人なんで人を傷つける発言や人を見下す発言はやめな、ぐらいしか言えないっす」 あたりが沈黙に包まれる。 先程のホテルの一部屋で、モニターは適当に遊んでいる。 「ねえモニター、さっきのセリフ、あれもしかして御師匠様?」 「?よくわかったね。でも何で?」 「いや、モニターにしては結構具体的だなって」 「あ、そうすか」 その時、窓の外から断末魔が聞こえる。それは何処かで聞いた、ついさっき聞いた女性の声が...