#月更新 #ファンタジー小説 #古典文学 著:雅 桜麗 絵: 未定 募集します 4: https://scratch.mit.edu/projects/975516175/ 6: https://scratch.mit.edu/projects/1026907097/ *。・あとがき・。* 久しぶり?のあとがきだ〜。 桜麗です。 ここにくるまでの感想は一人しかくれなかったんだけど、結構落ち込みます。 でも、感想書かずにはいられない‼︎っていうくらいすんごいの書いていきたいって思うのです!せめて♡とかで頑張りました賞ください‼︎( 今回はちょっと文面自信無さげな感じです…。 イマイチかもしれないけどとりあえずは読んでほしいけどね( できればアドバイスとかでもくれたら嬉しいです。 良くしていきたいので…! それはそうと、最後に出て来た謎の少女…原作を知っている人はもう察しているかもしれませんね() 次回をお楽しみに‼︎ 最後に‼︎古典大好きな自分の妄想力に!それを具現化させてくれるスクラッチに!これの軸になる古典の原作者、藤式部に!!そして何より、これを読んでくれたみんなに! Thanks so much! *。・次回予告・。* 今回のラストに出て来た謎の少女の正体が明らかに… さらに眠りについた紫央奈には何もかもが予想外のことが待っていて…? 〜最後までスクロールしてくれてありがとうございました!〜
*たとえどれほどの傷を負ったとしても* 「な…に…これ」 紫央奈は動けなかった。それを前に立ち尽くしてしまった。 あり得ないことが起きているから。 あんなにもしっかりとかたく閉ざされていた翡翠の二枚貝、それは何故か今大きく開いている。 何故、こんな。 戸惑いを隠せない。 しかしそろそろ少しは冷静にならなくては、何もわからない… 無意識に止めていた呼吸を無理やり再開すると、少しだけ頭の中が鮮明になれた気がした。 そして紫央奈は気付いた。 …貝の中に、何かがある。紅い、何かが。 その紅色は、淡い色の多い部屋の中で今は強い存在感を示していた。 つやつやとした、液体…?いいや、それにしては揺らがない。かといって固形物にしては柔い。 まるで、 「口紅…?」 そう、紅(べに、と読む)のようだ。 しっくりくる答えだ。おそらく当たりだろう。これは紛れもなく紅なのだ。 しかし何故、それが貝の中に。 (そもそもなんで貝が開いて…。………⁉︎) 刹那、紅が光った。 否、そう見えた。 今それは、声も出せぬほどの魅力を醸す。 紫央奈を、惹き寄せる。強く、強く。 足が動く。進んでしまう。貝を手に取る。 じっと、見つめて… 急に、夢から覚めたように我に返った。 「私…?」 どうしてなのかわからないまま眠気が襲う。それもまた急に。 どちらにせよそろそろ寝なくては。 (けど………) しばし逡巡の後、ゆっくり紫央奈は右の小指を出し、紅をすくう。そしてそのまま、唇にそっとそれを滑らせた。 少しだけ、現状に神秘を感じてしまったから…。 (なんてね) すぐにちり紙で拭い取ってそのままベッドに潜り込んだ。 軀が沈む感覚と、落ちていく思考……____ … *。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・*。・ どれだけそうしていたのかわからない。 朝日が昇ってもなお、軀がだるくて… 言い訳だとは分かっている。 けれどほんとうの理由を隠すにはじゅうぶんだと思うから。 「お、か、あ、さ、ま__________…」 つうと熱いものが流れ、そのまま枕を濡らした。 (わたしのお母さまはもう…いないんだわ…) もっとわたしが幼かったあの頃、お母さまは死んでしまったんだわ。 歳を重ねるごとにだんだんと分かってきたこと。そうでしょう。 今更泣いたってしょうがないわ。情け無いではありませんか。 己に言い聞かせてみても軀は伏せったまま動けない。 数え十になった今、おばあさまのお邸で暮らすことになってずいぶん月日を重ねているのに、たまにこうして急にお母さまを思い出して沈むことがある。 いつもはもう犬君が来て籠の雀と遊んでいる刻だ。 嫌々軀を起こして身支度をしようと布団から這い出る。 無気力もいいところだった。何もしたくない。 「いっそのこと、わたしも死んでしまいたいわ…」 未だ幼い少女は、そうこぼして泣くのだった。