「かおのしみ」 第一章「怪異の始まり」 えっと…この怪異っていうか現象が最初に起きたのは確か2年半くらい前だったと思います。ちょうど12時くらいでしたか。私は一人暮らしで、親に勧められた一軒家に住んでるんですけど、2階にある自分の寝室で寝ていたら、突然「ドンドン!」 っていう音がなったんですよ。正直めちゃくちゃ怖かったです。だって一人暮らしですよ?家族もいないわけなのに音がなるわけ無いじゃないですか。その夜はきっとたまにある物音だって自分に言い聞かせて眠りました。でもその夜はよく眠れませんでしたね。そして、朝起きたら下の階に怯えながら降りました。物音がしたので不審者とかいたら嫌じゃないですか。もしくは幽霊とか。でも何もいませんでした。何も盗まれていませんでしたし、何も物が動いていませんでした。何も変わっていませんでした。シミ以外は…。はい…リビングのテレビの裏にでっかいシミがあったんです。ちょうど前の日にテレビがつかなくて、裏の所にあるケーブルを見てたんです。その時はシミがなくて、突然現れることなんかありえないし、やっぱりあの音だと確信しました。それと同時にそれが不審者ではなく幽霊だとも確信しました。その後は、少し怯えながらも普通に一日を過ごしました。 第二章「かおのしみ」 それでその夜も寝てたんですけど、再び音が鳴ったんですよ。今度は1時半くらいでした。今思えばおかしかったですよね。何で、エリートでも無いし、給料も一般人と同じくらいなのに、一軒家を自分一人の手で買えたのかってね。やっぱり事故物件でしたよ。そこで昔タヒんだ人がいて生首だけ未だ見つかってないんですよ。おっと話がズレてしまいましたね。えっとなんでしたっけ?あぁそうでしたね。それで朝起きてまた怯えながら1階に降りました。それでテレビの裏を覗いて見ました。やっぱりシミはありました。けど、ちょっとだけ形が変わっていたんです。その時はまだそれに気付いていませんでしたけど。気付いたのは1週間が経ってからでしたかね。音が鳴って怯えて朝に1階に降りてテレビの裏を確認して…っていうのを繰り返していました。毎日そうやってシミの状態をちょっとずつ見ていたから、気づかなかったのかも知れません。それで日々、顔…?みたいな形に変わっていたんです。目や鼻、口みたいな形の濃いシミが薄いシミの上に乗っかって、耳や髪の毛みたいな形のシミが出てきたり…。さすがに怖くなって、さっき話した事件の事をネットで調べたんです。あの生首だけない人の話ありましたよね?あの人の生前の写真があったんですけど、見事にシミの顔と同じだったんですよ。引っ越しも考えてたんですけど、事故物件とはいえ一軒家だったので、普通の家より安いだけで一様高かったんですよ。さらに、引っ越すといってもどこに引っ越すのかとか、実家に帰ろうとしても、家持ってるじゃんって言われるだけ、とか色々と問題があったんですよ。だから引っ越すわけにもいかなかったんです。それで1年半くらい過ごしていたんですけど、そんな長い期間そこで耐えていたから、気づかない内にもう慣れていたんですよ。でも、さすがに夜中物音で毎日起きて飽き飽きとしていたので、どうにか母を説得し実家に帰らせてもらうことにしました。そういえば母は帰ってくるのを拒んでいた気がします。 第三章「████」 どうにか実家には帰れましたが、突然だったので向こうも準備できていませんでした。なので、私の部屋も結構汚くて、埃が充満していました。まあ何年も使ってこなかった部屋でしたから仕方のないことでしたけど。なので午前中は皆で掃除をしていました。掃除が終わったら、結構ゆっくりしていました。だって、もうあの怪異やらが無くなったわけですから。そういえば、親に「目の下のクマどうしたの?」とか、「肩めっちゃこってそうだけど…」って言われてましたね。しばらくちゃんと寝れなかったのでまぁそうなるよなとは思っていました。でも親には何があったのか伝えてません。どうせ信じてもらえないのでね。向こうで寝られていなかったので掃除が終わった後はしばらくベットで寝ていました。そしたらもう辺り一面真っ暗でした。時計を見るともう7時でした。自分は1階に降りて、ご飯を食べてお風呂に入って、再び二階に戻りベットで寝ました。そしたら12時くらいに起きました。まぁ1年半も真夜中に起きていたら、そうなるかと思いながらベットから起き上がりました。そしたら、寝ぼけていたのでよく見えませんでしたが、黒い影が見えたんです。それと同時に、下から 「ドン!」 と聞こえたんです。私はなぜ実家でもこの怪異が起きたのか不思議で、頭の処理が追いつきませんでした。恐る恐る一階に降りて、例のシミはあるのか探しました。そしたら無かったんです。自分は少しホッとし、自分の部屋へ戻りました。掃除のときに換気のため開けといた窓から冷たい風が吹いてきて、何か嫌な予感がしたんです。 「あれ?あの音…ベットの下から聞こえた?」 自分は、ベットの下を除いた。そしたら、これまでに類を見ないほど大きな顔の「シミ」が見えたんです。それもくっきりと。それで自分は言ってみたんです。 「お前は誰だ」 〜完〜
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