塩っぱいもの(学食のフライドポテト)を食べていたら不意に思い付いた情景を小説にしました。脈絡も何もないです。 季節外れにも程がある…() 感想意見等ありましたらお願いします。 それではどうぞ。 ーーーーーーーーーーーー 潮風が吹きつけた。塩の味が口一杯に広がるのを感じる。 私はその風に連れられて、靴を脱ぎ、浜辺へと踏み入れた。 サクサクとしているようでどこかペタペタと、跡をしっかり残すかのように足音を立てて歩く。 水平線には沈もうとしている夕日が映った。 キラキラと照らされて、太陽に続く道のように思えた。 昔の人は、この地を平らだと思っていたそうだ。なら、この夕日によって現れる光の道を通ろうとした人も居たのではないか。そんな事さえ考えてしまう。 私は浅瀬に入った。波が揺れ動き、砂まみれになった素足を洗う。 何を思ったのか思い出せないが、私は白いワンピースの裾を両手で軽く持ちながら歩き、膝まで浸かった。 海鳥の啼く声が聞こえる。どうやら群れがやってきたらしい。 一羽の独唱だったそれは、いつしか大合唱へと変わっていた。 その唄が、私には彼の嗤ひ声に聴こえた。 嗚呼。夏がやってきたのだ。 あの塩っぱい、消魂しい音と共に、狂うよな初夏が。 私は無意識のうちに、ワンピースを手から離して蹲っていた。我に返ったけれど、私は動かなかった。潮に合わせて揺れ動く、花のようなワンピースの広がりを、ずうっと眺めていた。