ついに4章!ヤッタネ! ____________ 「時間が破れた...誰かが時空操作をしたのか...世界が滅ぶすうぜんだったのに。」 悪魔は独り言のようにつぶやいた。 「悪魔」 悪魔は誰かに呼ばれて後ろに振り返った。 そこにいたのは___水だった。 「もう、僕は世界を滅ぼさない。殺さない。悪魔...。」 水は、悪魔を睨んだ。 「...残念です。あなたは世界が滅ぶことを望んでいました。今、それができるんですよ?」 「何が``できる``だ...今できるかできないかは問題じゃない。この能力があることが問題だ。ふざけるのも大概にしろよ。」 水は今までにないくらい低い声で言った。 「ふざける...?せっかく自由になれるのに、それを捨てるのはあなた自身ですよ。それに、いじめっ子は消えませんよ。」 「っ...!!」 水は言葉が出なかった。 _______________ 「4ねよ!!気持ち悪い!!」 「ゴミ。とっとと消えてよね。」 「あんたなんてカッコよくないんだよね。逆に無理w」 「わかる〜」 そんな言葉、当たり前のように言われた。 通知表が渡される時も 「水...あなたは勉強はできますけど、体育が1とはねw本当に泳ぐことしかできないんですねぇ。残念です。体育だけやらない方がいいかとwwあとその待ってる間に勉強をやってほしいですね。全教科、放課ないかもしれませんけど。」 先生はわざとらしく笑った。頭がクラクラする。 僕だけだ、こんなこと言われるのは。しかも、そのあとが苦しかった。 「ねぇねぇ水くん。こっち来て〜」 クラスの女子に、路地裏に誘われた。断れなかった。 そして路地裏に着いた瞬間___ 通知表を奪われた。 「うわっなんでこいつが国語3なの!?もっと低いでしょ!!こんな気持ち悪くて勉強できないやつは1でいいのぉ!水くんってほんっとうざぁい。」 殴られた、女子が帰った時には...もうボロボロだった。 _______________ (そうだ、嫌だった。あんな人生は...消えたい。) 「他の能力を貸して。」 水は勝手に口が開いていた。 「...」 悪魔は黙っていた。 すると悪魔の背後から、矢印のようなものが出てきたのだった。そして水の体を突き刺した。 「痛っ!!!!」 「これが私の能力。いいですよ。他の能力を与えます。ただ、これが交換条件。あなたは必ず、自殺しないこと。それだけです。」 そう言って、体に刺さった矢印を抜いた。その瞬間に悪魔は消えてしまった。 刺された水の体は治っていた。 5分程度経った時、声がした。 「おーい、水〜〜!」 人葉だった。人葉は走って水のところに駆けつけた。 「...人葉」 「どうした?...水?」 「僕が正しいと思うよね」 「えっ?」 「もうあいつらは僕を見下せないさ。」 「ねぇっ!水!?」 「...人葉もみんなも」 水はそう言って、川に飛び込んだ。 人葉も飛び込んだ。 (水...何をしようとしてるの?) 人葉は心の中で言った。 (水には追いつけない。あの速さは、、水泳を習っている子でも追いつけるはずがない!) 水はどんどん泳いでいった。どんなものよりも早かった。たとえ魚でも。 (息が続かない!!!) 必死に地上に上がった人葉は息を切らしていた。 「僕は新しい能力を手に入れたんだ...絶対もう迷わない。」 川から上がった水は、体を拭いた。 「標識を変えれば、、」 「なんでもありだよね?」 水はどこからか、少し小さい標識を取り出した。 そこには止まれの文字が書いてあった。 「水!!!」 視夜が水に駆けつけた。 水は標識を視夜に向かって振った。 すると、視夜は急に止まってしまった。 「僕に近づけれない。じゃあね。」 水はそう言って、学校の帰り道に向かった。 女子3人が、楽しそうに歩いていた。 そして1人の女子が 「あれ水じゃない?」 と言った。 「ほんとだw1人で何してんだろうね〜」 水が持っている標識は、止まれから『落石注意』に変わった。 すると、帰り道の坂あたりに、岩や石が転がっていった。女子たちは、怖がって急いで家に帰っていった。 水の背後から、気配が感じる。 標識を誰かに取られた。 「水、、もうやめて。」 人葉だった。標識は『横風注意』と変わっていた。 水は気づいたと同時に、コンクリート側に押し付けられていた。 次には標識は、『滑りやすい』になっていた。 床が滑って今でも転びそうだった。 「...そんなので、僕を止められるとでも?」 水はそう言った瞬間、人葉がいる横側に滑り込んだ。 人葉は驚いたが、水から逃げるように前に滑った。 しかし、水には関係なかった。 水は手から水を出した。 そして人葉に向かって水を流した。 さらに滑るので、人葉は転んでしまった。 その衝撃で、標識を手から離してしまった。 水は瞬時に標識を取った。 「水、、お願いだから、、聞いて」 視夜が水のところに戻ってきた。 「...」 視夜はゆっくり手を前に出した。 「録音」 そう言った。 水は結晶になって床に落ちた。 それを視夜は拾い上げた。 「何をしたの?」 人葉はそう視夜に問いかけた。 「水を結晶にして録音した。水は何もできないけど、喋ることはできる。」 「視夜ー!人葉ー!どうしたの??」 時野と記憶が2人のところに駆けつけた。 「実は、、こんなとこがあって」 さっきのことを2人に話した。 「マジかよ...水ー聞こえるか?」 「うん...聞こえるよ。」 結晶から声がした。水だ。 「水...確かにいじめられてて辛いけど、もうやめようよ。こんなの。」 「無理だよ。もう終わらせたい。しかも、なんでみんな僕に構うの?家族でもない。他人。」 「他人だったらほっといてる。」 「別にほっといてくれたって構わない。」 「そういう意味じゃない!」 「じゃあどういう意味!?」 「友達だから」 水は少し黙っていた。 「友達ならそっとしてほしい時には話しかけないさ。」 「え...」 記憶たちは目を見開く。 「友達なら同じクラスだったら話しかけるはず。」 「...!」 「記憶たちは当てはまる?」 いきなり水の声が重くなった。 「じゃあもういいんだ。行こうみんな。」 記憶がそう言った。 「記憶...」 「よかったね。水がいなければ考える必要もない。」 記憶がそんなことを言うのは変だ。 けれど、言っていることは本気だった。 みんなは水から離れた。 水は結晶から元の姿に戻った。 「よかった。みんないなくて。」 水は気配すらも無くしていた。 水は学校の屋上へと向かっていた。 「楽しかった...初めて出会った時は救われた...」 「僕はやっぱり友達なんていないよね。」 水は屋上の下の運動場を眺めた。 「友達じゃなかった...?」 そう言うと水は、 屋上から飛び降りた。 それなのに 誰かに掴まれた。 「やっぱ水には生きててほしいよぉっ!」 その声が、頭の中に響いた。 「みんな!!!!」 そして屋上へと引っ張られ、とうとう屋上に上がれたのだった。 「水!お前は死にたいかもしれねぇけどさ!!」 「時野!」 「誰かが生きててほしいって思っていたら!!」 「人葉!!」 「水は生きていいんだよ!!」 「視夜!!記憶!!」 みんな涙を流していた。嬉しかった。 「みんな...!迷惑かけてごめんっ...!」 「大丈夫っ!水...それとね、嬉しいお知らせ!」 「?」 _続く___________
水