【其の零「終わりの始まり」:始】 季節は夏。 セミの鳴き声が響く道路を歩いている、一人の少年が居た。 「ふあーあ…」 僕の名前は緑凪 星斗(りょくなぎ せいと)。12歳だ。 「休日だから外に出てみたけど、特にやる事ないなー。」 「ま、散歩でもするかー。」 思わず独り言が漏れる。 こんな暑い夏の日に出歩くのは正直どうかと思うが、家に居てもやる事など無いのでしょうがない。 その時、壁の上から星斗だけをじっと見つめる、一人の人物が居た。 その人物の周辺の空気だけ、妙に暗くよどんでいる。 彼は、星斗を見つめながら、 「...みいつけた。」 確かに、そう呟いた。 「あー、暑すぎ…」 本当に暑い。冗談抜きで、アイスみたいに溶けてしまいそうだ。 「なんでこんなに熱いんだよ~。」 地球と神様に文句を言ったところで、当然暑さが緩和されるわけはない。 「マジで地球温暖化早く消えろ()」 心の叫びを口に出した直後、 (ヒュッ) 背後で音が聞こえた。 まるで、誰かが超高速で移動したような音が。 「?今なんか音がしたような…」 「いやそんなわけないよな()とうとう暑さで頭やられたかも()」 そう。僕みたいなどこにでもいる人間の後ろに、超高速で移動してくる不審者なんて、居るわけがない。居るわけがないのだ。 頭に浮かんだおかしな考えを暑さのせいにして、僕は独り言を続ける。 「というか”休日”なのに宿題あるのおかしすぎだろ」 言い終わる前に、何者かが背後へ移動する。 さっきの音が嫌でも耳に入る。 背後で、何者かの気配がする。 (!?背後で気配が) 考え終わるよりも先に、顔に何かを当てられた。 それがハンカチだと気付く前に、僕は… 「ウッ」 急速に意識を失い、地面に倒れ込んだ。 やっと準備が整った。 こっちのゲームでの最後の一人、緑凪 星斗。 はあ…人を集めるのも、大変なもんだ。 「さあ…”ゲーム”を始めよう。」 「次のニュースです。」 「全国で、行方不明者が相次いでいます。」 「昨日までで東京での行方不明者は42人にも上るとのことで、」 「警察は、行方不明者の最終目撃地点付近に薬が染み込んだハンカチが落ちていることから、」 「一連の事件は何らかのグループによる誘拐だと推測しており・・・」 「なーんてね!けっこううまいでしょ?」 少年「緑凪 星斗」はまだ知らなかった。 後に、悪夢のようなゲームが開催される事も。 自分が、そのゲームに参加する事も。 この出来事が、そのゲームが開催される引き金になる事も。 そのゲームで、沢山の仲間に出会う事も。 そのゲームで、沢山の絶望を味わう事も。 まだ、知る術など無かった。 誰も居なくなった道路には、先ほどと同じセミの鳴き声が響いていた。 【其の零「終わりの始まり」:終】
本家公式スタジオ https://scratch.mit.edu/studios/31891864/ 小説版公式スタジオ https://scratch.mit.edu/studios/33731847 はい、どうも皆様おはこんばんにちは!サブ垢のTNT_TOMATOです! というわけで、かくれんぼうの小説が始動しました() 趣味としてやっていこうと思うので、アニメの休憩として執筆しようと思います! ところで1000年生きてる神ですね <今回の話について> 今回は実質一話の零話ですね 全てはここから始まったって感じです 表情や細かいクオリティはまだまだ低クオですが、個人的にはリメイクしたらかなり高クオになる気がする回ですね。ニュースのシーンは色んな意味でお気に入りです この頃のモチベが恋しい...