-短編小説- 「cat.....お前は戦争になんて行くんじゃないぞ」 「わかったよ!おじさん!」 カッコ悪い服を着たおじさんとの会話 毎日食べ物と水、時々面白いものをくれた 毎日が冒険で怯える日々だった いつ焼けてしまうかわからない いつやられてもおかしくない状況 今は耐えるしかない おじさんが帰ってくるのを首を長くして待っていた ある日こう言っていたのを思い出した 「バイバイ.....元気でな」 「引っ越しでもしたのかな.....」 そして横目に移る昨日よりも怯える見知らぬ人 僕の夢は こんな人たちを助けられるようになることだ そして幾年月も待ち続けた おじさんが帰ってくる気配はなかった そしてひさしぶりにシェルターから出る するとそこには手をつなぎながら力尽きた人間の躯だった 自分は確信した 「やらなきゃ.....」 頭が白くなった いつの間にか自分は19になっていた 「この戦争を終わらせるんだ」 そして兵士に志願した 翌週には返信が来た 特攻爆撃隊に配属との事だった 「嫌だ…特攻隊なんて.....」 怯える腰抜けを冷たい目で見る 臆病者は戦場では足手まといなのだ 俺の夢は 次世代兵器、モビルスーツで 世界を救うんだ ホイッスルが勢い良くなる いびつな形をしたモビルスーツは一斉に動き出す 訓練をしたのは3か月だけである なのにもう慣れた しかしその慣れはすぐに消え失せるだろう そして海上に飛び立つ 「目標!敵艦体3隻!」 通信が遮断されるが 落ちてゆく仲間の断末魔がノイズのように聞こえる 自分は奇跡的に残ったようだ ありったけの爆薬を持って特攻を試みる 「うああああああああっ!!!!」 100m 43m 20m 「死ぬにはまだ早いんじゃないか?」 聞こえたのはおじさんの声だ レバーを動かして急上昇する 「俺は.....生きたい!生きて.....この戦争を…」 爆薬を手放し、落ちた先は旗艦のブリッジだった しかしそれと同時に主砲が機体を貫く 急上昇した後の背部の2基のローターは 最期まで風をかき続けていた
曲 https://www.youtube.com/watch?v=Yv4bzCyw69w