西暦47201年4月4日 樹国アーズ【グリーンエリア(闇)】(地上【市場】) 「えっと材料は、…」とザ・ファンタジーの世界観の街で黙々とメモを読んでいるのは、中性的な顔立ちで細身、低身長の金髪ロン毛で水色の瞳を持つこの物語の主人公《エマ・ティーン》である。 「非常食5種類(1週間分)、魔力回復薬50本、スキルブック…市場で買えるのはこれだけか。」そう言うと、僕はメモをズボンのポケットにしまい、メモに書いてある物を買った後、残りの物を買おうと魔道具店へと足を運んだ。 西暦47201年4月4日 樹国アーズ【グリーンエリア(闇)】(地上【ルカナ魔道具店】) 僕が店の扉を開けると共に鈴の音が鳴り響き、カウンターからひょこっと頭を出した黒髪の人がいた。 「よー聖剣使いの神様、例のもん回収出来てるか?」僕がそう煽る様に言うと、黒髪の人が立ち上がり、こう言い出した。 「もう神様じゃ無いよ〜、・・・・・エマくん、例の物は入手したから大丈夫よ〜。・・・・・あとはあなたが情報を漏らさなきゃ良いだけ、・・・・・。」とゆったり、まったり話している人は、《ルカナ・ラース》一応、元神である。そして今はこの店の店主だ。 【ルカナ・ラース:Lv273】 年齢:18歳(自称) 性別:女性 種族:堕落神 職業:賢者 能力:聖剣【エンヴィー】の召喚 魔法適正:風素、シャドー、 HP:20470 MP:12000 攻:25 魔:10000 防:10000 速:700 《スキル》 【ロックオン】【魔法防御力+】【魔法攻撃力+】【後方】 【ヒール】【魔法分析】【思考加速】【魔法コントロール】 【魔法合成】【呪力コントロール】【鑑定】【マジッククラフト】 ルカナが店の奥の部屋へ向かいその例の物を倉庫にとりに行くと… ガシャン!ゴロゴロゴロバシャ!カキン!そんな物音があたりに鳴り響いた。 「大丈夫か〜。」僕はそう言いながら、店の奥へとルカナの様子を見に行くと、酒でびしょびしょになり落とした魔剣に斬られながらも笑顔で例の物を探しているルカナの姿があった。 「本当〜に集中力だけは凄いな。」僕は呆れながらもそう言った。が、ルカナの耳に届くことは無かった。 それから彼女は、箱を漁っていると… 「あったよ〜〜・・・・・はい、エマくんが欲しいって言ってた魔道具だよ〜〜・・・・・。」そう言ったルカナが僕に渡してきたのは、古代魔学文明のひとつ、《魔道具》である。 魔道具とは、西暦170年辺りに作られたと言われるロストテクノロジーの塊、現在の魔法技術では解明されておらず、ダンジョン、迷宮、古代都市などで見つかる。 今回僕が欲しいのは、迷宮21層産のマジックカード、いわゆる冒険者カード、ギルドカードといわれている品物、己の持っている力、《ステータス》を見ることによりどの様に鍛えたら強くなれるか、などを考えるのに使われ、《魔法適正》も分かる。便利な物だ。 僕がなぜマジックカードを求めるかと言うと、剣士の上級職《聖騎士》と魔法使いの中級職《魔術師》になり、ふたつの職業に就くことで、派生職《魔剣士》を目指している。が、とても独学じゃ難しいので、国に仕える戦士として価値を示すことで、最高峰の教育を受けられる様になり、そこで成長する!ためにまず自分自身の欠点を見つけようと思い、カードが欲しかったんだ。 「で、僕のステータスは、・・・。」 【エマ・ティーン:Lv3】 年齢:15歳 性別:男 種族:アフィスティア 職業:冒険者、剣士、魔法使い 魔法適正:シャドー、熱素 HP:200 MP:2500 攻:78 魔:1000 防:14 速:330 【スキル】 【Lv upボーナス】【ソードメモリー】【前衛】【ロックオン】【後方】 【ソウルスキル】 【アイズ】【陰の黒印】 「え、なんかイマイチ〜魔力コントロールとMP、速度以外中途半端だし、うわー防御力低!14て、平均値50よ50!ぜっっっっっっっっったい不良品だよ!【ソウルスキル】ってなに!聞いたこと無いんだけど!」と僕が嘆いていると、ルカナが僕の肩を叩いた。 「【ソウルスキル】、珍しいね〜〜ソウルスキルなんて持っている人少ないよ〜なんてったて神様から使命を与えられた者しか持ってないからね。・・・・・でも【アイズ】と【陰の黒印】なんてスキル聞いたこと無いな〜。」とルカナがいつもより早口で僕に言い、その言葉を聞いた僕はこの防御力がミスでない事を知り、おもわず「ウゾダドンドコドーン!」と叫んでしまった。 次の日から、僕は防御力を上げる修行を始めた。(防御力を上げる修行は・・・あんまり無い、基本的に攻撃を受け続けるか、Lv upするかのどちらかである。) 続きはメモとクレジット。
4月5日(地上【冒険者ギルド 受付所&食事場】) 僕が冒険者ギルドの建物に入ると、まるで大規模な居酒屋のような場所で、僕は様々な格好の冒険者を横目に受付所に向かった。 「すみませ〜ん、ギルド加入ってここで合ってますか?」そう受付所のカウンターに立っている茶髪のお姉さんに聞くと、こう返ってきた。 「はい、合ってますよ。ギルド加入が目的でしたら、500セル頂きますがよろしいですか?」と丁寧に言っていた。僕は、はい。と言いポケットから財布を出し、500セルをカウンターに置くと、お姉さんはコイン一枚一枚確認した。(セルとはこの世界の通貨だ。) 「確かに500セルありますね!では、マジックカードをお持ちであればそち…」 「はい、マジックカードです。」僕はお姉さんの説明を無視し、マジックカードを提示しら、お姉さんは目を丸くし、固まっていたが、首を左右に振り意識を取り戻したようで、マジックカードを見始めた。 「・・・・・はい、問題ございません。ではあなたの能力は?」と聞かれたので僕は正直に言った。 「刀を召喚する能力、《サモンソード》で、ランクは、F、E、D、C、 B、A、で言ったら、Dですね。」僕はお姉さんの顔を見ず、自信の無さから声がどんどん小さくなっていった。なぜかと言うと、まずこの理由を説明するには基礎中の基礎、アフィスティアと"能力"、"ランク"について説明しよう。 1:アフィスティアとは、魔王軍に謙った人間で、その人間達に"魔核"という物、魔力を管理する心臓的な物と、"魔力器官"、魔力コントロールを可能にする器官、血管の様なものを埋め込まれ、魔王軍の戦力と化した人間の事。 2:能力、魔核を持つ生物に与えられる原理不明の力である。 3:"ランク"は能力の強さを国で審査し、国が弱い順にFEDCBASと評価、強ければ強いほど戦力になると考え、とても良い暮らしが出来る様になる。そして"ランクS"は特別で、七人しかなる事が出来ない。その七人は聖剣を呼び出す能力で、英雄扱いされる。だが聖剣使いの内一名はまだ発見されていない。 3を見れば分かるが、僕は能力者の中でもほぼ一般人に近い能力を持つ、そして冒険者は基本的にランクC〜Aの能力者がなるもの、(ランクSは強制的に戦場に駆り出される。)僕はランクDのため、冒険者になるのがかなり厳しい。 「Dですか、あなたの場合、試験に合格出来ず死ぬ可能性もありますがよろしいですか?」と受付のお姉さんは苦笑いしながら僕に警告したが即座に、早口で「いやいや、僕最近なんでも屋やっててもセル集まらないからさ!冒険者しか仕事がないんだよ〜〜お〜〜〜お〜〜!」僕はお姉さんの服を掴み、泣きながら言ってしまった。 「は、は〜分かりました、試験の準備は三日程かかるので三日後また当ギルドにお越しください。」とお姉さんにかなり引かれた気がしたが、今は金の方が優先だ。 そして三日後・・・ 4月8日(地上【亜十荘のエマの部屋】) 試験当日、僕は現在、装備を選んでいた。 「今更だが、昨日買った服、・・・使えるか?・・・」と僕は長袖の丈が短い水色の上着、《水魔防の衣》を頭上に掲げながら疑問を口に出していた。 「物理防御力重視の鎧か、魔力コントロール重視のこれか、・・・僕のステータス的に防御力を上げた方が良いが、スピードもそれなりだからな〜戦闘スタイル《忍者》的な相手を撹乱する戦い方が一番得意だしな〜鎧で速度を殺すのも勿体無いからな、これを着て魔力コントロールを強化して戦うのが良いか!」そう言い僕は水魔防の衣を身に付け、満面の笑みで部屋の鍵を開け、部屋から出ようと一歩進むと、突然右足の小指に痛みが走り、体勢が崩れ、向こう側の開きかけの扉に頭をぶつけた事により、気絶し35分後、冒険者だった友達に迎えにきてもらってしまった。 (地上【冒険者ギルド 休憩室】) 「あはははははははははっ!エマ、あんたアホ過ぎるんですけど〜!」この聞いていてかなりストレスの溜まる言い方で笑ってくる黒髪白メッシュで草の様な色の瞳を持ち、学生服を着た少女は僕が通っていた|中学校《魔工学中等専門学校》唯一の女友達、《ミア・ラース》能力は《ビートクラッシュ》音楽に合わせて一箇所を殴る、蹴るを成功することでその場所を完全破壊する。 【ミア・ラース:Lv5】 年齢:15歳 性別:女 種族:アフィスティア 職業:格闘家、魔法使い 魔法適正:ライト、水素 HP:150 MP:54 攻:1240 魔:32 防:1103 速:50 【スキル】 【クリティカル】【ヒートアップ】【ロックオン】【後方】【魔法防御力+】 「うるせーなーミスは誰にでもある!」と僕が言い訳の様なものを言うとミアは的確に指摘してきた。 「いやあなた自信でコントロール出来る物に小指ぶつけるなんてミスにだとしても逆にむずいと思いますよ。」その指摘を聞いて更なる言い訳をしようと思考を巡らせると左手側にある休憩室の扉が開き、ギルドに居た茶髪のお姉さんが来た。 「準備が出来次第、休憩室から出て左折すると受付所、居酒屋があるから何か食べたりアドバイスして貰いたいなら左折、目的地は右折してまっすぐ行くと扉があるからそこに入って左折、三つ目の角で曲がると地下に繋がる階段があるから降りれば試験場があるので、そこに入って、じゃあまた。」とお姉さんになんか冷たく対応されていた。 「じゃあちょっと食堂で軽食食ってから行くか、」僕は少し上を見上げてからミアの方に視線を移した。 「ミアも一緒に食いに行くか?」そう僕が聞くとミアは「あ〜うん、そうだね行くとするよ。」と答えた。 僕は食事と作戦を立てるため、ミアは食事だけを目的に、受付所&食事場に向かった。 (地上【冒険者ギルド 受付所&食事場】) テーブルに着くと僕は即座にメニューを黙々と見始めた。 数分後… 「ん〜〜〜どれにしよ〜。」 数分後… 「ん〜〜〜。」 数分後… 「すみません、そろそろご注文頂けないでしょうか?」そう僕に対して聞くと、意識が戻ったように女性店員に視線を向けた。 「あっじゃあこの《砂糖漬けの生スライム》を頼みたいのだが、良いか?」 「はい、分かりました。そちらの方は。」女性店員がそう聞くと。テーブルにベタっと張り付いたミアが姿勢を良くし、… 「ア、ワタシ、ハ、《ミニチーズケーキ》、ト、コウチャ、デ、オネガイシマス。」と生気を全く感じない目で言った。 「はい、ではごゆっくり〜。」そう返事をした女性店員はぎこちない動きで受付所の場所に戻った。あの店員はあまり礼儀の良い歩き方というのまだ覚えてないようだ。僕がそう感じていると真後ろからもの凄い魔力を感じ取ったが、気づいていない振りをした。 「あ、ルカナさん!ちわっす!」ミアはこちらを見ながら元気よく挨拶した。すると真後ろにあった魔力が薄れて行き、今まで感じていたルカナの魔力になった。 「バレたか〜・・・・・エマくんは気づかなかったのに、ミアちゃんは気づいたんだね〜・・・・・わたしは半分の魔力を放出しただけで感じ取れないなんて、最近訛っているんじゃない?エマくん。」は、さっきの魔力で半分?どう考えても全部だろ、さっすが魔力バケモン。 「まぁ中卒してから最近はなんでも屋始めてから一切実戦も修行もしてないもんでね。」僕がそう言い張っていると、先ほど僕達を対応した人とは違う女性店員が来た。 「お待たせしました、《砂糖漬けの生スライム》と《ミニチーズケーキ》と紅茶です。」と声を聞いているだけで体が凍り付く様に動かなくなった。その店員の目は、絶対ゴミを見る目だ。僕がその視線に耐えていると、彼女は普通に去って行った。 「よう姉ちゃんや、俺らと遊ばない?」とさっきの女性店員がチンピラらしき人達に絡まれていた。そして彼女が深くため息をつくと。 「どいて下さい、お客様。」そう言い、退いてもらおうと試みるも、チンピラたちは、「じゃあ名前だけ!名前だけでも!」と引く気はない様子。「では、名前を言ったら良いんですね?」そう言い、チンピラ共は仲良く「良いぜ!」と言ってしまったなが運の尽き。女性店員が不気味な笑みを浮かべると。 「《プラ・マイ》、それが名前よ、・・・。」マイが言い終わると右足を後ろに振り被り、勢い良くガタイの良いチンピラの股を蹴り上げ、落ちて来たチンピラの腹を真っ直ぐ蹴っ飛ばした。 「っ______!」と痛みを堪え、回転しながら宙を舞い、床に倒れ込み、悶え苦しんでいた。 「アニキ〜〜〜〜〜!!!」そう慌てふためく子分がアニキ的な奴にに群がっていった。 さっきのチンピラは親分的な立場っだんだな〜。と感じ、もう何も起きんだろ。そう思い、テーブルに体を向けるとミアがさっき起きていた出来事に気付かず、チーズケーキをゆっくり食べていた姿があった。 このような事があり、数分後、僕は軽食が済み、試験を受けに行った。 試験会場と言われた部屋に着くと、がっしりとした体格の、スーツ?を着た男性がいた。 「あなたのランクはDと聞きましたので、一番簡単な試験を受けて貰います。」と男性が言うと横にあった壁が小さな青いブロックに変換、分解されていき、扉が見えた。 「この扉の先に試験場が?」をう僕が聞くと男性は「はい。」と言い、僕はその言葉を信じ、扉を開けた。 (地下【冒険者ギルド試験場内部】) この先、僕が一番簡単だからと聞いて、舐めていたせいだろうか。それとともギルドのせいなのだろうか。もしくはこのランクDの能力を与えた神様が悪いのだろうか?そんなことは今考えなくてもいい。今考えるべき事は、HP13、MP0、大量の魔物に囲まれている状況でどう生き抜くかだ。 原作者【nyaaneko】