いつからだろう。 当たり前がつまらないと思うようになったのは。 幸せがただの日常であると気づいてしまったのは。 いつものように幸せな毎日にうんざりしていた。 何か変わるきっかけが欲しかった。 自分が変わる必要があると気づいた。 この世界の鍵を握るのは自分なのだから。 実験を再開してみたり、普段関わらない奴らと話したり色々してみた。 しかし、大した刺激は感じず、退屈であった。 悪い子としてるやつを叱ったり、自分が大切にしていたものを捨ててみたりもした。 変わるわけがなく。 眠れない夜に誰も起きていないような、自分をまたいで会話されてるような、自分は存在していないような感覚が何十年と続いた。 ようやく気づいた。 自分がこの程度の刺激では揺るがないようなやつに なってしまったことを。 ある実験を始めた。 魔力によって自生する寄生ガスだ。 このガスを吸えば呪縛がかかり、何かしら良い変化が 訪れると思っていた。 感情変化が激しくなると思っていた。 自分にかかった呪縛は呪いだった。 何なら先天的に呪われてたのかもしれないと思うほど だった。 感情変化は乏しく、ただひたすらに涙を流すことしか できなくなってしまった。 呪縛に抵抗しようとしたのか、ガスを街に放ち、 街を混乱に陥れた。 自分は望んでもいないのに、無意識に笑っていた。 この背徳感と快楽が自分を襲い、自分をどんどん 蝕んでいった。 彼はひたすら彼を追う影から逃げ惑うしかなかった。 少しもの抵抗だった。 幸いなのか、自分も呪縛にかかっていたため、 周囲に疑われなかったが彼はまた退屈感を覚えた。 彼らの街は幸福の退屈、憎悪の退屈 どちらを望んでいたのか。 さあ踊ろうよ 悲しみの中で さあ踊ろうよ 憎しみの中で さあ踊ろうよ さあ踊ろうよ 世界の果ての姿を前に ~怪文書~~~呪~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ この世界は終演を迎えた。 どこかに住む哀れな青年が終わらせた。 終わらせた?ああ、終わらせた。 笑えるほどに惨めで、残酷で、そして美しかった。 これは世界の果ての姿。 意図したものか、望んだものか、それとも運命なのか。 迫るものから逃げずに戸惑うヒナたちが、 哀れで、美しく、馬鹿らしく見えた。 そういうな?ああ、そういうさ。 これが彼らが望んだ世界なのだから。 仕方ない、変えようがない。 これは運命なのだから。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Logo...@Bathynomus_G 様 AU...@xX_churro_Xx