後編っす 長いので嫌になる人がいるかも知れませんが、風音の過去の詳細、赤い人の過去はここで明かされます。 あと書く時間無かったので展開が強引なのと、時間が途中めっちゃ飛ぶので() __11/20 Thursday__ 赤い人こと西本真智は自宅の窓から夜空を眺めていた。 姉ちゃんは...今どこにいるのかな? 天国があるなら天国に行っているだろう。 死後の世界が無ければ、姉ちゃんの亡骸だけが、この世界にだけ残ってることになる。 どこかで、姉ちゃんが過ごしていないか...そんな妄想はよくする。 ただの妄想に過ぎないが。 ・・・ただの妄想に過ぎないと思っていた。 放送委員の言うことが正しければ、姉ちゃんは生き返ることができる。 それができるならどんな条件だって呑む。 だから、私は赤い人を続けた。 姉ちゃん...姉ちゃんの真衣は誰よりも優しかった。 真衣は私が2歳の頃、5歳の兄と勝手に森に入って、兄は行方不明になったそうだ。 その時真衣は6歳だったから相当なトラウマを植え付けられただろう。 彼女の優しさは、多分同じ過ちを繰り返さないために出てきた性格だと私は思う。 そんな真衣は、高1の時に死んだ。 今生きていれば、高3だ。 だって親友の風音が今高3なのだから。 _______ 赤い人... あの人はどこかで見たことがある。 私は暗い部屋の中で記憶を遡っていた。 隣には青斗さんがいるっていうのに、私は頭を抱えて考え込んでいた。 「風音さん...どうしたの?」 「いえ、赤い人の顔をどこかで見たことある気がして...ちょっと考え込んでしまいました」 「そう...てか見たことあるの⁉︎」 「はい、恐らく。・・・なぜか、赤い人らしき顔を思い出すと、その記憶には必ずかつての親友の姿もその近くにあるんです。それがどういうことなのかも不思議です」 「赤い人って多分見た目的に俺達より年下だろ?じゃあ誰かの...」 その時私は電撃が走るように思い出した。 「妹ッ!」 青斗さんはビクッと驚いた。 「あっ...すいません驚かせちゃって」 「いや、俺がビビリなだけだ」 「私の親友...西本真衣には弟だけじゃなく妹もいました。その妹にめっちゃ似てます、赤い人が」 「そ...そうか」 赤い人が真衣の妹だとすると、あの時の赤い人の不可解な発言にも合点が付く。 「あの子が...なんで赤い人なんかを...?」 __二年前の夏__ 「ねぇ真智?今日は風音ちゃん達と遊びに行くんだ!どの服がいいと思う?」 「姉ちゃん...私に服のセンスがあると思わないで」 「ねぇいいじゃん!皆普段夜遊びでしか集まらないのに昼間から集まるんだから...ちょっといい感じで行きたいの!真智の選んだ服で行きたいなぁ」 「ふ〜ん...じゃあこれとこれ」 私は雑に選んだ。 ただ、真衣姉ちゃんはそれに笑顔で答えた。 「いいね!これで行く!」 真衣はすぐに着替え、出かけて行った。 その日は少し気分が悪かった。 私に優しい姉が、友達と仲良く遊びに行くことに嫉妬していたのかもしれない。 あと、その友達に対する心配だ。 友達は全員かなりの問題児らしい。 さっき名前が上がった風音はここの辺りでは年齢問わず有名だ。悪い意味で。 通りすがりと目を合わせただけで罵詈雑言を浴びせてくるような人らしい。 私も一回会ったことがあるが、恐ろしい目つきの人だった。 それ以外にも二人友達がいるらしいが、その二人も中々の奴らだ。 毎日のように真衣は夜10時に家を飛び出して、その友達3人と夜道をフラフラ歩いている。 私はやめろといつも言っていたが、真衣はやめようともしなかった。 優しい大好きな姉の、少し嫌いな所かもしれない。 __その日の夕方__ 夕方までには帰ってくると言っていたが、まだ帰ってこない。 まだ夜ではないが、少し心配になった。 ママは無関心そうだったが。 と、数分後家の電話が鳴った。 ママはその番号を見て、 「警察⁉︎」 と驚いたように言った。 私は、それを聞いて不安がさらに大きくなった。 「はい、もしもし?」 ママがそれだけ言った所で、私は怖くなり部屋に戻って布団で全身を覆った。 何十分も経ったように感じられた。 突然ママが部屋をバンと開けた。 「何...?ママ?」 「真...真衣が...!」 真衣は、とある女に包丁で突き刺され出血多量で死んだ。 聞いた当初は全く信じられなかった。 あの姉ちゃんが...今日の昼まで話していた姉ちゃんが死んだだなんて。 ただ、病院で姉の死体を見た時は信じざるを得なかった。 あまりの悲しさに涙も出なかった。 姉の死体を前に、泣きじゃくる人が二人いた。 見たことがある。その二人は真衣の親友だった。 何を泣いている...どうせ姉ちゃんが死んだのお前らのせいだろうが... その時はそう思った。 大人達はヒソヒソと話し合っていた。 「あの子を刺したの女の子らしいわよ...」 「しかも、刺した直後に橋から飛び降りたんだって。別の病院に運ばれたらしいんだけど、死んじゃってたらしいよ」 「えぇ?なんでそんな事を?」 「噂によると、その子は風音ちゃんを刺そうとしたらしいけど、それを真衣ちゃんが庇って刺されたらしいのよ〜」 私は、笑うように喋っている大人達が憎くて堪らなくなった。 ただ、姉が死ぬ原因の一つだった風音のことも同時に殺したくなった。 風音は、病室の隅っこでしゃがみながらヒクヒクと泣いていた。 どうもその姿が腹立たしくて、私は風音を蹴った。 小6の私が、高1で、しかも170近くある風音を蹴った所で何も起こらないと思っていた。 ただ、意外にも風音は私の蹴り一つで倒れた。 その時風音の目を見たが、涙を流しながらも一切の輝きを見せていなかった。 私はまるで風音が真衣を殺したかのように風音に罵詈雑言を浴びせた。 「おい!姉ちゃんお前のせいで死んだんだろ!クソ野郎!姉ちゃん返しやがれ!死ね!」 蹴っ飛ばしながらそう叫んでいた。 周りの大人は、止めようとしない。 姉のそばで泣いていた二人は、驚いたようにこちらを見ていた。 看護師が止めに入るまで、私はそうしたように風音を蹴り続けていた。 そして、風音は一切抵抗をしなかった。 その後、風音は一人病室を後にした。 風音が病室から出る時、私の方を向いてきた。 私は、一瞬怒鳴られると思って身構えた。 しかし、そこから出てきたのは弱々しい声だった。 「ごめ...んなさい...」 ___11/25 Tuesday____ 今日の夜10時からカラダ探しが始まる… 昨日から…いや先週から覚悟はしてきたつもりだったが…ヤバい死にそう。 緊張で寝れなかったが、眠気なんかありゃしない。 風音は隣でガクガク震えている。 ・・・風音はきっと俺より怖いはずだ。 しかもずっと泊めてもらってたんだからしっかりしないと。 そう思って風音の手を握った。 「え?」 「大丈夫だ。絶対生き残れる」 俺はカッコつけて静かに言った。 ちなみに、今日風音の両親は出張でいない。 風音は困ったように微笑んだ。 苦笑いとは違う、どこか安心したような顔だった。 「そ…そうですよね。なんか気遣ってもらってごめんなさい」 「いや、全然」 「・・・絶対生き残りましょうね」 カラダ探し途中譚 完 これの続きが11話だと思ってください
実は風音と赤い人の過去って実は風音ってキャラを作った時から決めてたんだよね