町中を歩いて行くと、かなり大きな建物の前で止まった。 「ここが私の家よ。さ、遠慮なくあがって!」 は、はぁ〜〜!!ここがミカの家だと!?建物はデカいし、庭も広いし!豪邸じゃん!ミカって超絶お嬢様だったり・・・そんなことを考えてると、ミカに 「そんな驚いた顔しなくてもいいじゃん。まぁそうなる理由はわかるけどね。言い忘れてたけど、私の父はこの国の大公爵でね。バードスト王国の権力者3人の内の1人なのよね!、王、宰相、そしてパパね。スゴいでしょ〜。で、私の母はギルドの最高幹部でね。ま、そんな2人の一人娘が私ってわけ〜、要するに私は、お偉いさんなのよね!」 と言われた。う〜わ、マジかよ。そんなお嬢様と俺は軽々しく喋っていたの?てかさ、そんなスゴい人たちの娘が冒険者っていう危なっかしい事してて大丈夫なのか?と思ったから聞いてみると、 「え!?それ聞いちゃう?まぁ貴方にだけ教えてあげるわ。実はね、内緒でやってるのよ。ギルドに登録するときは偽名を使ったし、住所とかは執事の家にしたわ。執事には、説得して黙ってもらってるけどね」 わ〜おわ〜おわ〜お、コイツ、イカれてんな。そんな地位があるならさ、もっと違う仕事やれよ。 「じゃあ、中に入ってね〜!私は執事に事情を説明してくるから、私の部屋以外の部屋を探検しててね〜!空き部屋もあるし、貴方は今後ここに住んでもらうからね!」 ふざけんなよ!なんで勝手に色々と決められてるの?てか、ここに住むってなんだよ!?・・・と混乱した俺だが、我に戻った。 (いや、待てよ•••ここに住むってことは最低でも衣食住のうち“住”は補償されるし、“食”も補償されるだろう。しかも、最上級のものを。いい話をもらった!これは絶対にYESと答えるしかない!) 「しょうがねぇな!わかったよ!最低でも“食”と“住”は補償しろよ」 と言うと、ミカは「やったーーーーーー!!!!!!」と叫んだ。なんで? 「そりゃ補償するよ!それに、“衣”もね!」 よし!これでOKだ!ミカが叫んだことに対する疑問もうは忘れた。言葉にはしないが、心の中で歓喜の声をあげていた。これで生活は一安心である。 家の中に入り、ミカと一旦別れた後、言われた通り家の中を探検していた。廊下には高級そうな絵画、部屋の中には高級そうなティーカップや机、椅子などがあった。というかこの家にあるもの全てが高級そうなものである。途中で“ミカの部屋”と描かれた場所を見つけたが、見なかった。まぁ、そりゃね。 * 家の中を一周して玄関前に戻ってくるとミカがこっちに走ってきた。 「事情は説明してきたよ!貴方の部屋に案内するから来て!」 と言われたから、案内されるがままに進んでいった。すると、“ミカの部屋”と書かれた部屋の隣の部屋のところで止まった。 「ここが貴方の部屋よ!ちゃんと掃除もしてあるし、家具もある程度あるから、好きに使ってね!」 と言われた。マジかよ。よりによってミカの部屋の隣かよ。 「改めてよろしく!ルベリシオン!」 と言われながら、手を出されたので 「ああ、よろしく!ミカ!」 と言いながら握手をした。そこまではよかった。だが、そこから、長い長い夜が始まる。