ミカと合流した後、俺は考えてもいなかった問題に気づいた。そう、金である。俺のポケットとかを何度も調べてみたけど、なんも入ってなかった。そんな時ミカが、 「どうしたの?」 と聞いて来たから、「お金がないんだよ、宿とかに泊まるにはお金必要でしょ」って言ったら、「じゃあ私の家に泊まる?」とか言ってきた。ハァ?って思った。俺が女性のうちに行く、しかも泊まるだと?俺が女性ならまだしも男だぞ!?その声は心の中ではなく無意識に口にしていたようで、 「大丈夫よ〜貴方全然悪そうな人じゃないし、別に違う部屋で寝るし何も変なことしないしね〜」 って返答してきやがった。いや、そうゆう問題じゃないから。てか俺たちまだあって1日だぞ!?なんでそこまで親しい関係みたいな感じになってるんだよ!?っていう心の声も漏れていたらしく、 「いいじゃんいいじゃん」 で押し切られた。解せぬ。それがミカのいいところでもあり悪いところでもあるのだが。女性に言葉では勝てぬとはこのことだったのか。仕方ない、いいってことにしといてやるか。 「分かったよ。言っとくけど、絶対に何も変なことするなよ?」と警告はしておいた。なんか恥ずかしそうな感じで見てくるのは気のせいであろうか?そうなことを考えながら、ミカの家へと夜の街中を歩いていく・・・ * 外伝〜乙女(ミカ)の心〜 ミカは初めてルベリシオンに出会った時、めっちゃイケメンじゃん、この人・・・と思っていた。超絶美人ながらも学校などでは彼氏ができたことどころか、告られたことすらなかった。理由は男子の誰もがどうせ告っても失敗して友達にからかわれるでけだと思っていたからである。この事実に本人は気づいていない。ミカは周りの友達にどんどん恋人ができていくのを見て羨ましく思っていた。自分から攻めに行ってもよかったのだが、あまり勇気がなかったのである。出会いを求めていた彼女にとって、ルベリシオンと出会ったことはまさに運命そのものだった。しかもその人は自分を頼ってくれて、あったばかりの自分と親しくしてくれてのである。これは、彼女が求めていた人間性にぴったり当てはまったのである。別にルベリシオンが意識していた訳ではなく、奇跡的にルベリシオンがこの世界についてなどを詳しく聞いたのが奇跡的にミカが求める人間性とピッタリ当てはまっていたからというだけである。まぁそんなこともミカは知らない。というか、自分の都合がいいように思い込んでいる。だから、あったばかりの男を自分の家に呼ぶという大胆な行動もとってみた。色々とあって冒険者になってから、自信や勇気などもどんどんついてきたから出会った。 彼は了承してくれたし、結果オーライである。家で何をしようかと企みつつ、ルベリシオンを自身の家へと案内していくのであった。