歪な幼少期に起こした惨劇。罪に心を蝕まれる。グロ注 はじまり、はじまり。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「一族の恥!出来損ない!」多分親が私に向かって一番多く言っている言葉。弟が生まれてから私の扱いが酷くなった。弟は一族の血を濃く継いでユウシュウらしい。昔から屋敷で働いている従者が教えてくれた。普通なら親と一緒に見下すが弟は私のことをお姉ちゃんと慕ってくれる。…人として良くできているからこそ憎かった。 今、私は何をしているか。答えは簡単。親を見返す為に親が出来損ないと私を定めた元凶になった能力で出来損ないではないと証明するために皆に集まってもらった。まあもちろん出来損ない認定されているから屋敷の皆が集まってくれたのは夕餉が終わった後だったけど…丁度いいから問題なかった。今集まっているのは屋敷のほぼ全員。集まっていないのはもう寝ている弟と親、古株の従者の4人。まずは今集まってくれている従者の人達に「私は出来損ないではない」と見せつけないと。 「た、助けk…」「い、嫌、こ、こないで…だ、r…」従者の皆は走り回りながら喜んでくれた。何故か雑音が聞こえたりするけど、喜び過ぎて息ができなくなって、泡を吹いてる人もいる。………従者の皆は疲れたのか、身動き一つせず眠っている。ヤッパリ凄いんだ。…私は出来損ないなんかじゃナカッタンダ!皆息が止まって、もう二度と動かない。ミンナして私を蔑むから。これは天罰だ。…後は…親と…ダレダッケ? ……静かに寝息を立てている親がいる。ユウシュウなら部屋に入った時に気付くべきだよね?古株の従者…確か名前は…「かなめ」だっけ。かなめは見えていなくても気づいてくれたよ?オヤはユウシュウじゃないんだね。調理場から包丁を持ってきたんだ。「オヤ」はちゃんと〇さないと。ドスッ顔を歪める。ブスッあ、起きた。あ~…うずくまってる。…もう片方の「オヤ」が声に反応して体を起こした。「ヒッ…」すごく顔が青い。二人の恐怖と痛みに歪んだ顔が見える。その顔がもの凄く不愉快だ。グチャッ真っ赤に染まった「オヤ」だった肉塊はそのままでいいかな。包丁は…血生臭からいらないや。次は… 弟は…能力で分からせよう。目障りな弟が消えれば私が求めているものは手に入る…はず。「お姉ちゃん…?」弟が起きた。起きて一言。「お姉ちゃん!?血が!……血が出てるわけじゃない?」どうやら私の容姿に困惑しているようだ。返り血を浴びているから驚愕するのも当然か。〇すか。カクンッ「っ…!?」「お姉ちゃん!?」は?〇すな?うるさい、誰だお前。「コレ」をどうにかしないと私はずっと…ずっと?…ずっと何だ?トニカク〇さないと。「お姉ちゃん?」…うるさい。「コレ」に即効性の毒をかけた。「コレ」は苦しみだした。同時に頭の声も大きくなった。心の声が、悲鳴が体に伝わる。視界が歪む。気づけば声になっていた。「あ…フーガ?何で…私は…やだ、フーガ…起きて、起きて!タヒんじゃ ヤダ!」弟の名前を呼ぶ。…途中で〇すのを止めさせたから息はしている。解毒剤を飲ませた。けれども目を覚まさない。息ができない。誰か助けて。フーガを…助けて…。「…お前ら大丈夫か?」 あの日から約25年。私の運命は良くも悪くも大きく変化 した。フーガはあの日以降目を覚まさない。あの日この 組織に拾われていなかったら私もフーガもタヒんでいた。 私は今表側で喫茶店の店長をしている。従業員は一人で 名前を「かなめ」という。かつての従者だ。意地だけで 私の場所を突き止めて組織に入ったらしい。私には悩み がある。約10年前、デスゲームでタヒんだ親友の敵討ち、 の相手が組織に入るきっかけを作った一応恋人…である ことだ。いま私には二つの選択肢がある。弟を諦め表側 でかつて親友が連れて来た子供とその子供が連れて来た 子供と従業員のかなめと一般人として暮らすか。裏側で とある主催者としてあの子達を裏切るか。それともいっそのこと… 今日も私は噓をつく。居場所をくれた人達に、慕ってくれるあの子達に、親友に、自分自身に。それは昔と変わらない。変わったって昔が変わるわけではないから。皆から見た私の虚像の姿はどう見えているんだろうね? ―終―