葵の過去を小説化!淡い初恋の話 「なあなあ最近毎日のように遊んでるけどなんでそんな墓参り行くんだ?」 僕は最近葵と遊んでるのだが毎回墓参りに行ってから遊び始める。ずっと不思議に思っていた。 「ああ言ってなかったな。理由は一応あるんだけどな…聞くか?重いけどよ」 「えっ?まあずっと疑問に思ってたから多少重くてもいいかな」 その言葉を聞くと葵は深く被っていた帽子を脱いで口を開いた ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あれは僕が小1の頃だっけな、あの頃は気が弱くてよ言い返さないことをいいことにいじめられていたんだ。毎日毎日同じようなことの繰り返しでさ、親ですらその時期は仕事で忙しくて気がついてくれなかったんだよな。 嫌になってさランドセルを背負ったままそこら辺をほっつきまわるようになったんだよ。ある日遠くにいっちまって帰れなくなっちまったんだ。 道の隅で泣いてたら髪を茶髪に染めた中学生ぐらいの不良が5人いた。目つきも鋭くて怖かったからさらに泣いちまったんだよ。そしたら1人の不良がさしゃがんで視線を合わせてくれた。 「お前はここら辺の子じゃないな。家わかる?」 でもすごい優しくてよく見てみるとすごい綺麗で優しい茶色の目をしていた。でもまだ怖くて声は出せなかった。その代わりに小さく首を振ったんだ。 「わからないか…取り合いずアジトに行くか。次席このこ連れてってくんね?」 そう言うと'じせき'と言う人が自分をおぶってくれた。今思ったらだいぶ危ないことしてるけどその時はこの人達なら大丈夫って思って抵抗もしなかった。5分ぐらい経つと使われなくなった古びた工場があった。中に入ると降ろされた。 「ランドセル背負ってる状態だけど学校は行かねぇのか?」 さっき話しかけてきてきた人が聞いてきた。まあ確かに学校行く途中に迷子になったとしか思えない。 「ち…違う。いじめ…られ…ていや…で逃げてきた」 そう言うとその人はまたしゃがんで視線を合わせてくれた。 「そうなんだな。だったらここに居ていいよ。」 そう言われその人の話じゃ自分は目を輝かせて喜んだらしい。その後'じせき'の人が口を開いた 「よかったな。名前呼んでおきたいんだけど名前なんて言うんだ?」 「竹本…葵」 「葵ちゃんかいい名前だな。私は田中明って言うんだ。簡単に言えばここの2番目のリーダだよ」 そう言うと視線を合わせてくれた人が続いて 「僕はここのリーダーで総長っていう仕事の名前なんだ。名前は西園寺夏って言う。」 そうしたら次々と自己紹介された。そしてここにいる人とあと80人ぐらい同じ服装をした人がいてその人達を魔鸕巗(まうがん)と言うことを教えてもらった。 その日はたくさん遊んでもらって最後は家の近くまで送ってくれた。 次の日自分はまたあの場所に行きたくて1時間かけて廃工場に行った。中に入るとそのお姉さん達がいた。 「⁉︎葵ちゃん今日もきたの?」 多分夏姉は自分が1人で来れるとなんて思っていなかったのだろう目をまん丸くして驚いていた。 「うん居て楽しかったから」 そう言うと明姉 「よく来れたな一年生なのに」 と言った。 「今日来たのは正解ちゃ正解か。僕の妹も来てるし。なぁ春」 春っていう子が夏姉の横から顔を出していた。そう思うと前に出てきて自己紹介してきた。 「私西園寺春っていうの夏の妹!」 「えっと…昨日からここに来てる。じ…自分は竹本葵」 当時は極度の人見知りで噛みまくりだった。でも春はすっごい仲良くしてくれた。この日から廃工場に行くたびに一緒に遊ぶようになった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「元暴走族出身ってのは知ってたけど原点は小1からだったんだな」 僕がそう言うと葵は空を見上げた。 「暴走族出身て世間的には良くないらしいけどな、小1の時に夏姉助けてもらえて良かったなって思うよ自分は」 「自分幸せは自分で決めるからな」 そう言うと葵は微笑んだ。 「だな。…これからどんどん重い話に変わっていくけど大丈夫か?」 「うん」 「そうか分かった」 そう言うと葵はまた口を開いた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 小4ぐらいかな自分と春は後を継ぎたいと思うようになり夏姉に喧嘩のやり方を教わるようになった。今はOBとなったけど夏姉はいっつも自分達を助けてくれる。だんだん上手になって半年ぐらい経つと自分も春も先輩達といい勝負をするぐらいに成長していた。 この頃ぐらいかな春に恋愛感情を抱くようになったんだ。正直戸惑った。年上の先輩たちの中には彼氏がいる人もいて自分はおかしいんじゃないかそう思ったけど、感情にブレーキはかからなくてどんどん好きになっていた。春が好きになるのは男子のみらしい。叶わないことは分かっていたから友達として、よき相棒として一緒にいることにした。 5年生になったある日自分と春は特攻服を貰った。袖には2人とも特攻隊員と書いてあった。自分がここに居ていいと心の底から思えて嬉しかった。 「葵!一緒に頑張ろ!」 春がそういい自分の背中を叩いた。思ってたより勢いが強く転びかけた。 「おお!よくもやってくれたなコンニャロ!」 そう言い叩き返した。こんなことでもとても幸せな時間だったことをよく覚えてる。 中1の最初の集会で自分は5代目総長に、春は次席に指名された。総長になれたのは勿論嬉しかったけど春とまた近くに居れるのがたまらなく嬉しかった。 「やっぱ葵はすっごいな。また葵の隣で頑張るからよろしくな!」 春が笑顔でそう言い 「おう!頑張ろうな」 と僕も笑顔で返した。 それから自分と春は先代から受け継いだ弱きを助け強きをくじくをポリシーにカツアゲや薬物乱用などを行っているチームを次々と鳥を落とす勢いで倒して行った。その中で助けられたらしい人達がどんどん加入しチームは大きくなっていった。 中2になっても、どんなにチームが大きくなっても春と2人で遊ぶのは続いていた。この日も都会に遊びに行っていた。 「葵ぃもうボク達が出会って8年経つな」 「だなぁあんなちっちゃかった春が今では…いや今でもチビか」 そう言いわざと頭に肘を乗っけると払われ軽くたたかれた。 「ひっで!葵が170よりも高いクソ巨人だからちっさく見えるんだよ!」 「150cmの奴がよく言うな」 「葵が高いかr…」 春の声が途切れた。春の方に目を向けると左胸から血を流して倒れていた。 ザッ と歩く音が聞こえた方向に敵対している雷神のメンバーがいた。 「これで…終わりだ!大切な人を奪われたらたまったもんじゃねぇな」 あいつ…自分の弱点を知っていた知っていて春を狙った。今すぐしばきたかったが今はそれどころではない。 「はっ春!生きてるか⁉︎」 揺さぶっても返事がない。何度も何度も呼んでも返事がない。泣き出したくなったが必死に堪え春を背負い病院へ駆け出した。駆けてる途中も何度も何度も何度も名前を呼んだ。 病院の目の前になったぐらいで 「ッ⁉︎痛い…ボク…刺され…たのか…」 春の声が聞こえた。虫の声で何とか聞こえるような声量だった。 「春⁉︎もうすぐ病院だから!あと少し我慢してくれ」 そういい走りだそうとしたら春に足を押さえられた。 「なっなにしてんだよ…し…し…んじまうよ」 自分の声が震えていた。泣き出してしまいそうだ。 「いいん…だよ…多分…失血し過ぎ…てると思うし…これ…心臓…ま…で…」 そう言った瞬間春は吐血し自分の頬に春の血がついた。そして春の手から力がなくなった。ストンッと押さえていた手が離れた。 死んでしまった現実が受け入れられなくて自分は病院に飛び込み診察室のドアを破った。 「はっ春を見てください!」 医者は立ち上がり少し診察をした。 「…亡くなっています…」 そう言われ肩の力が抜けた。魂を持って行かれたような気がした。我慢していた涙がこぼれ落ちてきた。春と何度も何度も名前を呼んだ。大好きな人の名前を呼んだ。ずっとずっと一緒にいたかった人の名前を誰よりも大切な人の名前を呼んだ。力強く抱きしめたって何をしたって反応が返ってこない。 「春…春…春のバァカ!バカ…バァカ!バカ!今死ぬんじゃねえよ!バカ!バカ!何で死んじまうんだよ。なんで他の奴は守れるのに…誰よりも守りたい…春のことは守れないんだッ!クソが……」 「…自分が…春の仇をとる」 グループ通話を悔しさに任せて押し電話をかけた。 「あっ葵さんどうしたんすか」 「ハァハァ…」 自分でも整理ができていなくてうまく言えない。短い言葉だけど自分には重大なことで言えなかった。 「今…は…春が…」 さらに涙が溢れ出した。 「そっ総長⁉︎どうしたんすか⁉︎」 隊員たちの声が電話越しで聞こえる。 「次席…春…が…雷神…の…メンバーに…こっ…殺された」 何とか振り絞って言ったが心はもう限界だった。今すぐに大声で泣き出してしまいたい。 「は!?次席は刃物殴って折るぐらい強いじゃないすっか⁉︎」 「本当…だ…自分は…これから一人で…雷神の…アジトに行き…敵討ちをする。多分…捕まっちまう…からここで6…代目総長…と次席を指名…する。総長、山本明奈次席、大原琴音。2人とも魔鸕巗を…よろ…しく…な」 そう言うと明菜が声を上げた。 「ちょ待ってください!1人で行ったら危ないっすよ」 「いいんだよ…自分は春の…敵を取れてばそれでいいんだ」 そう言い自分は雷神のアジトに向かった。 廃校に雷神のアジトはあった。閉まっていた門を乗り越えた。 「おい!雷神どもぉ!春の敵討ちに来た出てこい!」 そう声を上げてもあたりは静まり返っていた。校舎に突入しようとした瞬間 ガツンッ と頭に何かが当たった。クラっとするが耐えた。その瞬間二発目が飛んできた。近くにあった木の枝でブロックする。金属バッドがカランと音をたて転がった。次々と雷神のメンバーが現れた。 「これは魔鸕巗の総長竹本葵さんじゃねぇか1人で初恋相手の敵討ちか?頬と背中についてるのは西園寺春の血か可哀想に」 ヘラヘラしながら言う奴の顔面を殴り気絶させた。 「人を…殺しておいて…その態度か…自分は!お前らを許さねぇ」 そう言い近くに寄ってきた雷神のメンバーを殴り倒し自分は敵陣に突撃した。 メンバーの多さがトップを誇る雷神は倒しても倒しても次々と現れてキリがない。もうここまでかと思ったその時声が聞こえた。 「葵まだ死んじゃだめだよ」 春の声だった。聞こえるはずがないのに、はっきりと聞こえた。涙が頬を伝う。 「総長遅くなりましたが加勢しますよ」 後ろを見ると見慣れた魔鸕巗のメンバー達がいた。 「総長お願いします」 最後になるであろう戦闘の合図を叫ぶ。 「次席…弔い合戦開始!行くぞお前ら!魔鸕巗突撃!」 大乱戦が始まった。自分は雷神のトップに突っ込んだ。 「お前をぶっ倒すぞ鳴島ぁ!」 「やってみろや竹本!」 いつも喧嘩する時は一発で終わらせられるのだが今回はそうはいかなかった。何度攻撃しても当たらない。それどころが鳴島の拳がどんどん自分の体を打ちつけてくる。 「女との喧嘩は面白くねぇな」 まだ余裕そうな鳴島がムカついて熱い何かが体に走った。 「ウオオオオオオ!」 そう叫ぶと自分の拳は鳴島の溝落ちに当たっていた。 ガハッと言う声を出し鳴島はうずくまった。最後のトドメで頭を殴ろうとしたら鳴島の右手が光った。いや'ナイフ'が光った。避けようと思ったが間に合わず目尻にナイフが刺さった。 グアッ そう唸ってしまうほど深く刺さった。まるで自分の心の傷のように深くナイフが刺さった。鳴島がニタァと笑い自分の目尻からナイフを抜いた。ブシャッと血が吹きズキンッズキンッと体に痛みが走る。血管が切れたかのように何かの糸がプツンと切れた。 その瞬間自分は今まで出たことのないような力で鳴島を殴った。7m先まで吹っ飛んでいった。それでも怒りは収まらずなんどもなんども鳴島を殴った。
活動休止期間で何できてるかって? 隠れてきてるからs(((